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2018年1月28日 (日)

アフリカ外 最古現生人類がイスラエルで発掘 ネアンデルタール人と重なる期間長く

2016年1月26日の日経新聞に、「アフリカ外 最古現生人類 イスラエルで化石発見 5万年以上遡る」という記事が載りました。

毎日新聞でも同じような記事が載り、各紙で報道されたと思います。

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アフリカ以外では最古となる現生人類の化石をイスラエルの洞くつで発見したと同国テルアビヴ大などのチームなどが26日付の米科学誌サイエンスに発表した。19万4千から17万7千年前のものとみられ、アフリカを除いた「最古」が5万年以上さかのぼることになる。

 アフリカのエチオピアでは最古の現生人類とみられる約20万年前の化石が見つかっており、今回の発見は人類の進化や移動の謎を解き明かす手掛かりになりそうだ。

 チームはイスラエルのミスりヤ洞窟で見つかった成人の上顎周辺や歯列の一部、近くにあった火打石などの年代を複数の手法で推定。歯茎から出ている「歯冠」が高く、幅が狭い点などが古い人類には見られない現生人類の特徴だと判断した。

 アフリカ最古の現生人類とともに見つかったものと似た石器も発見したという。

 ただ,諏訪元(げん)・東京大学教授(古人類学)は、「現生人類と言えるだけの特徴持っていたかはわからない。( (上顎だけでなく)頭骨全体が見つかるのを待ちたい」と慎重な見方をしている。

毎日新聞の記事では、日経新聞の記事と内容は同じ

1月26日の赤旗では、前半の記事は同じ

~。現生人類は20万年前ごろアフリカで誕生し、その後世界に広がったと考えられています。現生人類が初めてアフリカを出た時期については8万年前~5万年前とされていますが、地球が温暖化しサハラ砂漠が緑に覆われた12万年前ごろ現在のイスラエル周辺に一時的に進出しました。地球が再び寒冷化してからイスラエル周辺の現生人類の痕跡が消え再び現れるのは5万年前あたりからでした。

◎「地球の温暖化でサハラ砂漠が緑に覆われていた「」、というのは素晴らしいことではありませんか。

 今回の研究結果について、研究グループは現生人類の誕生が少なくとも30万年以上さかのぼる可能性や、現生人類の世界各地への広がりについての現在の考えを見直す必要性について言及しています。

 実際、2017年6月には、西アフリカのモロッコで見つかっていた人類の化石は30万年前の現生人類だという研究成果が発表されました。しかし、その見方に否定的な見解も示されており、今回の研究結果はさまざまな議論を呼ぶ可能性があります。                 

インターネットでは、BBCニュースの内容が詳しくのりました

 パラブ・ゴーシュ科学担当編集委員

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国際研究チームはこのほど、イスラエルで2002年に見つかった化石が、アフリカ以外で最も古い現生人類(ホモ・サピエンス)のものだと分かったと発表した。

 研究の共同筆頭著者、テルアビヴ大学のイスラエル・ヘルシュコヴィッツ教授はBBCニュースに対し、今回の発見によって現生人類の進化についての発見に根本的な修正が迫られると語った。

 ロンドン自然史博物館のクリス・ストリンガー教授は、「今回の発見は、現生人類は13万年以前にはアフリカにしかいなかったという、長らく信じられてきた限界を打ち砕いた。新たな年代決定は、もっと古いホモ・サピエンスでさえ西アジア地域で発見される可能性を示唆している」と語った。

 新たな年代決定の証拠が出たことで、現生人類とすでに絶滅したほかのヒトの 種との間に、何万年にもわたる交流があった可能性が示されている。また、従来の説よりも早い時期に人類がアフリカから旅立っていたことを示唆する、最近の発掘成果や遺伝子研究の成果とも一致する。

 2002年にイスラエルのミスリヤ洞窟で見つかったあごの一部を分析した。歯が8本残る骨はその特徴から、同時代に生きていた現生人類以外の種ではなく、現生人類のものだと指摘されていた。

 研究者たちはコンピューター断層撮影によって3Dのバーチャル模型を作り、ほかの現生人類の骨と比較、歯冠の下の組織をスキャンし、現生人類だけにみられる特徴があるのを発見した。

 これまでアフリカ以外で最も古いとされてきた人の化石は、イスラエルにある、発掘現場のスクールとカフゼーで見つかった9万年から12万5000年前のものだ。

 ミスリヤ洞窟で発見された化石は、その地域で25万年から14万年前にかけて使われていた石器のルバロワ型石核と同じ地層で見つかっている。もし。現生人類がその地域で生きていたこととルバロワ型石核とが、関連付けられれば、現生人類が、アフリカから出た時期は、ミスリヤ洞窟の発掘物の年代よりも前の可能性もある。

 最近までは、現生人類がアフリカから出発したことを示す早期の証拠はレバント(東部地中海沿岸地方)に限定されていた。しかし、過去数年、中国湖南省の道県や中国南西部の広西壮族(チワン族)にある智人洞窟で発見された現生人類の化石8万年から12万年前のもので、従来考えられてきたよりも早い時期にユーラシア大陸で分散していた可能性が示されている。

 さらに、アフリカから出たヒトとネアンデルタール人の間で早い時期に混血が起きていたことが遺伝子研究から判明している。

 21万9000年から40万年前のネアンデルタール人との混血を示す、ドイツで見つかった骨に関する研究論文が昨年発表されている。また2016年には欧州の研究チームが、約10万年前のシベリヤのアルタイ地方で、アフリカからやってきたヒトとネアンデルタール人との混血が起きていたことを示す証拠を見つけたと発表した。

ヘルシュコビッツ教授は、「新たな証拠の断片があまりに多くて、どこに当てはまるのかわからなかった」と語った。

 「新しい発見があったことで、すべての断片がつなぎ合わされた。(アフリカから)出た時期は、ミスリヤ洞窟で見つかった石器と同じ時期の25万年前までさかのぼれる可能性がある」

 しかし、ミスリヤ洞窟から示唆される、早い時期での現生人類のアフリカからユーラシア大陸への分散の結末は、絶滅だったとの見方が一般的だ。遺伝子学及び考古学研究では、アフリカ以外ににいる現在の人類の祖先がアフリカから出たのはわずか6万年前だったとされる。これまでのDNA調査で、6万年前より前に我々の祖先がアフリカから出ていたことが示された例はほぼない。

 これは、現生に進化した時期についても、あらたな発見がされている。モロッコで見つかった初期の現生人類のものとみられる化石の年代特定で、31万5000年前という研究成果が昨年発表された。

 これは、現生人類の始まりを20万年前とする一般的な見方よりも大幅に古い年代だ。従来の説は、遺伝子学研究やエチオピアのオモで出土した19万5000年前の化石などをその証拠とするが、今後の発見によっては年代がさらに早められるかもしれない。

ネアンデルタール人について 「絶滅の人類史」更科 功 NHK出版新書 2017年12月

 30万年前にホモ・ハイデルベルゲンシスからネアンデルタール人的な化石が出土する。そして12万5000年前の温暖な間氷期に入ると、ネアンデルタール人の遺跡は急増する。約7万年前に寒冷な時期になると、遺跡は地中海沿岸まで南下し、その数も減少する。約6万年前に温暖化が始まると、遺跡数は再び増加しヨーロッパの北部まで広がっていく。しかし、約4万8000万年前の寒冷化で人口が減り始め,さらに4万年7000万 年前には、ホモ・サピエンスがヨーロッパに侵入してくると、もはや再び人口が回復することはなかった。そして、ついに約4万年前にはネアンデルタール人は絶滅してしまう。3万8000年くらいまで生存していた可能性も。

 ホモ・ハイデルゲンシスから、40万年ごろ、ヨーロッパに住むネアンデルタール人とアフリカにすむホモ・サピエンスが分離しはじめた。10万年以上たってからはっきり分岐した。

 4万7000年前に2種の人類は再会した。4万7000年前の温暖化でホモサピエンスが進出してきた。はじめは多くはなかった。4万3000年前になると多くのホモ・サピエンスがヨーロッパに進出してくると。急速に分布を広げる。共存期間は少なかったと思われる。

 中東のレパントが寒冷化したとき、姿を消したのはネアンデルタール人ではなく。ホモサピエンスだった。

 ホモサピエンスのほうが骨で針を作り寒さに適応した服を作れた,ホモ・サピエンスは投げ槍器を使って遠くからやりを投げる。

ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが混血の証拠

 3万7000年前から4万2000年前にルーマニアに住んでいた現生人で、ネアンデルタール人の遺伝子を6-9%持っている男性が存在し、4代前には高祖父母がネアンデルタール人であるだろうと推測された。

「ネアンデルタール人について 図像の変化」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2015/08/post-6640.html

◎現生人類の起源についての新説のもととなる化石がイスラエルから見つかった。

 はじめホモ・サピエンスが中東やヨーロッパに進出した時には、ホモサピエンスのほうが絶滅してしまった。

 寒冷期には温暖なアフリカにすんでいたほうが有利であった。どちらにしても、温暖な時期はいずれの人類にしても住みやすかったのです。寒冷化には人類は苦しみました。温暖化で2℃や3℃上昇してもよいことのほうが多いのです。逆に寒冷化はすべての人類を苦しめました。場合により絶滅しました。

 興味深いのは、ネアンデルタール人と現生人類との混血が初めの予想よりずっと長く行われていたということだ。更科氏は混血の期間は数千年と短いと予測していますが、かなり長いように思われます。そうでないと、アフリカ人以外の現生人の遺伝子に2から4%のネアンデルタール人の遺伝子が必ず組み込まれるまでにはならないように思われるのです。

 いずれにしても、ホモ・サピエンスの起源がより古く、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人と接触する期間もずっと長くなることは間違いありません。今までの常識とされたことが覆されていくということで大変興味深いと思います。

2018年3月追記

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 ケニアの近くで30万年前の石器が見つかりました。大型のハンドアックス以外の様々な形をした小型の石器を発見。32万年前から30万5000年前に作られたもの。

 東アフリカ最古の現生人類はエチオピアで見つかった20万年前なので、これらの石器を作ったのがどんな人類なのかわかっていません。

 

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コメント

こういち 様

保険料もそうですが、税制改悪と社会福祉制度改悪で、中間層から低所得層は実質増税となります。 後期高齢者保健制度は、現役並み所得層は狙い撃ちです。 

何と言っても、消費税制度が他の先進諸国と違い、食料品から育児用品まで例外無しに課税されますので、低所得層ほど負担が大きいのです。

これでは、寒冷化が激しくなると生活が困窮します。 歴史的にも、寒冷期には、支配層への反乱が激しくなり、例えば、江戸時代には、身分・封建制度の厳しい時代であるにも関わらず一揆が起きました。

この国の政治も寒冷期には激しく動揺するのは間違いが無いことでしょう。 眼を海外に転じれば、欧米その他諸外国では、政治が激動の兆しを見せています。 また、食糧が豊かな筈のアフリカで政治激動のために飢饉が起きています。 そのために寒冷化すれば、極一部の国を除き、何れの国も食糧に困るでしょう。 食糧自給率の低いこの国は、どうするのでしょうか。 軍国主義に傾く支配層は、また、海外侵略で危機を切り抜けようとするのでしょうか。 

イチロウ様

 先日、岩合さんの番組で、ノルウェーだったか,スエーデンだったかの固有種の猫が出てきました、ふさふさとした長毛種でした。もともと温暖な地域に住んでいた猫をよく寒冷地にまで行かせています。

 病気をして車いす生活となると、寒いのは本当に響いて、東京の最低気温が1週間マイナスだった時には外に出ませんでした。車いすで外出して、歩かないと足元が異常なほど冷たくなるのです。また雪が残り車いすでは無理です。

 世界が寒冷化するのは、温暖化論者にはそーら間違いだ、とは言えるのですが、個人的には暖かいほうがずっと好きなのです。ほとんどの人がそうでしょう。

 どうも寒冷化が早まりそうで、困ったことになりそうです。早く温暖化論の誤りに気付いて、いろいろ福祉予算の削減などやめてほしいです。今度2月誕生日が来ると後期高齢者となり、保険料の自己負担額が1割から3割にあがります。

こういち 様

生物種の分布が気候の影響を受けるのは間違いが無いことでしょうから、太古の現生人類が世界的に如何に分布していたのかも同じことなのでしょう。

例えば、温暖な地域に生息していた野生の猫が、人類が耕作を始めるとともに世界に分布して行った訳ですが、猫本来は寒冷な気候には必ずしも適応出来ずに今に至っているのが事実ですから、我が家の猫たちも、今冬の厳寒には参っているようです。 従って、室内の暖房には神経を使っています。

現生人類の太古からの世界的分布等の専門領域は、恐らく、動植物の分布等とともに究明されることとなるのでしょうが、何かの指標が存在するような気もします。 

決定的な環境、即ち、生物種が生息可能な気候からも究明が可能なのでしょう。 現代であるならば別ですが、寒冷な地帯では生存に必要な食物も容易に入手が出来ないのですから、種として何代もが生存出来る温暖な地帯で無ければ、生存自体が不可能です。 

今のような毎年厳冬の地帯では、現代人でも住むのに困ります。 これからこの国でも温暖な地方への移住が多数になるのではないでしょうか。

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