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日本人のルーツという問題は、大変興味深い問題です。私も、2011年11月18日の第27回実用的人間学研究会の例会で「日本人のルーツと顔のいろいろ」と言う題でお話ししました。その時にも色々な例をあげて、日本人がもともとあった縄文系の人々に、渡来系の人たちが、混血して日本人となったということ、そして、沖縄と北海道のアイヌの人たちには、渡来系の影響が少な九共通性があるということを。お話ししました。それについては様々な人が提唱していますが、例をあげてみます。
◎2017年1月27日 記事を加えて更新しました。
高安、御嶽海などが日本人とフィリピン人の混血であるということを、書き加えました。松鳳山もハーフではないかと言われますが、純粋の日本人です。けれども日本人のルーツに南方系の毛深く、浅黒く、丸顔の縄文顔をした人が多いということです。
◎2017年9月9日(土)フジテレビのFNS27時間テレビ「にほんの歴史、楽しく日本を知ろう!4万年を1日で旅する」
縄文人・弥生人ルーツ 縄文度、弥生度何%か 例に挙げていた人々
弥生系の顔ー北方系の日本人のルーツとして、シベリヤ、バイカル湖近くのブリヤート人
寒冷地適応したのっぺり顔 耳垢・粉耳 笑福亭鶴瓶みたいな顔 新モンゴロイド
ブリヤート人はモンゴル系の人々で、丸顔が特徴 日本人と共通した顔が多い
縄文系の顔―彫りが深い顔、インドネシア、バリ島の人たち 特徴追加 歯が小さい
片岡鶴太郎のような顔 古モンゴロイド
◎「縄文人と『弥生人』について、NHK[日本人のルーツ解明 縄文人続々発見」
「こういちの人間学ブログ」 2015年11月26日
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2015/11/post-c6ce.html
ツングース系はバイカル湖近くから、中国東北部(旧満州)に住む人たち。面長、キツネ顔
マルガり、女真族などと呼ばれ、扶余国、高句麗、百済などの国を建国。中国では金、清王朝を建国。ハプロC2グループ。お雛様の顔、日本へ日本の支配層へ。出雲地方に多いとも。
南方系では中国南部の少数民族、トン族が日本人にそっくりな顔とも
1、ベルツの長州型と薩摩型の分類
ドイツ人医師のベルツは、日本人の顔や体つきを観察し分類すると、背が高く顔つきが上品で、色白、面ながな長州型と、背が低く、毛深く、目鼻立ちのはっきりした顔立ちである薩摩型(武骨型)に分かれるといいました。そして、琉球人とアイヌは、薩摩型に似ているということで、「同系」であると1911年に唱えました。
2、埴原和郎氏の「二重構造説」
東大教授から国立国際日本文化研究センター教授になった埴原和郎氏は1980年代に、日本人は縄文人と渡来人の混血によって成り立ったという「二重構造説」を提唱しました。
『日本人はどこから来たか』埴原和郎編1984小学館 『日本人の成り立ち』埴原和郎 1995人文書院 『日本人の骨とルーツ』埴原和郎 1997角川書店 など
3、尾本恵一氏の集団遺伝学から
人間の様々な対立遺伝子の地域的な差を調べました。耳垢、色盲、赤血球、白血球の型、ガンマグロブリンの型など様々な因子がどのように変化しているかです。そして各民族いより遺伝子がどれほど近いかがわかるということを示しましたその結果、近畿と九州は近くアイヌと琉球が近いと言うことがわかりました。
4、国立遺伝研の1996年の人類、民族合同学会での発表
「ミトコンドリアDNAから見た、日本人の成立」と題して発表しました。そこで、琉球人や、アイヌ人は大陸由来の遺伝子は20%以下で、本土日本人は50%以上が中国人や、韓国人など大陸由来のものであると、発表しました。本土日本人の遺伝子プールの65%は弥生時代以降大陸からもたらされた。
5、筑波大原田勝二助教授のお酒の強さで
アセトアルデヒドを分解する能力(酒に強いかどうかの能力)はの分布図をつくりました。その結果、北九州から、中国、近畿、などは酒に弱いことがわかりました。(渡来系の多いところ)。また、南九州、四国(土佐県)そして、東北、北海道、沖縄など、縄文系の因子の強いところは酒に強いことがわかりました。それは酒の消費量も比例するそうです。
6、ハブロタイプといわれる遺伝子の分布
白血球の一種の表面に抗原表示するHLA(ヒト白血球抗原)には色々なタイプがあります。そのタイプにより色々な遺伝子のセットが現れます。それをハブロタイプと呼びます。ハブロタイプを比較することで人類集団の近さを推定できます。アジアをハブロタイプで分類すると、いくつかのタイプがあり、モンゴル地方、韓国地方、南中国地方、東南アジアに近い地方などのグループに分類されます。日本人はそれらのグループの混血で、今の日本人でも、ある人のタイプを調べればその人のルーツがわかるといいます。
勝永勝士「HLA遺伝子群からみた日本人の成りたち」一部 1995 東大出版会
図は、はるかな旅より
B52-DR2 ツングース系(北方系) 朝鮮経由 百済系 桓武天皇から現在の天皇家
面長、色白、体毛薄い 北九州、近畿、 関東、北陸は新羅系
B44-DR13 南朝鮮、(元は南方系) 前方後円墳を作った人達 伽耶系 仁徳朝など
近畿、北陸、東海地方に多い
B46-DR9 中国中南部がルーツ 倭の人々 北九州、山陽。近畿に多い
B54-DR4 中国南部、タイ、ベトナムなど東南アジア 色黒、毛深い 沖縄、南九州 アイヌ
7、ウイルスに対する抵抗度
成人T細胞や白血球ウイルスなどに抵抗性が強い形質を、カリブ海やパプアニューギニアなどの地域に持っていて、南方の海から来た人たちが多い、縄文系と思われるれ人たち(沖縄など離島部や北海道など)に同じ形質を持っている。
総合研究大学院大学の斉藤成也教授也国立遺伝学研究所などによる
11月1日付の日本人類遺伝学会学会電子ジャーナル版への発表
11月1日の新聞各紙に発表されました。それをとっておき、私のブログで紹介しようと思いましたが、11月26日付の赤旗で、大変詳しい話しがのっており、それをようやくして書くよりも、そのままを、お伝えしたほうがわかりやすいと思い転載しました。
途中の文章は字が細かく不鮮明で読めないかもしれません。申し訳ありません。
上記の地図で、「現在」は、あまりはっきりしませんが沖縄地方は北海道と同じ赤っぽい、縄文系が強く残っていることを示しています。
三番目の写真の図は極めて重要なので2倍に拡大して、下図のように示しました。
色々複雑に絡みあって日本人が成り立っているのが良くわかります。
追記 2013年1月14日 新小結、松凰山は縄文系の典型か?
初日横綱、白鵬と初日を闘った、新小結 松凰山関はこのところすばらしい成績を残しています。いつも思うのは、松凰山関ほど、縄文系を色濃く残している力士はいないのではということです。ともかく肌の色が濃く、茶色に近い色です。色白のモンゴル系白鵬に比べるとその違いが、極めて大きいのです。また毛深いことです。胸毛もあり背中にも濃い毛があります。ひげを伸ばしたらいかにも濃そうです。顔つきも丸顔で、目鼻立ちはいかにも縄文系でいわゆる濃い顔立ちです。フィリピンやインドネシアなど南方にいる人たちの顔立ちです。出身は福岡だそうですが、縄文系の遺伝子を色濃く受け継いだように思えます。韓国の人には、あのようなタイプはほとんど見かけません。
松鳳山は毛深いのでハーフではないかと、いう人もいますが、純粋の日本人です。インターネットで見ると、松鳳山はハーフ?という記事がいくつもあります。みんなそう感じるのですね。
追記 2017年1月27日 高安、御嶽海、舛ノ山は日本人とフィリピンの混血だそうです。
毛深さにおいては松鳳山といい勝負で、肌の色も浅黒い高安は、日本人の父親とフィリピンの母親の混血です。高安は今度横綱になった稀勢の里と同じ、田子の浦部屋で、強力な大関候補と注目されています。本名、高安晃で茨城県土浦の出身で、元AKBの秋元才加とは、幼馴染だそうです。
御嶽海も2017年の初場所で大活躍しました。彼もお父さんが日本人で、お母さんがマルガリータというフィリピン人です。松鳳山や高安ほど毛深くはないですが、色は浅黒く、丸顔の南方の顔をしています、
桝ノ山もフィリピン人の混血だそうですが、(桝ノ山はフィリピン生まれです。混血かどうかわかりません)色白で毛深くもありません。フィリピン人といっても、中国系やスペイン人系とかいろいろなルーツの人がいます。心臓病のせいか、すぐ息が苦しくなり、20秒だけの力士ともいわれるそうです。
明治神宮での稀勢の里の初の横綱土俵入り、太刀持ち、高安、露払い松鳳山の色黒、毛深いコンビです。稀勢の里に比べると色黒、毛深さが目立ちます。
古モンゴロイドと新モンゴロイド
アジア人の内、もともとのアジアに住んでいた人たちを古モンゴロイドといい、寒冷地適応をした人たちを新モンゴロイドといいます。古モンゴロイドの人たちはインドシナ半島からアイヌ人や日本の縄文人など多様である。ポリネシア、フィリピン、台湾、沖縄、などに広く分布している。新モンゴロイドは、ツングース、蒙古、北部中国人、朝鮮人など。
古モンゴロイド
顔つきは、彫りが深く、比較的小柄で、二重瞼、厚い唇、湿った耳垢、多毛、波上の髪などである。いわゆるソース顔とも。濃い顔ともいう。
沖縄、南九州、四国の南側、関東の山間地、東北の一部、北海道などに多い。
新モンゴロイドは、寒冷地適応した、
顔つきは、のっぺりとした、比較的大柄、一重瞼、薄い唇、渇いた耳垢(粉耳)直毛、など。いわゆるしょうゆ顔、お雛様顔である。渡来人系でお公家様の顔とも言え。北九州、中国、近畿、日本海側に多い。大部分は混血型。
後漢書 光武帝紀 及古書院版
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