1,15年後に北半球が寒冷化?太陽の活動から予測 英研究
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CNN報道、2015,7,15
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英国のバレンチーナ・ザーコバ教授の研究チームが、このほど、太陽の活動を予測する数理モデルに基づき、15年後(2016年現在は14年半)には、地球が寒冷化して北半球全体が氷に閉ざされる可能性もあると指摘した。
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ーCNNはアメリカのテレビ向けのニュース専門チャンネル、全世界に報道されている
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英王立天文学会によると、英ノーサンブリア大学の数学者らが、1976年~2008年にかけての太陽磁場の観測結果を分析し、黒点の数の平均値と照合した。
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その結果、2030年代には太陽の活動が60%低下するとの予測が導きだされた。チームによれば、モデルの的中率は97%に上る。
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1900年ごろに訪れた「ミニ氷河期」(小氷期)と同様な現象が起きる可能性があるという。当時はロンドンのテムズ川が凍るほどの寒さとなった。このころに描かれた絵画の内容も極めて寒い状況が描かれている。
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◎10世紀から14世紀が比較的温度が高い中世温暖期、14世紀から1900年ごろまでが寒冷期だとされる。日本でも平安時代は寝殿造りなど風通しが良い建物が多かった。1900年ごろから温暖期に入っていった。21世紀に入り寒冷期になるかもしれないと、一部の学者が言っているが。(人為的)二酸化炭素地球温暖説のIPCCは、中世期の温暖期などもなく、その後の寒冷期もなかったといっている。
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◎ 参 考
中世の温暖期と14世紀の中ごろから19世紀前半の寒冷期
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中世は比較的気温が高かった。中世の温暖期は10世紀から14世紀にかけてヨーロッパが温暖であったとされる。太陽の活動は中世に極大期を迎えた。しかし14世紀中ごろから地球は寒冷化してきた。その原因は太陽活動の衰退と、火山活動の活発化によるものである。1645年から1715年には、太陽の活動が著しく低下した。それは黒点の数の減少によって示される。この時期は、マウンダー極小期と呼ばれる。また1815年のインドネシアのタンポラ火山の大噴火があり、火山灰が世界を覆い1816年の夏のない年を迎えた。1900年のテムズ川の氷結もこれによるものである。
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◎ほかに、ダルトン極小期(1790-1820)やシュペーラー極小期(1420~1570年ころ、1450~1550年という説も)などが知られている。
ところが、中世の温暖期があると認めることは二酸化炭素が温暖化の大きな原因であるというIPCCにとっては都合が悪く、IPCCは地球全体が現在より高かったと断定できる証拠がないと言っている。
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◎日本も寒冷化による3大飢饉(1、享保の大飢饉、1732の冷夏、2、天明の大飢饉、782-1787、浅間山噴火、アイスランドの火山噴火、冷夏、3、天保の大飢饉、1833-39、冷夏で稲刈りの時期に雪が降ったなど)が続き、江戸幕府の滅亡の一因となった。
気候の変動には、太陽の活動や火山活動などが大きな影響を与えることを示している。
しかしIPCCはこれらの自然現象による寒冷化の影響を過小評価し、せいぜい1度の減少しかないといっている。
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◎ともかくも恐ろしいのは温暖化よりも寒冷化である。
1970年代まで、多くの気象学者は将来の寒冷化を心配していた。ところが1980年ごろから地球温暖化人為的二酸化炭素説が唱えられると、一斉にその流れに乗った。そして気象学者は懐疑派に対して様々な弾圧をしてきた。懐疑派は宇宙物理学者などの中に唱える人が多い。
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ただ、CNNの気象専門家は同チームの報告について、査読を受けての正式発表研究ではないと指摘。「太陽周期の予測はハリケーンの予報よりも精度が低いのが現状だ」と指摘した。
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米海洋大気局〔NODA)の研究者も「地球が寒冷化するなら温暖化を心配しなくてもいい、と考えるのは間違い。問題ははるかに複雑だ」と話している。
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温暖化が正しいのか、寒冷化が正しいのか 白黒の決着に期待
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マウンダ―極小期とは約1645年~1715年の70年間の太陽の黒点活動が極めて低かった時期を表す。この時期、普段なら年間数十~数百個観測される黒点数が年に数個しかされなかったという。(太陽の黒点の数は歴史的にずっと観測されている。それと気温との関連の観測は極めて厳密なものである)
この時期の北半球の平均気温はその前後と比べて0,1から0,2度C低下したと考えられている。黒点の数は太陽の活動度を表す。
近年のCO2地球温暖化説に対して強力に反論する科学者グループは、地球の決めている主な要因が太陽活動であると考えるグループである。彼らは「温暖化していない、逆に寒冷化する」と主張している。
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近年の異常気象がCO2によるものなのか、太陽活動によるものなのか白黒はっきりさせるチャンスが来るかもしれない。
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黒点数には11年周期のものと(10~12年)、より長期のものが(25年)あるという。11年周期は極めて明確に観測されているが、より長期のものは数学的な統計処理で見るしかない、と言っている。
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◎ 冒頭の記事のように 、太陽学者バレンチーナ・ザーコバ教授率いるノーサンブリア大学の研究者たちは、数学モデルに基づき、2030~2040年に太陽活動が60%低下し、地球の気温が急低下すると予測した。
はたして、IPCCの言うように、人為的な二酸化炭素の増大が、地球の気温の上昇をもたらしているのであろうか、それとも、太陽の活動や火山活動などの、それ以外の要因のほうが大きな影響を与えているのであろうか、明白になっていくことでしょう。
いずれにしても、もし今後IPCCの計算通り気温が上がらず、人為的な二酸化炭素説の誤りが明白になってきたとしたら、懐疑論の学者を弾圧し、膨大な国家予算(日本では年1兆円から今後1兆3千億に増大するという)を無駄遣いさせてきた責任をどうとるのでしょうか。
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田中 宇(さかい)氏の解説
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「まだ続く地球温暖化説の歪曲」2015年2月16日
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-すみません、うまくつながりません
直接、検索してください
下記に要旨を載せました。
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(「田中 宇の地球温暖化説」で検索するといろいろな文章が、検索されます2005年の「地球温暖化説は政治と投機の問題」以後いろいろです。
田中 宇氏は、共同通信外信部にて、英語ニュースを多読、1996年国際ニュース解説を始める。
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2015年1月中旬、海洋大気局、航空宇宙局が2014年の世界の平均気温は世界最高の気温だと発表した。その発表から数日後、英国のテレグラフ紙に生の気温データに調整を加えて次第に高くなっているように見せる仕掛けが施してあるとする記事が出た。(クリストファー・ブッカーが書いた)
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地表気温の世界的な変動を研究している世界の3つの公的機関は、米国のNOAAとNASA傘下のゴダード研究所英国のイーストアングリア大学という、米英勢で、いずれも地球温暖化人為説を強く主張している。
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GHCN(Globai Historical Climatology Network)が収録する気温の測定地点は以前、1万2千地点ほどあったが、温暖化問題が騒がれだした1990年ごろを境に、6千地点以下に半減した。残った地点の多くは都市の周辺にあり、ヒートアイランド現象など温室効果ガス以外の要因で気温が上昇傾向にある地点が多い。田舎より最大2度C高い都市周辺の観測データを田舎にも適用する手法がとられた。この操作(歪曲)を考慮するだけで、温室効果ガスの影響を全く考えなくとも、1990年以来の世界の平均気温の測定値の上昇を説明できてしまう。
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◎東京の気温は気象庁から北の丸公園に変わった。それだけで1,7度も平均気温が下がることになった。測定場所次第でいかに気温が変わってしまうのか。また、いかにヒートアイランド現象がひどいかを示すものである。
都会に住んでいる人にとって、ヒートアイランド現象による極端な暑さは、地球温暖化説は実感として、納得しやすいのである。
熊谷などの都市が、最高気温の競争をしている。その気温の測定場所は温度が高くなるところにしているようです。ー近年競争をやめたようです。
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データの変更を修正すると称して、都市の観測点が増えて気温を低めにしなければならないのに、逆に気温が右肩上がりに描くのに好都合のように行われた。何度も最高気温が右肩上がりに更新されるのは当然だった。
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テレグラフの記事で、気温の上昇が大きいとされるパラグアイで調べると、いなかの地点は3つのみだ。気温が低下傾向なのを「調整」した後温暖化の方向に歪曲している。
テレグラフの記事は、今の時期が長期的に見て、200年前に小氷河期が終わった後の循環的な温暖化の傾向の終わりの時期にあり、だから気温が横ばいか、やや低下傾向にあるとする説を紹介している。
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米フォックスニュースが、温暖化人為説に疑問を持つ分析者の話として報じた記事によると、NOAAやNASAは、過去の平均気温全体を見直す調整を何度も行っており、そのたびに昔の気温が低めに、最近の気温が高めに変更(偏向)され、温暖化傾向の粉飾に拍車がかかっている。~「調整」が実際に起きていない温暖化傾向のグラフを描く結果を生んでいるのだから、懐疑派の指摘は軽視すべきではない。
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今年に入り、ブルームバーグ通信社も、発表されている温暖化傾向に疑問を呈し、実際は寒冷化が起きているのではないかとする記事を出している。米英マスコミで、温暖化と人為説に否定的な論調の記事が出るのは珍しいことではなくなっている。
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地球温暖化問題は、科学でなく、国際政治の問題だ。
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気温データに粉飾的な調整を加えて横ばい(寒冷化)の傾向を温暖化に歪曲するのは犯罪だが、国際政治の問題なので、かなり暴露しても犯罪とみなされない。歪曲は、国際的な学界とマスコミのプロパガンダの機能を使って行われている。国際政治のプロパガンダ機能は、いったん走り出すと方向転換が難しい。米国は同様なプロパガンダ機能を使って「大量破壊兵器」の濡れ衣をイラクやイランなどの敵国に対して相次いでかけ、あとから濡れ衣が暴露されているが、濡れ衣をかけたことが犯罪とみなされず、いまだにイランには濡れ衣がかけられたままだ。
(失効に向かう地球温暖化対策)
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温暖化人為説は米英が同盟国だった90年代に、もうあまり工業生産の二酸化炭素を出さず、省エネ技術が進んでいる先進諸国が、これから二酸化炭素を出す工業発展を行って経済成長する中国など新興諸国から成長の儲けの一部をピンハネしたり、先進国の省エネ技術を新興国に買わせるための枠組みとして、おそらく英国の発案で始まった。世界の気温を分析して温暖化人為説を唱える5つの公機関すべてが米英の機関であることから、それがうかがえる。米国側の発案なら、英国の機関を推進役に含めないはずだ。米英がG7などを通じて温暖化政策の必要性を先進諸国内で定着させ、先進国が、京都議定書で模範を示した後、新興諸国を枠にはめる予定だった。(地球温暖化の国際政治学)
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しかし米国の議会は、この英国産の謀略を拒否し、京都議定書を批准せず、最終的には無効化した。米国では共和党が温暖化対策に反対の傾向を続けた。民主党のオバマ政権になって米政府は温暖化対策を積極的に推進したが、オバマは英国を捨てて中国を温暖化対策の主導役の伴侶に選んだ。09年末のCOP15以来、先進諸国の代表である米国と、新興・途上諸国の代表である中国が渡り合う構図が中心となった。(新興諸国に乗っ取られた地球温暖化問題)
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中国は表向き、米英が捏造した温暖化人為説の構図に異議を唱えていない。しかし、まだ工業生産による経済発展が続く中国やBRIKSは、捏造を下敷きにした温暖化対策を本気でやりたくない。本気で異議を唱えるなら、中国などBRIKS諸国の政府の気象部門が、米英に対抗して測定気温のデータベース化と傾向分析を手がけるはずだが、そんな兆候はない。
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オバマ大統領は表向き「温暖化はテロより大きな脅威だ」と宣言しているが、実のところ、中国など新興諸国に対し、温暖化対策を本気で求めていない。
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もともと温暖化ピンハネ策の発案者の英国は、米国に外され、しかも金をもらうほうから払うほうに転落させられそうな中、温暖化対策の分野から静かに足を洗おうとしている。英国は、世界で最初に産業革命で石炭利用の工業化で二酸化炭素の排出を急増した国だから、今まで出した分を払えと言われると弱い。
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(日本政府も開発途上国の援助-それに伴う企業進出ーが重要で、温暖化対策など本気で取り組もうとしない)
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米欧の2大政党制の中で、左派(米民主党、英労働党など)は温暖化対策に積極的で、右派は温暖化に懐疑的な傾向だ。英国は保守党政権であることを理由に昨年、温暖化対策費を41%削減した。
オーストラリアが炭素税の廃止を決めた。カナダも温暖化対策が嫌いで、京都議定書から早々に離脱した。
アングロサクソンの世界謀略としての温暖化対策は、米国の妨害工作によって失敗し、足抜けの動きが広がっている。
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英国のマスコミでは、BBCがいまだに温暖化推進派だが、新聞社では懐疑派の「活躍」が許容されている。冒頭で紹介したテレグラフのクリストファー・ブッカーが温暖化懐疑論を言い出したのは08年ごろからで、米国がオバマ政権になってから英国ではなく中国と組み、中国の優勢を許容したうえで温暖化対策を開始した時期だ。貴族のモンクトン卿など、英国はエリート層の中にも力強い懐疑派がいる。
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地球温暖化は大ウソだと何人もの議員が公言し、懐疑派の巣窟だった米議会の上院が、98対1という圧倒的多数で「気候変動はインチキではない」とする決議を1月末に可決した。米上院議員たちはアングロサクソンの国として自覚にようやく目覚め、英国に対するこれまでの非礼をわび、改心して温暖化対策をやろうとしたのか?ちがうだろう。米上院は気候変動の事実は認めたものの、人為説を盛り込んだ別の決議を否決しており、いまだに懐疑派だ。
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◎次期大統領のトランプ氏は、共和党の大統領として、当然のことながら、人為的二酸化炭素温暖化説に反対である。
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田中 宇氏の文章はいずれも英文の資料が検索されるようになっています。詳しく知りたい方は直接お読みください。
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参考1
「黒点数の変動」でインターネットを開くと、「寒冷化になる地球環境?」というものがあります。「黒点数から寒冷化を予測する」ミカンのHP、となっています。いろいろ資料がたくさん入っています。
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参考2
「COP会議のばからしさ、だまされる日本人」 一栁ひろし氏(横須賀市議)
とら猫イーチ様より紹介していただきました。
ー申し訳ありません。うまくつながりません。
「こういちの人間学ブログ」2月5日の「退院から2年目~」のとら猫イーチさんのコメントをご覧ください。
改めてとら猫イーチさんが、のせてくれました。コメントをご覧ください。
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参考3
「こういちの人間学ブログ」
「地球温暖化に歯止め?~」2016年1月15日
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参考4
「こういちの人間学ブログ」
「迫りくる太陽の異変、NHKコズミックフロント~」2011年6月
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