超常現象を科学的に研究する、ジャパンスケプティクスを退会しました
ジャパンスケプティクス(JYPAN SKEPTICS)―『超自然現象』を批判的・科学的に究明する会ーという名前の学会を退会しました。
ジャパンスケプティクスは、1976年にアメリカで始まった、超常現象を科学的・批判的に研究する組織である、CSICOPの日本版の組織として1991年に設立されました。会長は天文学の壽岳 潤氏で、テレビで活躍している大槻義彦氏は副会長でした。はじめ多くの人の関心を呼び、200人以上が入会しました。
ブログ筆者も設立を知り、さっそく申し込みました。それ以後ずっと会におりましたからもう27年になります。
2代目の会長は立命館大学名誉教授の安斎育郎氏です。安斎氏は東大奇術クラブの会長で、いろいろな超能力とされていることを、全部手品として解明されました。安斎氏が超能力の手品を実演してくれた後、奇術セットを希望者に売ってくれました。それは今でもそばに置いてあります。人間学研究所の例会や、ほかの会にもスプーン曲げや手を触れずにモノをうごかすなどを実演しました。ナイロンの靴下の糸をほぐすと糸が見えないのです。スプーン曲げにもいろいろな方法があることを知りました。安斎氏は平和運動にも携わり尊敬していた方です。
早稲田大学にいた大槻教授は、火の玉現象を物理的に再現したことで有名です。また超能力者と対決し、もし本当に超能力があるなら教授を辞職するとの紙をいつも持っていると、テレビなどで活躍しています。ただ学会内部でトラブルがあり一時離れていました。その後また運営委員に復活しています。しかし、大槻氏は原発推進論者で筆者は運営委員の投票ではいつも×をつけてきました。同じような人が多いのでしょう。2017年度現在投票者は50名位ほどしかいないのに最も”信任せず”が多いのです。2017年までの運営委員では尊敬する池内 了氏や毎日新聞でコラムを書いている松尾貴史氏が2018年の運営委員の候補から抜けています。
2016年から2017年にかけて一時、会報も届かず何の連絡もないので、会費を払いたいがどうなっているのでしょうかとメールで事務局に問合せしました。そうしましたら、会報などの発行が滞っているので、会報が届いたらお支払いくださいとのメールがありました。
その後Jounal of the Jyapan Skepticsの23号と24号が届きました。発行の日付は2016年12月31日です。筆者は直ちに2017年3月2日に2年分の会費16000円を振り込みました。一応2016年分と2017年分の会費と思っていました。
その後2018年3月に会誌2016第25巻(発行日2016年12月31日)総会の案内と役員選挙の投票用紙がとどきました。そのお知らせに年会費2017年と2018年の2年分18000円を支払うようにと書いてありました。
いろいろ不審なことが多いので4つの理由をあげ、3月7日に事務局に退会したいとのメールを送りました。2018年分は退会するので払いませんと書きました。
その後何の返事もないので、3月12日にメールで、もし2017年分も払っていなくても支払いしませんと送りました。その後も何の連絡もありません。
あまりにも運営がルーズなので呆れて、ブログに書いた次第です。
退会の理由として
1、学会誌が送られてこないとか二重請求?とか運営がルーズ、学会誌の内容も不十分
2、学会などに当方の病気(半身まひ)で遠方には出かけられない。
3、安斎会長の時は良かったが、松田会長は自分の専門分野に偏りすぎである。
4、大槻氏が運営委員候補というが、原発に賛成で、支持できない
現会長は神戸大学名誉教授の松田卓也氏です。松田氏はAIやシンギュラリティについての著作を書いている人です。スケプティクスの総会の共催者に「シンギュラリティサロン」が入っていて、会報25号の中でも13ページしかない会報で松田氏が6ページにわたって「迫りくるシンギュラリティと人類の未来」という文章を書いています。
超常現象に対しての批判というより、自分の専門分野の宣伝です。
以上の理由で長年―27年間在籍していた会を辞めました。
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コメント
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イチロウ様
コメントありがとうございます。
入会された会が二酸化炭素炭素地球温暖化説を推進する会になったら私もすぐ辞めます。
ジャパンスケプティクスも年に8000円取ってほとんど会の出版物も無しで、おまけに会計などもいい加減ではなど、もうつぶれてしまうかもしれません。総会でも会員の参加者は本当に少ないみたいです。でも一般の人を参加させて形を作っているようです。
投稿: こういち | 2018年3月28日 (水) 19時43分
こういち 様
嘗て賛同されて会員になられたにも拘わらず、賛同された会の運営が思わしくないので脱会された経緯は、理解出来ますし、私も、同様の経験があります。
嘗て、ある環境保護(公害反対)の運動団体にその活動方針に共鳴して会員として参加したのですが、何時しか、当初の運動方針には全く無かった、二酸化炭素地球温暖化仮説を真実として「温暖化反対運動」を活動目的として掲げることになったからです。
私としましては、気候の温暖化や寒冷化は、地球の大自然の為せる技であり、人間が気候変動を左右することは出来ない、との科学的認識を有していますので、無駄な金銭をそのような運動に投じることは出来ません。 会員の中には、同じ認識を持っていた方々もおられるようで、時期を同じくして脱会されたようです。
仕方の無いことです。 君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず、と言いますが、今の俗世間では、和も同も不要、と言える存在もあるのかも知れません。 アベのような。
投稿: イチロウ | 2018年3月28日 (水) 14時42分