小説の題名と書き出しを変えようと思っています。
小説『人相食む』の題名と書き出しを変えようとおもっています。
-「第五倫伝」に変えます。2016年7月
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小説の第1章を、ブログに書いていて、思いました。『人相食む』という題で、おまけに、食人のことをいろいろ書いて、こんな書き出しの小説を誰が読む気になるでしょうか。
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このような題名と、書き出しを書こうと思ったのは、だいぶ前の2001年に読売カルチャーセンターの、「懸賞小説に応募する」という講座に参加してからでした。
懸賞小説には最低でも500人ぐらいの人が応募して、ともかく手早く編集スタッフが10くらいの作品に絞らなくてはならないと言います。10くらいの作品に絞って初めて作家などの先生により、本格的な選考になるそうです。
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10くらいに絞られる前にはともかくスタッフが作品を落とすことに専念するそうです。ともかく何か少しでも欠点があるとどんどんふるいにかけます。そして目立つためには、刺激的な題名と書き出しの数行が勝負であるといわれました。
それで、私の小説も最初の「第五倫伝」とかではなくて、『人相食む』という題にしたのです。またかなり刺激的な内容の書き出しにしました。でも、ブログに書き始めて、ちょっと考えてみると、なんか気色の悪い話をわざわざ読んでみたくなるでしょうか。そして小説では、読んでいて、おもしろいだけでなく希望が湧いてくるような小説を読みたくなるでしょう。
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「人 相食む」は約70年間にわたり4代の皇帝と、第五倫をはじめ、素晴らしい臣下が、「建武・永平の治」という後世の模範となる時代を作っていったころのお話です。第2章以後は気色悪い話は出てきません。読んでいて、政治と、世の中がこうであればいいのに思われるお話です。それならば、それにふさわしい題名と書き出しにかえる必要があります。題名と1章だけは変更すれば後の文章は基本的にそのままで行こうと思います。
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安保法案が通り、なんかきな臭い将来がこのままでは来てしまいそうな時代こそ、「人間-民衆を第一とする(元元を首とする)」という政治を貫いた光武帝と、その政治を受け継いだ3代の皇帝と第五倫をはじめとする素晴らしい人々の政治があったということを知ってもらうべきだと思いました。
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こういうふうにに思いだしたのは、ブログに書きだしてからです。そのままただCDやファイルに保管したままでは思いつきませんでした。
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第2章の出だしの文章を最初に持ってこようと思います。気色悪い第1章の部分は巻末にでも縮小して持っていきましょう。
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「元元を首とする」-後漢初期の人間学
という題も考えられますが、やはり何だかわからないかもしれません。
宮城谷産の『草原の風』など素晴らしい題ですね。
結局ありきたりですが、小説を書き始めたとき、最初につけていた題名、「第五倫伝」に戻します。
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本来は出版社のプロの人のアドバイスがあった方がいいのでしょうね。
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