歴史上、誤った認識が支配し、正しい考え方が弾圧されてきた例は、たくさんある。
1つは天動説と地動説である。キリスト教の権威に支えられた天動説は、ガリレオなどの地動説を弾圧してきた。ダーウインの進化論もやはり初めは弾圧された。今でもキリスト教の1派は神による創造を信じています。
最近の論争は地球温暖化問題である。「人為的二酸化炭素地球温暖化仮説」普通、これを略して「地球温暖化論」と呼ぶ、一方それに対して様々な角度からその理論に対しての疑念を表明する立場を、「地球温暖化懐疑論」と呼ぶ。
ゴアが地球温暖化の危機を叫び、ノーベル賞を受賞したころは「地球温暖化論」はピークに達した。ブログ筆者もゴアの「不都合な真実」のDVDを買ってきて、地球温暖化の危機を感じたことがあった。
一方では、気象学者の根本順吉氏の、「CO2が地球温暖化の原因であるというのは誤りである」という話を聞いていました。
ところが、アメリカのトランプ大統領の登場により、少し風向きが変わってきた。アメリカの共和党はもともと「温暖化論懐疑派」であった。前大統領のオバマ氏は熱心な地球温暖化阻止論者であったが、大統領が代わりがらりと様子が変わってきた。
ロシアのプーチン大統領も「懐疑派」である。宗主国のアメリカ大統領が「懐疑派」になり、日本政府と地球温暖化論者には痛手である。
しかし、こと温暖化に対しては、安倍自民党政府も、前民主党政府も、温暖化論者であり、マスコミも日経も毎日も赤旗も、CO2削減を声高に叫ぶ。おそらく読売、朝日、産経もそうであろう。
日本においては地球温暖化阻止を叫ぶことが正義の味方であり、懐疑論者は炭素を増やす悪徳業者に味方する悪の学者たちとその仲間ということになっている。
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『科学のための行進』が「アースデイ」の4月22日に、アメリカのワシントンをメイン会場に、世界600か所以上(主催者発表)で行われました。日本でも4月22,23日(土日)に開催された。
◎主会場の代々木公園には毎年10万人が集まるそうですが。その様子を書いたものが見当たりません。
毎日、日経、赤旗の4月24日(月、朝刊)の記事を比較しながら、日本のマスコミの立場を明らかにしたい。
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毎日新聞の記事
5面社説
米国の温暖化対策見直し
排出大国の責任忘れるな
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世界全体で協調し、地球温暖化対策に取り組むことを定めたパリ協定に逆行する行為だ。世界第2の温室効果ガス排出国の責任が問われる。~
各国はトランプ政権の身勝手な対応に踊らされず、団結して、温暖化対策に取り組んでいくべきだ。
そもそも、米国の石炭産業の衰退は市場原理に従ったものだ。米国内では、石炭火力発電はガス火力発電よりコストが高い。再生可能エネルギーも低コスト化が続き、この分野の雇用者数は石炭産業を上回る。
米国が温暖化対策で主導権を手放せばインドや中国などの新興国の存在感が高まる。
温暖化対策の後退は米国の国益を損なう。日本は各国と連携して米国に軌道修正を働きかけるためにも、自らの目標達成に向けた道筋をしっかり描く必要がある。
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1面の記事
地球を科学を守れ、アースデー 米政権に抗議 ワシントン 國枝すみれ
ホワイトハウス前には15000人が集まった。主催者発表
『科学は本物、トランプは偽物』、「トランプ政権は科学を攻撃している」
トランプ大統領は「経済成長が環境保護を加速させる。雇用は重要だ」と持論を発信し、環境政策を見直す考えはない姿勢をしめした。
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◎デモに参加する人々は、温暖化論で利益を得ている科学者、環境保護団体などが集まっています。
毎日新聞は社説にも書き、1面に, カラー写真付きで報じています。温暖化論はもう確定した科学的事実だという立場で報じています。知らない人は、温暖化論は正しくて科学的事実だと思い込まさせられます。そして毎年1兆円からの膨大な予算を温暖化防止?にかけていることの無駄を知らせないようにしています。
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日経新聞の記事
4面 4段 科学者抗議デモ ワシントン川合智之
科学者らはホワイトハウス前で「温暖化は事実だ」「科学を黙らせることはできない」「米国に賢さを取り戻せ」などのプラカードを掲げ、行進した。主催者発表では科学者デモは世界の600か所強で実施。トランプ氏は温暖化を「でっち上げだ」と主張するなど科学軽視の言動を繰り返している。科学技術予算を大幅に削減する方針を示し、科学者団体や環境団体などが懸念を表明している。
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◎温暖化をでっち上げだと主張することが、科学を黙らせることになるのでしょうか。温暖化(人為的二酸化炭素地球温暖化仮説)=科学軽視という公式はあくまでも温暖化論者だけに通用するもので、いろいろな言説、資料を見るたびに温暖化論こそが非科学的だ思えるのですが。でも日経新聞が一番記事が少ないのです。
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しんぶん赤旗の記事
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14面トップ
科学に基づく政治を、世界600か所で学者ら行進
アースデイ"温暖化でっち上げ”発言に抗議
(ワシントン=池田 晋 写真も)
気候学者のマイケル・マン氏ら各地の大学教授や研究者らが次々にステージに上がり「科学の否定は民主主義の否定だ。地球規模の気候変動は真実だ」「科学との戦争はやめよ」などと訴えました」参加者は「沈黙ではなく科学を」「(地球に代わる惑星Bはない」「地球をもう一度偉大に」と訴えるプラカードを掲げ行進。
世界最大規模の学術団体、米科学振興協会(AAAS)も支援団体に名を連ねました
「トランプ氏が所有する高級別荘の)マールアラーゴだって水没する!」と書いたプラカードを手に行進した米海洋大気局(NOAA)の男性職員は「政権は関連省庁のポストに充てていると同僚からも心配の声があがっている」と批判しました。
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◎カラーで大きく載せています。この赤旗の記者、池田晋氏は手放しで、温暖化論を支持する立場から書いています。また編集部もそれを支持している。ともかく「温暖化で別荘が水没する」なんて言うプラカードのことを無批判で記事に書く無知さには驚くほどです。すでに二酸化炭素はどんどん放出されているのに21世紀には地球の気温は上がっていないこと。今後むしろ気温が下がる可能性が高いことなど知っているのでしょうか。CO2の増加により温暖化より地上の緑が増加していることなども、知っているのでしょうか。
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日本ではこのようにして官民挙げて、党派の違いを超えて温暖化論の立場です。温暖化論は日本の財源を大量に無駄遣いしています。どこかの党派が温暖化論懐疑論に回らないものでしょうか。
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15年後に地球が寒冷化?太陽の観測からー地球温暖化の歪曲から、田中宇氏
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2017年4月26日追記 「イチロウ」さんのコメントをぜひお読みください。
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イチロウさんから、貴重な資料のコメントをいただきました。ぜひお読みください。
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環境省の2014年施行28年に最終税率の決まった「地球温暖化対策税」について、2件
2013年の112年ぶりのエジプトに積雪 スフインクスが真っ白
2016年11月に東京に54年ぶりに初雪
2030年までに地球はミニ氷河期入りか,2015年7月、バレンティナ・ザーコバ教授が発表
田家氏の小氷期における日本の飢饉の発生
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追記、イチロウさんに教えていただいたDIAMOND ONLINの表を出させてもらいました。
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専門家でも主張真っ二つ!
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温暖化・異常気象をめぐる4つの論争
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1、ミニ氷河期論争
天文学者vs 気候学者
2、南極の氷増加論争
NASA(米航空宇宙局)vsIPCC
3、ハイエイタス論争
温暖化懐疑派vsNOAA(米海洋大気庁)
4、ホッケースティック論争
温暖化懐疑派vs古気候学者
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5月4日追記 日英米の国民意識調査
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(「地球はもう温暖化していない」深井 有氏 平凡社新書から)
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19ページの資料2007年から2008年、2014年のギャラップ調査と、2013年に行われたビュー研究所の調査結果の抜粋
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温暖化は人為的な原因に依るか。温暖化は脅威かについて、
米英は年々下がっている。
日本の数字はとびぬけている。日本は特殊な国
日本の常識は世界の非常識
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