100歳以上6万9785人、前年比2014人増、大腸がん2年ぶり最多、内視鏡検査、自らで
1,100歳以上の人約7万人に
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2018年9月15日の毎日新聞朝刊に、9月17日を前に、厚生労働省は14日、100歳以上となる全国の高齢者は6万9785人に上り、48年連続で増加したと発表した。昨年比で2014人多く、女性が88,1%を占めた。健康志向や医療技術の進歩で、20年前の6,9倍、10年前の1,9倍となった。同省の担当者は「元気にすごせる期間が延びるような取り組みを進める」としている。
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100歳以上の高齢者数の推移
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住民基本台帳を基に15日時点で100歳以上となる人数を都道県を通じて集計した。内訳は、男性が8331人、(前年比139人増)女性が6万1454人増(同1875人増)。2018年度中に100歳になった人と、100歳になる予定の人を合わせた人数は計3万2241人で、17年度と比べると144人多い。
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国内最高齢は、福岡市で暮らす女性の田中力子さんで115歳。男性は北海道足寄町の野中正造さんで113歳。都道県別の居住地では、東京が最多の5973人。神奈川3877人、大阪3537人が続いた。
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人口10万人当たりの100歳以上の高齢者数は全国で55,08人。6年連続最多となる101,02人を超え、鳥取(97,88人)、高知(96,50人)の順だった。
老人福祉法が制定された1963年は100歳以上の人は153人だったが、98年に1万人を超え、2012年に5万人を突破している。
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◎男性の野中さんは、英ギネス・ワールド・レコーズ社に、世界最高齢の男性と認定されています。
政府は1963年に表彰制度を始めましたが、153人でした。2012年には5万人を超えるなど急速に増えています。政府は100歳以上の人にお祝い状と記念品の銀杯とを贈ります。
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私たちの身の回りにも、元気で100歳以上になりそうな人はたくさんいます。全部女性ですが。
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2、がん診断 大腸がんが最多
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日本経済新聞、2018年9月15日(土)朝刊で、「がん診断 大腸が最多」、「14年13万人、初の実測値」,「全がん 新規は86万人」という記事がありました。
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2014年のがん罹患数の部位別順位
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1位 2位 3位 4位 5位
男性 胃 肺 大腸 前立腺 肝臓
女性 乳房 大腸 胃 肺 子宮
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男女計 大腸 胃 肺 乳房 前立腺
(注)国立がん研究センターの資料より作成
14年に新たにがんと診断された患者は、前年から1万8578人増えた。男性が50万1527人で、女性が36万5881人だった。患者数を部位別にみると男女全体では大腸がんが約13万4千人で、胃がんを抜いて(12万6千人)初めて最多となった。
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汚染された水などから感染し、胃がんの原因となるピロリ菌の感染者が戦後の衛生状態の改善によって減ったとみられる。
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都道府県別の罹患率と死亡率では、全国平均を100とした場合、男女とも秋田、石川、富山、鳥取など日本海側でいずれも100以上となる県が目立った。長野県は罹患率は全国平均を上回るが死亡率は平均より低かった。
部位別にみると、胃がんの罹患率は男女とも東北地方や日本海側、紀伊半島の近畿側で高い。肺がんは男女とも北海道、近畿、九州北部で目立った。国立がん研究センターではピロリ菌の感染率や食塩の摂取量、喫煙習慣などと、関連するとみている。
同センターは18年に新たにがんと診断される患者数予測も公表。患者数は101万3600人に上る見通しで、部位別では大腸がんが15万2100人と最多で、胃がん、肺がんと続く。死亡者数は37万3990人になる見通し。
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◎16日、9月15日に樹木希林さんが死去したというニュースが入りました。
5年前にがんを発病し、全身がんだと言いながら、元気に活躍していましたので、急な訃報にびっくりです。享年75歳でした。
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◎やはり、あやしげな民間医療より、科学的な医療のほうが長生きできます。
がんも2人に一人はかかる時代だそうです。ほかの病気が相対的に減ると、がんも増えるのでしょう。小中学校のクラス会であうと、~がんにかかって手術したという話をよく聞きます。がんかかっても治って元気にしているのです。
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家族・親類を見てみると、祖父は食道がんで亡くなりました。熱燗が好きで晩酌は欠かさず、たばこも吸っていました。父もタバコを吸い、胃がんになりましたが、胃の一部を切除して、以後がんは再発せず、92歳で家の中で転倒する事故で死にました。叔父は煙草もお酒もよく飲み、早くに肺がんで亡くなりました。叔母は90過ぎて元気です。妹の夫はかなりのヘビースモーカーでした。肺がんで早くに亡くなりました。煙草をよく吸い、お酒もかなり飲む人はがんで早くに死ぬ確率が高そうです。
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女性はほとんど煙草をすいません。がんで亡くなる人もほとんどいません。曾祖母も、祖母も、母も95歳以上まで長生きしました。感じます。関心が高すぎて、テレビ番組の「何々が良い、という番組に振り回されたり、健康のためのサプリなどをたくさん買い込んだりします。
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世の中では、科学的なものの見方より、非科学的なあやしげな話を好み心酔してしまう人がかなりいます。がんになったとき、早く正しい治療をしていれば治るものを、先日亡くなったさくらももこさんのように乳房がんが2001年に見つかっていたのに、抗がん剤治療がダメージが大きいということで、ほかの民間治療を受けていたそうです。何しろスピチュアルの本などを大量に買い込んでいたようです。それで今年、55歳の若さで亡くなりました。は病後きちんとした治療を6年もしなくていきていられたのなら、かならず、きちんとした治療をしていれば病気は完治していたはずです。
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ほかにも有名人で、スピリチュアル、民間医療に心酔し、死を早めた人はたくさんいます。科学的なものの見方ができればおかしいとすぐ気が付くのに。水も食べ物も食べずに元気でいられるのどを信じている人がいます。生物学のごく初歩でおかしいとなるのですが、信じ込む人がいるのです。1週間も水を飲まずに生きていく方法が見つかればたいへん朗報なのですが。
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大腸がんが一番多いそうですね。我田引水になりますが、唾液健康法(咽津法)ががん、特に大腸がんに効きそうです。唾液自体に10数種類の重要な効能があり、発がんを抑える作用があります。
また、唾液の成分が内蔵各部に大変優れた機能があります。特に大腸は有効な腸内細菌のフローラを作るにあたっては大量の唾液は有効な効果を発揮します。
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唾液健康法のブログをご覧ください。
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『こういちの人間学ブログ』 2018年7月5日
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「唾液健康法(咽津法) 追記版
不老長寿に関するブログについて リンク集」
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3、イグ・ノーベル賞に長野の医師
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日経新聞で、記事に隣接して、「イグ・ノーベル賞に長野の医師」。「座って内視鏡、自分で実験」
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イグ・ノーベル賞の授賞式が13日、米ハーバード大学で開かれた。
座った姿勢での大腸内視鏡検査を自ら試し、苦痛が少ないことを実証した長野県の昭和以南総合病院の堀内朗内科診療部長兼消化器病センター長(57)が、「医学教育賞」を受けた。
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日本人のイグ・ノーベル賞受賞は12年連続。大腸がん検査などで行われる内視鏡は通常横になった状態で肛門から管を入れる。
堀内さんは苦痛を減らす方法を探して自らが患者役になり、座った姿勢で容易にできたため試行を重ねたという。2006年に自身の体験談や研究内容を発表した。
◎日本がイグ・ノーベル賞を12年間もらっているそうですが、より研究がせせこましくなってイグ・ノーベル賞ももらえなくなってしまうようですと、日本の科学研究も危うく感じます。
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コメント
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イチロウ様
コメントありがとうございます。
トランプ大統領が73歳というのも驚きですが、マレーシアのマハティール首相が93歳で首相になりました。100歳の首相も出てくるのでしょうか。
猫の長生きもすごいです。
とらちゃんも長生きでしたし、次男猫ちゃんも長生きしそうですね。
うちの黒猫も長生きしそうです。でも残念ながら、私が病気をしてから1度も会っていません。
投稿: こういち | 2018年9月17日 (月) 11時12分
こういち 様
いよいよ、人生百年の時代でしょうか? 昭和の時代には、とても考えられないことでしたが、自分の周囲を見ましても、確かに長生きの方々がおられます。 我が家のお隣の一人住まいの方が九十歳の後半ですし、ご近所には百歳の方もおられるのです。
私自身が、65歳まで現役の勤務をしましたが、その昔は、定年が確か五十歳でした。 それが、六十になり、年金支給が六十五からになった影響で定年後も六十五まで勤められるようになり、今や、年金支給を七十からにしようとしているようです。 七十まで働かねばならなくなるのでしょうか。
長寿の人は、他国でも多くなっているようです。 トランプ大統領は、七十二歳で大統領の職を熟している訳ですし。 いくら富豪で栄養満点、加えて医療費に糸目をつけない、と言いましても七十二で大統領とは、その昔なら考えられなかったでしょう。
人間ばかりではありません。 猫も、ひと昔前ならば、せいぜい長生きでも五、六年でした。 ところが 、我が家に今居る次男猫で16歳ですし、一昨年に亡くなった最愛の長男猫の「とら」で19歳と五か月でした。
「とら」は左眼こそ悪くしましたが、病気らしい病気もせずに獣医院への入院等も全くしたことも無く、亡くなる五日前まで元気でした。 もっとも老化のせいで一日中寝ていましたし、腎臓病になりましたので朝夕の投薬と日に一回の輸液はしていました。
猫が二十歳近くまで生きた、と言うので、私の周囲では驚く人がいます。 でも、犬や猫の寿命が短かったのは、人間の場合と同じで、医学が未だ進歩していなかっただけなのでしょう。 食べるものも、昔は、猫まんま、と言われる人間の残飯を与えられていただけですし。
それと最近考えていることですが、人間は、人間以外の動物にも助けられて此処まで生存して来た、と言うことです。
犬と猫がその筆頭、と思います。 採食時代は、犬に。 耕作を覚えてからは、猫に。 加えて、今では、精神の安定のために。
私の場合には、「とら」が今でも心の支えのように思えます。 亡くなったように思えません。
投稿: イチロウ | 2018年9月16日 (日) 21時51分