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2016年2月20日 (土)

「人はなぜ争うのか」若原正己」さん、生物学的人間学よくまとめた本

 2016年1月25日、「『ヒトはなぜ争うのか』進化と遺伝子から考える」-「争う遺伝子を克服する力とは」が、新日本出版社から発行されました。その内容を目次の各章の内容で概略をご紹介します。
 1700円+税 著者 若原正己
 おもしろそうだと思われた方はぜひ直接お読みください。
160217_093401
各項目のなかから、主要なテーマだけを書き出しました。
目次
まえがきわれわれは何者か
第1章 全宇宙の中でヒトを考える
 宇宙の歴史を1年で置き換えてみる
   生命とは何か、生物とは子孫を残すために生きている
       生物と非生物はどこが違うのかー全宇宙の物質の
      階層 性 ヒトは60兆個の細胞からなるという神話
 
第2章 アリの微小脳、ヒトの巨大脳
   動物は大きく2つの系統にわけられる 古い口は昆虫へ
       新しい口はヒトへ、脊椎動物と脳の歴史、霊長類の進化
   ミクロセファリン遺伝子の登場
       難産と引き換えにヒトの文化が生まれた
 
第3章 ヒト、人になる―人間の条件
   ホミニゼーション、なぜヒトは成功しチンパンジーは
   動物のままなのか、人類の起源と歴史、猿人、原人、
   旧人、新人という分け方は古い なぜ現生人類は
   1種しかいないのか 民族は定義できるが、人種
   の定義は難しい
 
第4章 日本人はどこから来たのか
   日本人の由来、縄文以前、縄文時代、戦争はなかった
   縄文と弥生、日本人の特徴、ミーム(文化遺伝子)と
   ジーン(DNA遺伝子)、縄文人の楽園に弥生人が
   流入した
 
第5章 ヒトと野生動物を分けるもの
   チンパンジーとヒトの遺伝子は98,8%が共通、ヒトの
   DNA、ヒトのネオテニー的特徴、物まね、模倣の起源
   ~ミラーニューロン 人と言語 言語遺伝子
   FOXP2の分化 文字の発明 
   言語は敵味方を見極めるために分化した
 
第6章 ヒトの心の進化
   喜怒哀楽はヒトだけのものか、ヒトの利他的行動、ヒト
   の行動と遺伝子,道徳の起源
   老人力にも生物学的な意味がある、道徳の起源
      FOsB遺伝子は保育行動に関係した遺伝子
 
第7章 戦争と平和の生物学
   戦争の歴史~有史以来戦争は続く 農業の始まりが 
   身分格差を生んだ 都市の成立と分業制 争う遺伝
   子の発動と教育、理性と教育が地球を救う ヒトへの
   進化と ホルモン 理性と教育が地球を救う アンド 
   ロジェンとオキシトシンーホルモン
 
第8章 宇宙船「地球号」はどこへ行く
   核の時計(終末時計)、地球温暖化と異常気象、                       
    生物多様性問題、人類と地球の未来像1,2,3 
   許しと融和にこそ地球の未来はある スポーツの
   祭典と地球の未来
 
あとがき―われわれはどこへ行くのか
主要参考文献
記事よりいくつか
物質の階層性  p18
 
 主系列  素粒子 原子核 原子 分子 マクロな物質
 
              ー星 銀河 銀河団 宇宙
 
 二次系列   生体高分子 細胞小器官 細胞 個体
 
                    -種  生態系
 
 三次系列
                               ヒト   人間社会
(それぞれの階層は還元不能)
 地球温暖化と異常気象p211
 21世紀に入り、世界的な異常気象が続いている。地球温暖化が続いているのは間違いなさそうだ。地球温暖化の大きな原因の一つは二酸化炭素の排出だ。このまま進行すると4度C上昇すると警告されている。
 地球史からいえば当面する温暖化より寒冷化が厳しいという意見もある。もし氷河期が来れば10万年のオーダーで地球表面が覆われてしまうので、そうなれば人間が生き残れる保証は全くない。しかし今問題にすべきは地球環境を急速に変化させることによって引き起こされた地球温暖化だろう。
 
 この見解に対しては、筆者のほうで異論がある。詳しくは「こういちの人間学ブログ」をご覧ください。
追記  
 とら猫イーチさんの、コメントの中にある、森幸也氏の文章をぜひお読みください。
「CO2主原因仮説」はあくまでも仮説である。その3つの根拠のうち、2つは科学的根拠として通用する代物ではない。また最後のIPCCのコンピューター・シミュレーションそのものも、科学的に論争中のもので科学的定説として認められるものではない。
 その理由については森氏(山梨学院大教授)の本文をお読みください。
 縄文人の楽園に弥生人が流入したp95
 厳密にいうと、弥生人といっても、渡来系弥生人と、縄文系(在来型)の弥生人がいる。すべてが、渡来系の弥生人に変わったわけではない。北九州から近畿地方にかけて渡来系弥生人が多数住んでいた。
若原氏の略歴
 若原正己氏は1943年北海道生まれ、北海道大学卒、同大学院修了、理学博士、1970年から北海道大学に勤務。専門は両生類の実験発生学が専門。2007年に北海道大学を定年退職 各種著作があります。著書「黒人はなぜ足が速いのか」、「シネマで生物学」「なぜ男は女より早く死ぬのか」
ブログ筆者のコメント
◎この本は、ブログ筆者の本の位置づけとして、「生物学的人間学」を基本としたものということになりますが、非常によくまとまっている本です。この本では人間とは何か、そしてどうしたらいいかということをきわめてよくまとめています。
 筆者が高く評価している山本宣治の「人生生物学」-「生物学的人間学」の著作によく似ています。
「こういちの人間学ブログ」
「山本宣治の『人生生物学』について 実用的人間学の先駆、哲学的人間学との違い」
 
 
 山本宣治は、同志社大学で、生物学を教える傍ら、一般市民向けに、生物学から人間社会の問題までの講座を開いていました。
 
 ブログ筆者とたまたま生まれ年が同じで生物学出身、そして、人間とは何か、どうしていったらよいかについての関心など共通性があります。ここには書いていませんが、山本宣治氏が京都の人々のために市民講座を開いたこと、そして、ブログ筆者が人間学研究会から人間学研究所などで人間学講座などを開いて一貫して人間とは何かを考えること、それから、若原氏も市民向けの「人間理解講座」を開いていたことが、共通しています。そして、、現代の政治により多くの人々が苦しめられその仕組みを明らかにすることを目指してきました。
 ヒトが争いをやめるにはどうしたらよいかを明確に答えています。それについては、京都大学の学長で霊長類学者の山極寿一の著作が同じようなことを書かれています。山極氏については下記のブログをご覧ください。..
「こういちの人間学ブログ」
「敵」を作り出す人間ー相対的に見る必要、ゴリラ研究の山極寿一氏ー時代の風から」
 
なかなか、若原氏の書いていることを、すべて紹介するのは、難しいことです。今後も追記の形で、折を見て文章を付け加えていきたいと思います。
「まえがき」と「あとがき」
「まえがき」
 21世紀の幕開けは2001年9月11日のニューヨークの貿易センタービルのテロ攻撃事件、2011年3月11日の原発事故は私たちの価値観を大きく転換させるものであった。
 石川啄木の「時代閉塞の状況」を東京朝日新聞に書いたのが1910年、今の私たちを取り巻く閉塞感はその時とあまりによく似ている。平和憲法を改悪し、海外で武力攻撃をできるような動きも強まり、戦前に回帰したかのような空気も漂っている。
 しかし最近の動きの中には、インターネットを使った草の根運動などが広がっている。
 人間とは何者か、を考えるのはきわめて哲学的なもので、ある意味で普遍的なテーマだから、昔から様々な議論がなされてきた。-ゴーギャンの絵「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへいくのか」
 このように多くの人は、人間とは何か、ヒトはどこからきてどこへ行くかを昔から真剣に考えてきた。私は専門が生物学だから、ヒトも間違いなく生物の一種であり、生物進化の流れに乗っている点を強調しながら「人間とは何か」、「ヒトはなぜ争うのか」を考える。
「あとがき」
 日本の歴史を見ても争いと殺し合い、勢力争いがほとんどだが、縄文時代の1万年の間には大きな争いはなくきわめて安定した時期を過ごしたようだ。
 縄文以来の「争わない遺伝子を引き継いだしかも唯一の被爆国である日本と日本人が、核兵器のない平和な世界を作っていく先頭に立たなければならない。
 争う遺伝子の発動を抑え助け合いの遺伝子が十分発揮できる世の中を作るために声を上げていこうと思う。
私は高校時代からの友人、安岡譽氏から誘われて札幌学院大学の市民向け講座の「人間理解学講座」を2人で担当する機会をいただいた。この本はその時の話を中心にまとめたもので、内容の一部は安岡氏の話に大きく触発された。
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どうも、うまくアクセスできないようです。
申し訳ありません
 
 

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コメント

こういち 様

 確かに、人類は、好戦的ですね。 前世紀より、人類の歴史は、戦争の歴史ですからね。

 それはそうと、温暖化に関わる正規の論文をご紹介いたします。

 二点とも、IPCCの研究手法に関わる基本的なものです。

 森 幸也 (Mori Yukiya 山梨学院大学経営情報学部経営情報学科 教授)氏の研究でして、これ等論文は、IPCC見解の中枢的研究であり、「機関リポジトリ」をクリックでアクセス出来まして、ダウンロードが可能です。

IPCCレポート(2007)におけるコンピューター予測の問題点 : 人為的CO2温暖化説の根拠をめぐって
Problems about Computer Simulation Concerning IPCC Report (2007)
森 幸也 Mori Yukiya 山梨学院大学 Yamanashi Gakuin University
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007016751


科学史の視点から見た地球温暖化要因論争の構図 : 過去の科学論争との類似性
The controversy about the cause of global warming from the viewpoint of history of science: similarity with the past examples of scientific controversies
森 幸也 Mori Yukiya 山梨学院大学 Yamanashi Gakuin University
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009586486

とら猫イーチ様
 貴重な資料、ありがとうございました。

 世の中には、世間でみんながそう言っているから、「CO2主原因仮説」(森幸也氏によれば、あくまでも仮説)を正しいと思っている人が多いですね。

 森幸也氏の文章ざっと読ませてもらいましたが、大変説得力があります。

 「CO2主原因仮説」の3つの科学的根拠のうち、2つは科学的根拠として通用するものではない。そして、最後の根拠とされる、コンピューターシミュレーションそのものも仮説としてのもので、科学的定説として認められるものではない、とはっきり言っておられますね。

 私自身も確信をもって、「CO2主原因説」があくまでも仮説であって、それも科学的定説として認められるものではないと思います。

 興味がある方は、ぜひ森氏の文章を直接お読みください。

IPCCとそれにつながる学者、政治家、実業家などもろもろの「CO2主原因仮説」で利益を得ている連中が、「懐疑論」の人たちにかけている様々な圧力は、ちょうどガリレオの地動説を弾圧する、当時の学者や宗教者に大変良く似ています。

 天動説が誤りであると明白にわかるまで、様々な圧力をかけ続けることでしょう。

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