「毎日かあさん」終了-卒母。クローズアップ現代でも放送。子離れできぬ現実
1、毎日新聞の「毎日かあさん」終了
2017年6月26日(月)で、毎日新聞で連載していました西原理恵子氏の「毎日かあさん」の連載が終了しました。最終回は第723回で、「卒業」です。書き始めは2002年ですから15年になります。ブログ筆者もずっと毎日新聞を取っていましたし、毎週月曜日の「毎日かあさん」を楽しみにいていました。単行本もほとんどもっています。
西原さんについては,2010年にすでにブログに書いています
「どん底でこそ笑え 人気漫画家 西原理恵子さん」
http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2010/04/nhk-9a9b.html
毎日新聞ではカラー版1ページ全面を使って特集が出ていました。また同じNHK26日のクローズアップ現代+でも、「卒母宣言 子離れできますか」が放送されました。
2002年に連載を始めて、4つの賞を取り、映画化もされました。
長男も長女も自分の道を歩き始めて「よかったな、16でやりたいことが見つかって。もしわたしがいなくなっても、この子たちは絶対大丈夫だと思っているんで」と温かいまなざしで見つめます。
2017年10月に新しい連載が始まります。
上、単行本4冊の表紙
下、「台所」2003年 がんばれ共働き
「子どもを保育園に捨てた」3歳くらいまでは必ずお母さんの手で見ないとかわいそうというのが世の大多数の声だった時代でした。
いろいろな子育ての形があるということで、共働きの人たちにもエールを送りたい気持ちがありました。それまで「毎日かあさん」は絵も汚くて人気がなかったのですが、共働きの親たちから感謝の声がすごく届いたのを覚えています。
「思い出の夢」
マンガの最後に「あんなに抱っこしてほしかったのに」
「もったいないことしちゃったなあ」
ああ楽しかった。
手料理を作る時間でロスをするより、子供と楽しく一緒にいるのが一番いいと思います。子育てが終わった今の気持ちは「ああ楽しかった」。遠足から帰ってきたみたいな感じです。年を取ると、あの頃のことが昨日の事みたいですね。
毎日かあさんの最終回、第723回 卒業 です。
この春に息子が大学に入学し、反抗期の娘も16歳になりダンスの道を見つけ、「母親」卒業を決めました。
2、NHKのクローズアップ現代が6月26日、「卒母」をテーマに生放送しました。
西原理恵子さんの場合は、子供たちに一つの方向が見えて、めでたく「卒母」のめどがつきましたが、日本の現実ではなかなか卒母ができない現実があります。
毎日新聞出版書籍本部長 志摩和生さん
卒母したくても今どきの親子事情
採用が決定しても就職していいか親に確認しなければならない。そのほかいろいろと親子関係が変わってきている。「オヤカク」
◎毎日新聞6月27日の夕刊の記事から
15年時点の子どもの貧困改善13,9%は12年より2,4%低下し12年ぶりに改善した。雇用改善により少し改善したが、なお高水準。またひとり親世帯の貧困率は50%超である。
OECDがまとめた14年のまとめた加盟国36カ国の平均は13,3%で日本は16,3%である。日本が経済大国を誇りながらこのありさまである。地球温暖化対策とかいう無駄なことに年3兆円もかけているのに。その10分の1でも貧困改善対策費にかければいいのにと思います。
母子家庭では、2013年の前回調査に比べ「借金がある」「貯蓄がない」と答えた割合がいずれも増えた。「生活が苦しい」という割合は母子家庭では8割超で、厳しい状況にいることがわかる。
◎西原さんの家庭は、経済的に相当な富裕層になります。経済的な心配がなくて,子どもの自立を目指すことができます。普通の母子家庭のうちの場合はそうはいきません。
働く人の4割が非正規という現実
非正規では収入が低く安定せず、将来の見通しが立たない。結婚もできず、子供は生まれず人口は減るばかり。
◎街を見ても古くからのお店で、技術や修行を必要とするような店はどんどんなくなり、やたらと、コンビニやユニクロ、チエーン店の飲食店のような店が増えてきています。非正規社員が多くなり極端な場合店長すら非正規という例もあるほどです。非正規社員は給料も安く将来のみとうしが立ちません。
大久保の街でも百人町東町会の地区で、以前は独立した商店がたくさんありました。みんなそれぞれの分野で修業した人が店主あるいは職人でありそれぞれに誇りを持っていました。しかし現在では残っている店は3店しかありません。(靴屋さん、本屋さん、熱帯魚販売)
また親のほうも子育てが生きがいとなり、いつまでも子供べったりで卒母できない
子どもが定職につけず、親の年金で生活するものも増えてきている。何とかしなければ日本の将来はお先真っ暗です。
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