唐沢孝一さんから「季節の生き物観察手帖」が送付、面白いし自然観察にぜひ
「季節の生き物観察手帖」が送られてきました。
・
2017年4月14日、「季節の生きもの観察手帖」という本が贈られてきました。この本の刊行のご案内と、NPO法人自然観察大学の学長、唐沢孝一さんのあいさつ文が同封されていました。
本は日本の細やかな自然を見る素晴らしい目と心としての二十四節気と七十二候についての日記形式でその時期の動植物の写真と共に書かれています。自然観察大学のメンバーが見つけたそれぞれの時期の動植物の名前と場所が書かれています。日記形式の空欄には、自分の観察を書き込めるようになっています。
自然観察に出なくとも、各節気の説明は面白く、それを読むだけで面白くできています。
・
本によれば、4月15,16日は二十四節気では清明の末候で七十二候は虹始見(にじはじめてあらわる)で、4月16日はユキヤナギ開花(ぐんまこどものくに)、ツバメ営巣開始(市川市マンション壁面)など、9つの記事が載っています。4月17,18,19日も同じ時期で、4月20日からは、二十四節気で穀雨となり、七十二候は葭始生(あしはじめてしょうず)だそうです。二十四節気は見たことはありますが、七十二候は知らないものが多いのです。ちなみに清明の前は春分、穀雨の後は立夏です。
・
本の冒頭のあいさつで、唐沢さんは「二十四節気・七十二候は、細やかな季節の変化を受け止め、農業や漁業、年中行事や民俗あるいは俳句や季節のあいさつなど、日本人の生活に深く浸透してきた。また、開花や結実、渡り鳥の飛来のような生物の周期的な活動と季節との関係を研究する生物季節学(フェノロジー)とも深くかかわっている。二十四節気・七十二候を意識することにより、自然観察の楽しみが増え、新しい発見や感動的な出会いに恵まれるにちがいない。さらに、日々の観察事項をこの手帖に記録し、自然の動きを楽しんでいただきたい。」と述べておられます。
興味のある方は是非お読みください、またほかの方にご紹介いただけたらと思います。
・
本の表紙 企画・編集 NPO法人自然観察大学となっています。
二十四節気ごとに、その季節の概略が書かれています。穀雨は4月20日から5月4日ころ
その前の清明は4月4日から19日ごろまでです。
ちなみに二十四節気は
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、
立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、
立秋、処暑、白露、春分、寒露
、霜降
立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒
です
いくつわかりました?ちなみにブログ筆者は、雨水、清明、穀雨、芒種、寒露、霜降は初めてでした。
・
分かりにくい写真でごめんなさい
追記:4月16日 日経新聞朝刊
偶然、新聞に三越と伊勢丹の広告が載っていました。裏面の連載記事の下の目立つところです。季節と踊るとして、オニール・八菜さんの「24節気」をイメージしたダンスととともに、季節のメッセージを送ります、となっています。
4月15日から19日ごろの動植物の写真
4月17,18,19日、様々な植物が開花し、動物が初見されます。空欄には自分の観察日記を。
追記:唐沢孝一さんからのメールに、この欄に、子供さんやお孫さんの生年月日を入れ、また両親などの命日の日を入れられるとのことでした。たしかに大切な日を季節の移ろいと関連付けるといいですね。私もやってみます。
・
自然観察大学のフィールド
見沼田んぼ、谷津ミュージアム、野川公園
おすすめ観察地の一覧表も載っています。
・
NPO法人自然観察大学
〒110-0016 東京都台東区1-26-6(植調会館)
03-3833-1822(全農教内)
学長 唐沢孝一
・
「季節の生きもの観察手帖」
2500円+税
2017年4月27日 初版
NPO法人自然観察大学
企画・編集委員 委員長 唐沢孝一
発行(株) 全国農村教育協会
03-3833-1821
e-mail: hon@zennokyo.co.jp
・
◎
唐沢孝一氏は、ブログ筆者と東京教育大学(現在は無し)動物学専攻の同窓生です。同級生16名のうち4名が動物生態学で、筆者と唐沢孝一氏は同じ生態学専攻です。唐沢氏は高校の教師の傍ら、都市鳥研究会を立ち上げ会長となったり、この自然観察大学の取り組みを始めたり、精力的に活動しておられます。学生時代から本を出され、多くの本を出版し、テレビなどにもよく出ておられます。人間学研究所にも本をたくさん送っていただきました。いろいろな分野で精力的に活動しておられる唐沢さんに敬服いたします。
・
2017年4月22日、追記
・
『季節の生きもの観察手帖』(NPO法人自然観察大学HP)
・
・
こちらに鮮明な画像が出ています。ぜひご覧ください。
すみません。うまくつながりません。
・
「自然観察大学ブログ」
・
これもつながりません。すみません直接検索してください。
« 地球温暖化問題に関する略史と図書の状況を見て感じたこと | トップページ | とんかつ、かつくら 京都三条(新宿高島屋店)へ行ってきました。 »
「自然と歴史」カテゴリの記事
- 工作舎の本のご紹介1,植物についての本いろいろ、「日本の巨木」と、「植物たちの秘密の言葉」その他(2023.09.03)
- 唐沢さんから『都会の鳥の生態学』が送られてきました。素晴らしい本です。9月17日赤旗読書欄で紹介されました。(2023.06.15)
- 上野科学博物館の特別展「宝石」展を見てきました とても混んでいました(2022.06.14)
- 唐沢さんから「コスタリカの鳥と自然」が送られてきました。素晴らしい本です。(2021.11.04)
- 『生物哲学』沼田 眞著作集-第2巻ー岩田好宏編が出版されました。素晴らしい本です。(2021.08.13)
« 地球温暖化問題に関する略史と図書の状況を見て感じたこと | トップページ | とんかつ、かつくら 京都三条(新宿高島屋店)へ行ってきました。 »
コメント