ゲノム情報で、縄文人の女性の顔復元、ビートたけしに似る?
参考 「こういちの人間学ブログ 縄文人の全ゲノム解明~ 」
2018年3月12日の新聞や、テレビ、インターネットで、縄文時代人の女性の顔が、ゲノム情報で復元され、たということが、報じられました。
3月12日の毎日新聞の記事です。そのまま書きますと。
縄文人 肌・髪くっきり ゲノム情報で復元
国立科学博物館(林 良博館長)は、12日、縄文時代の遺跡から出土した人の歯などからゲノム情報を解析して、復元した女性の顔を公開した。ゲノム情報を利用した縄文人の顔の復元は初めてで、これまで、はっきりしなかった肌の色などを正確に表現している。
復元されたのは1989年に北海道礼文島の船泊遺跡から出土した、約3800年前の40代と推定される女性。同館や国立遺伝学研究所のチームが臼歯約0、2グラムから抽出したDNAを分析し、全ゲノムを解析した。
肌や瞳の色など顔の特徴は、ゲノムに含まれる遺伝子9個から得られた。その結果、肌の色は濃く、シミができやすい▽毛髪は細く縮れている。▽瞳の色は明るい茶色―であることが判明。その情報を従来の骨の形などを利用した復元方法に加え、より正確に顔を復元した。ほかにもこの縄文人女性は血液型がA型であることや、アルコール分解酵素を持っていることも分かったという。
チームを主導した同館の篠田謙一副館長は「標本を見て、現在の研究のレベルを実感してほしい」と話している復元された顔は、13日から始まる同館特別展「人体―神秘への挑戦ー」で公開される.
荒木涼子、写真も
この写真は、インターネットでの記事の写真です。
元になった人骨は船泊23号だそうです。
4月10日 国立科学博物館の「人体」展で実物を見てきました。
ビートたけしに似ている?。ひろみに似ているのでは?
ちょうど12日の日本テレビで、午後1時55分から放送されていた、「ミヤネ屋」で、宮根氏がしつこく、ビートたけしに似ていると話し、家内もその前に、たけしに似ていると話していました。筆者はそれほど似ていると思いませんでしたがいていることは確かで、ビートたけしは”縄文系”なのでしょう。
私はタレントのひろみも似ているように感じました。
臼歯、0,2グラムで全遺伝子情報がわかるのはすごいことです。ネアンデルタール人が金髪で青い目をしていたということも遺伝子情報がわかり,デニソワ人もほんの小さな骨のかけらで全ゲノムがわかりました。
2018年2月には、イギリスの最古の現生人(1万年前ーチェダーマン)の骨の遺伝子から、暗い肌と青い目をしていたという復元図が発表されました。8000年前のスペイン人も同じようでした。次々と古代人の全ゲノムがわかると、今までの常識が次々と覆ります。ブログに書いたばかりです。
縄文時代は礼文島に遺跡が残るほど気温が高かった。
礼文島は北海道でも最北端の地です。縄文時代は極めて気温が高かったことがわかっています。
縄文時代最も栄えていたところは、現在の寒冷地です。縄文時代は気温が高く、関東地方では関東の奥地まで海が入り込んでいました。(縄文海進)
縄文時代最も栄えた集落は、青森県の三内丸山遺跡です。5500年から4000年前ごろに栄えました。弥生時代になると寒冷化が進み、朝鮮では北方のツングース系の人々が南下し日本にまで来ました。日本でも文化の中心は九州から近畿に至る南方が栄えました。
礼文島の船泊遺跡は、礼文島北部にあり、様々な縄文土器、ビーズ玉やそれを使ったネックレスなどが多数見つかっており、糸魚川に出るヒスイも見つかっています。文化が高く広く交易していたことがわかります。
◎国立科学博物館の特別展も見に行く予定です。3月13日から6月17日まで。
縄文時代のような温暖な時代は、居住地も広く、食物も豊かで争いごとの無い平和な時代でした。寒冷化が始まると、北方に住んでいた民族は食べ物を求めて南下していきます。人々は争いを起こします。豊かに居住できる土地は狭くなり、飢饉と争いごと(戦争)も起きます。気温が2℃や3℃上がるとどうのと問題にしますが、急な気温上昇は確かに生物に大きな影響を与えますが、そのうち安定します。「地球が危ない」と言って、温暖化で生物が絶滅するとか言って脅かしますが、絶滅は専ら人為的なものであり、気温上昇のためではありません。
◎上野の科学博物館の特別展で見た縄文人の頭骨の・追記
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