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2018年5月14日 (月)

NHKスペシャル「人類誕生」2、「ネアンデルタール人謎の絶滅人類」ー現生人生存は集団の力

5万5000年前にヨーロッパに住んでいた、ネアンデルタール人とアフリカに住んでいた現生人(ホモ・サピエンス)が中東のエルサレム付近で出会った。共存期間は1万年余りとみられます。
参考
◎マノット洞窟(ホモ・サピエンス)とアムッド洞窟(ネアンデルタール人)40キロと極めて近い。
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参考、「そして最後に人が残った」ネアンデルタール人と私たちの50万年史 白揚社より
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ホモ・サピエンスがネアンデルタール人との混血が考えられる頭骨
◎マノット洞窟はイスラエルの北方、ガリラヤ湖のレパント地方にある。5万5000年前のホモ・サピエンスの頭骨が発見された。ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが出会って、混血した可能性が強く、証拠が見つかるかもしれない。2015年1月28日に科学誌、ネイチャーに発表された。
ネアンデルタール人は優れた能力
ブリュニケル洞窟、ネアンデルタール人の400個の鍾乳洞内の遺跡。ストーン・サークルを作っていた。
ネアンデルタール人にはしゃべる能力があったと思われる。骨の構造から。
皮をなめすことができた。なめす道具-りソワール
貝のペンダントやブレスレットなどをしていた
◎埋葬をしていたという説も。花粉がいっぱいの墓か。宗教の萌芽。
「ネアンデルタール人の首飾り」ファン・ルイス・アルスアガ、新評論
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ネアンデルタール人の顔の復元図。色が白く髪が金髪か茶色。
額が後退。眼窩上隆起が強い.鼻が広い。北欧ヨーロッパ人の顔に近い。
寒さに適応。アレンの法則により、胴長・短足よりに。
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アフリカで生まれたホモ・サピエンス。体はきゃしゃ。手足は細長い。
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ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの体の比較。女の子は現在のヨーロッパ人に近い顔をしていた。
◎ネアンデルタール人もホモ・サピエンスの1員であり、亜種であるともされている。
 ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス 学名
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ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの比較
ネアンデルタール人は接近して獣を倒す、力が強い。氷期の屈強ハンター。しかし獲物に接近し倒すため、大けがをする可能性が大きい。ネアンデルタール人の化石の骨を見ると傷跡がたくさんあった。
30歳ぐらいまでに多くが死んだ。女性も狩りに参加。
5万年前ほどのホモ・サピエンスの狩りでは小動物程度しか取れなかった。その代わりいろいろなものを食べ、雑食だった。
4万3000年ころになるとヨーロッパでは、ホモサピエンスは投げ槍器(アトラトル)を使うようになる。普通の槍の2倍以上飛ぶ。
解説者―長谷川真理子 進化生物学
◎ほかの資料で、ネアンデルタール人は女性も狩りに参加するので、ケガをしたり死んだりしやすい。現生人は男女の仕事を分業し、おんなは怪我をしない。人口に影響。
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ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの能力比較。
肉体の能力はネアンデルタール人のほうが上。1対1で戦えばネアンデルタール人のほうが上であった。脳の働きは同程度。ストーンサークルを作るなど文化的能力も高かった。しかしホモ・サピエンスのほうが集団力に優れていた。
フランスのカスタネ遺跡、150人ほどが暮らしていた跡があった人数。人数が多いと発明品が集団に伝わりやすい。3万5000年前モスクワ郊外の遺跡では400人を超える遺跡があった。
それに対し、ネアンデルタール人の遺跡、エル・シドロン、15人から20人ぐらいまで。文化が広がらない。それにより逆転劇が起こる。
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脳容積はネアンデルタール人のほうが大きい
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シェーブル遺跡 4万年前の洞くつ
洞窟に描かれたシャーマンの姿。宗教的儀式を行う。
死者のために様々な埋葬品
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洞窟内での宗教的儀式―連帯感が生まれる。
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アトラトル(投げ槍器)を使うと倍近くも投げられる。
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ネアンデルタール人の絶滅
ネアンデルタール人は氷河期に適応した体だった。体が大きく力強い。しかしたくさんのカロリーが必要だった。
氷河期の終わりのころ―急激な気候変動ガーハインリッヒ・イベント
  極端な寒暖の差が起きる―食料が手に入りにくくなる。
人口が少しづつ減少し回復が難しくなった。家族単位の10数人の集団。新しい文化が生まれ、それが広がっていかなかった。
(ホモサピエンス―いろいろなものを食べる、集団で助け合う)
ジブラルタルのネアンデルタール人の最後の遺跡。ゴーラム洞窟、石に刻まれた、ハっシュタグーフィレイソン博士
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの混血
 ネアンデルタール人の遺伝子がホモサピエンスへ
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スヴァンテ・ペーボ博士。スエーデン人。ネアンデルタール人のゲノム解析を行う。
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ホモ・サピエンスはネアンデルタール人などと交わって様々な遺伝子を受け取って生きてきた。詳しくはこういちの人間学、「ネアンデルタール人は渡したいと交配した~」をご覧ください。文末の資料。
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迷子になったネアンデルタール人の女の子。保護される。
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10数年後混血した子供が生まれた。
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サハラ砂漠以南には混血していない、純粋なホモ・サピエンスが―アフリカ人。
それ以外では2、0%程度の、ネアンデルタール人のDNAがゲノムの中に。皮膚の色。病気に対する耐性など、生き残るのに有利な遺伝子が取り込まれた。
司会ー小林一生の唾液採取から
 2,3%から2,4%のネアンデルタール人由来の遺伝子が存在すること判明。
「こういちの人間学ブログ」
『ネアンデルタール人について 図像の変化~』
 
『ネアンデルタール人は私たちと交配した ~』

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人間とは何か -人類学」カテゴリの記事

コメント

イチロウ様

コメントありがとうございます。

ネアンデルタール人はずっとヨーロッパに住んでいる間に金髪や白い肌を獲得し、環境に適応しました。ヨーロッパに進出した、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人と混血して、寒冷地に適応した遺伝子を取り込んだようです。

このブログには書きませんでしたが、アジアに進出したホモ・サピエンスはネアンデルタール人の遺伝子だけでなくシベリアに住んでいたデニソワ人の遺伝子も取り込んでいるのではないかともいわれています。

小林一生のDNAにネアンデルタール人由来の遺伝子が2,3から2,4%含まれていたというのは面白いですね。日本人には他の人間の遺伝子の混在率が高いのだそうですが。

こういち 様

アフリカから現人類が発祥し、北方に発祥したネアンデルタール人のDNAが混じった、と言うことであるならば、現北欧に住まう人々は、よりネアンデルタール人に近い、と言うことなのでしょうか。

髪は金色や銀色で、抜けるように白い肌、と言うスカンジナビアに住む人々もアフリカからの人々と混血したのでしょうが、それならば、我々アジアの人間は、中間派なのでしょうか。

新しい科学の力で、新事実が発見される日も近いのかも知れません。 興味深々です。

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