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2016年6月26日 (日)

近況、1、「史的唯幻論で読む世界史」読書中、2、冷麺コサムへ行く、3、身障2級のままで

1、「史的唯幻論で読む世界史」を読書中
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 この本は2016年1月16日に、和光大学名誉教授の岸田 秀氏が著者で、講談社学術文庫(本体980円税別)から出版されたものです。この原本は、雑誌『大航海』第50号(2004年3月)~第61号(2006年12月)に連載された『新説世界史』でした。それに大幅加筆し、2007年の3月に新書館より『嘘だらけのヨーロッパ製世界史として刊行されたものです。
 ブログ筆者が思うに、他の本に関しての感想文は比較的簡単に書けますが、この本は、じっくり取り組む必要があります。なので最初は、イントロダクション部分だけを書いてみたいと思います。
 岸田 秀氏は1933年12月15日生まれ、現在82歳、精神分析学をもとにいろいろな分野に論評を加えておられます。1977年に書いた『ものぐさ精神分析』はベストセラーとなり、「人間は独特な本能が壊れた動物である」という観点から様々な「幻想論」を書き、1980年代の吉本隆明や浅田明らのニューアカデミズムの先駆的な役割を果たしてこられました。
 和光大学の教授を長く勤められ、2004年に和光大学の教授をやめられました。同じ和光大学の教授であった岩城正夫氏とは仲が良く、岩城先生が人間学研究所のメンバーでおられる頃にもよく岸田 秀氏についてのお話しをお聞きしました。幻想論を和光大学で話をいつもされていた後で、学生が、岸田氏を殴り、「これも幻想か」と聞いたというエピソードなどを、お聞きしました。
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 先日、岩城先生からいただいたお葉書の中で、筆者に、ぜひ論評してもらいたい本として、『史的唯物論で読む世界史』を紹介されました。岩城先生のお葉書には、
「初め私はあまりに大胆すぎると思い疑問に思ったのですが、今は考え直して、真剣に取り上げるべきだと思うようになりました。しかし全面的には肯定しきれない部分があり、結論を出しかねています。(ブログ筆者に)ぜひ、一度目をとおしていただき感想などお聞かせ、いただけないでしょうか」
 と書いてありました。
 さっそく本を購入し本を読んでみました。
普通に本の感想をブログに書くときは、ポイントの概略をつかみ、比較的簡単に書くことができますが、この本の内容はそうはいきません。じっくりと取り組む必要があると感じました。
 岸田秀氏の論点の主要な裏付けとなっているものは、マーティン・バナール氏(1937―)の『ブラック・アテナ』(黒いアテナ)ー古代文明のアフロ、アジア的ルーツ」1987年刊です。バナール氏はロンドン生まれ、米コーネル大学教授。
2006年『批判にこたえる』
「古代ギリシャの捏造」2007年4月 新評論
「黒いアテナⅡ考古学と文書に見る  上下 藤原書房
などの訳書があります。
バナールの批判書はたくさんあるが、『黒いアテナ再考』レフコビッツ、ロジャース編などがある
 マーティン・バナール氏はJ・D・バナール氏の息子さんです。J・D・バナール氏は(1901-1971)はイギリスの著名な物理学者・歴史家です。研究の傍ら平和運動に取り組み、1955年に『戦争のない世界』、1967年には「『歴史における科学』を出版し、学生時代、人間学を始めたばかりのブログ筆者が多大な影響を受けたことが思い出されます。バナール氏は世界科学者連盟の副会長なども務められました。
 
 この本の主眼点は、裏表紙に書かれています。
 「古代ギリシャは黒人の文明であり、古代インド文明をきずいたとされるアーリア人は存在しなかった―。ヨーロッパ人が語る白人中心主義の歴史観が彼らの誇りを支え、今なお世界を覆っている(ギリシャの古代文明から、ヨーロッパ文明へと続く白人中心主義の歴史観がいかに誤っているかを示そうとするものです。)欺瞞と危うさを鮮やかにえぐりだし、その思想がいかにして成立・発展していったかを大胆に描き出す。史的唯幻論が、白人によって作り上げられた「幻想の世界史」を鋭く告発する。
 岸田氏は次のように話す、
 「黒人というのも一様でない。~純粋な黒人純粋な白人というのは、どうも幻想のようで、存在するかどうか疑わしく、こういうことも問題をなおさらこんがらからせている。
 私としては、古代エジプト人が黒人であろうが白人であろうがどうでもいいような気がしないでもないが、この問題は人種差別の問題と絡んでおり、、そしてこの問題に最初にこだわったのは白人たちであり、バナールはそういう白人の人種差別思想に挑戦しているのであるから、どうでもいいというわけにはいかないらしい。p38
 バナールの説は、ギリシャ文明がエジプト文明の亜流でエジプト文明が非白人の文明だったとすると、ヨーロッッパ文明の始祖は非白人だったということになるからである。」p39
「本書の内容」
1、差別が人種を産んだ
2、古代エジプト人は黒人だったのか
3、『黒いアテナ再考』を読む
4、唯幻史観と『黒いアテナ』
5、ギリシャを作ったのはエジプトか
6、ヨーロッパ文明は人類最高の文明!?
7、屈辱の連鎖としての歴史
8、ヨーロッパ製世界史の欺瞞
9、唯幻史観と「科学的歴史」
10、日本兵と唯幻史観
11、人種差別主義と反ユダヤ主義
12、白人とアーリア人
 いろいろな具体的な論点についての詳しくは、改めて書いてみたいと思います。(ブログ筆者)
追記:2016年7月3日
 とき時本を開いて、メモを取りながら本を読んでいます。現在11章を読んでいます。あと少しです。本が文庫版で字が小さく資料のところはさらに小さい字です。左目は眼底出血の後遺症で見にくく、本を読むときは、つぶっています。右目は脳出血のために右顔面麻痺があり、特に長く目を使うと瞼が痛くなります。メモも左手ですと、なかなかうまくいきません。
 うまくまとめられるか不安です。
 
2、冷麺の店、「コサム」へ
  お土産に「カンホドンチキン678」のチキンを
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(調理室のある奥の方です。時間が遅く、天気も悪かったので、お客さんは少なめでしたが、いつもはもっと混んでいるようです)
6月21日(火)のお出かけの日に、ヘルパーの斉藤さんと、テナントさんの入っている第3サタケビル1階の、冷麺のお店、「コサム」冷麺専門店に行ってきました。(新宿区百人町1-1-26、第3サタケビル1階。)ここのお店は今まで、カフェが入っていましたが、閉店し、2階で、「カンホドンチキン678」のお店をやっていたところが、このたび1階も冷麺専門のお店としてオープンしたものです。
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冷麺には普通の冷麺と、水冷麺があります。写真は水冷麺です。100%サツマイモのでんぷんで作っているそうです。硬いのでハサミで麺を切ります。冷麺には冷麺だけのもの(880円)と、豚のやき肉がついたもの(1180円)と2種類があります。
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このお店には、冷麺のほかにも、いろいろな韓国料理を扱っています。上の写真は牛肉を焼いた和牛スユック(1880円)です。隣のキムチのような野菜と食べるとおいしいです。豚肉をいたものもあります。他に餃子や韓国料理各種が食べられます。
2階の「カンホドンチキン678」は2階で、階段で上がれなかったのですが、今度は1階なので行けることになったのです。本当は先々週の火曜日に行く予定だったのですが、雨が降りいけませんでした。今回もあまり良い天気ではありませんでしたがなんとか降られずに行くことができました。
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 1階で冷麺を食べているとき、2階のチキンを頼みました。
 2階のお店で作っている、カンホドンチキン678のお土産のセットです。鳥半羽分です。夕飯に2人で食べましたが、結構おいしく食べでがありました。下で頼むと割引をしてくれました。
3、身体障害者2級の認定のままでした
 身体障害者手帳は2014年5月27日に2級身体障害者として認定されていました。その後2年が経過して、障害の状況に応じて判定のし直しがあります。
 2年間が経過して、だいぶ改善されましたが、1級になってしまうと、医療用のベッドが障害者保険の対象外となるなど、まだまだ医療用ベッドがなくても済む状態になっていません。全体として障害者の等級を下げる動きがあるということで心配していましたが、何とか2級のままで認定してもらいました。次の判定の時までには、能力の改善がみられるようになりたいと思っています。

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