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2019年4月27日 (土)

5月1日に元号が変わる。これを政治的に利用しようとする安倍首相。巧言令色鮮し仁。追記、4月30日から5月1日にかけての大騒ぎ。

安倍首相の自分の思い通りにしようとするための安倍改元

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4月27日(土)新天皇即位に伴う10連休がスタートしました。そして、2019年5月1日に現天皇が退位し、新天皇が即位される。それに伴い元号が平成から令和と変わります。4月1日に前回と同じように官房長官の発表のあと、テレビで長々と安倍首相の解説が付いた。これは全く異例のことで、元号が変わることを利用して、自分自身と政府の支持率をあげようとするものであった。”安倍改元”ともよばれるゆえんである。

世の中のムードはどうも歓迎ムードで「令和」という名前も7割が好感を持って迎えられたという。また、安倍内閣の支持率も9ポイント上がったとのことである。安倍首相は今までの元号の出典がすべて漢文であったのが、今度は万葉集からとったという。これは、日本会議などの右翼的な人たちにの支持も狙ったとみられます。毎日新聞などでは安倍首相は「令和」を私物化していると批判しています。

そういった状況の中での全国一斉地方選挙があったが、大阪と沖縄の衆院補欠選挙で自民党が2連敗してしまった。自民党の中ではこういう状況の中で消費税をあげれば、さらに支持率が下がるので、衆参同時選挙だの、消費税増税の繰り延べだのが言われている。景気が上昇を続けているというのも統計偽装がばれて、実は後退局面になりつつあることも認めざるを得なくなっています。今年は亥年の選挙で参議員選挙と一斉地方選挙とが同時に行われ、荒れる選挙になるというジンクスがあるそうだが、今のように野党がバラバラで、自民党と公明党、維新が付いている状況ではあまり多くは期待出来ないように思えます。国民民主党と自由党が合同するそうですが、立憲民主党に比べて支持率も低く反自民の腰も据わっていません。

いままで、改元の時の内閣は5か月以内に退陣するというジンクスがあるそうで、明治から大正の時には西園寺内閣、大正から昭和の時には若槻内閣、昭和から平成の時には竹下内閣と退陣しているようである。もう安倍内閣にも、そろそろ退陣してもらいたいが、今の政治状況ではまだ安倍内閣は続きそうである。困ったものである。

日本の皇室に対しての国民の尊敬の念はとても高いように思われます。昭和天皇また今上(平成)天皇も日本の各地を回られ、戦争で死者をたくさん出した場所を訪問されました。またさまざまな震災の被害にあった場所には時に膝を屈して人々を慰問されました。その姿を見て多くの日本人が天皇に対し敬意を感じたと思います。その天皇に対する尊敬の心をうまく自民党と自分たちの支持に利用しようというのです。

昭和天皇は日本が降伏した時、時にご自分の命の危機をさえ感ぜられる事態にまで、日本を追い込んだ東条英機ら日本の軍国主義者、A級戦犯を憎みました。その昭和天皇が東条英機らを神として参拝するわけがないのです。A級戦犯が靖国神社に合祀されてから昭和天皇は靖国神社の参拝を止めました。これを靖国神社の宮司らはうらんで天皇を批判しやめさせられました。安倍首相も実は参拝したいところが諸外国の批判により,玉ぐしをささげるにとどめています。先日も秋篠宮が皇位継承にはあまりお金をかけないようにと、(天皇の意向でしょうが)宮内庁に申し入れたのに聞く耳を持たなかったと批判しましたが、国民に寄り添うという立場の天皇家に対して、皇室を自分たちの有利なように利用しようとする安倍内閣との矛盾があるように感じます。

ドイツではヒトラーなどに対し、徹底的に追及したのに対し、アメリカは朝鮮戦争を機会に、日本の軍国主義者を温存し政界に復活させました。東条内閣の商工大臣であった岸伸介が総理大臣となり、その孫である安部が総理大臣になる、ということはドイツでは考えられないことです。アメリカと日本政府は戦前の極右勢力を温存し、左翼勢力を弾圧してきたのです。ドイツでは政府でヒトラーを神格化して参拝することなど考えられません。ところが日本では公然と靖国神社に参拝しようとするのです。自民党の殆どの議員が国民会議に所属し,神道政連盟、そして神道政治連盟国会議員懇談会に所属しています。第3次安倍内閣では20人の国会議員のうち公明党を除く19人が所属しているような状況です。

4月27日土曜日は10連休のスタートの日です。この休みを利用して旅行などに行く人もいるでしょうが、ほとんどの人は自宅でゆっくりということらしいです。日給の人は収入が減り困るでしょう。

毎日新聞の4月27日の朝刊の「余禄」を紹介します。

後で、平成の世を振り返ると、震災や原発事故はあったが、この時代に平成20年(2008年)に日本が人口のピークを越えたことにある。そして平成12年(2000年)に日本の人口一人当たりのGDPが世界2位になった。平成末の今、1人当たりのGDPは世界26位にまで下がり、生産年齢人口は6割を下回ったが、世論調査では「良い時代だったと答えた人が7割を超えた」。~平成は峠の時代だ、と書かれていました。

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新元号、「令和」について

令という言葉は元号としては、初めてということです。

そして「新元号は」「人々が美しく心を寄せ合う中、文化が育つ・・」ということらしいですが。

令という言葉を辞書などで引いてみると、第1に、命令の令であり、次には大宝律令などの令です。また令は令嬢などに使われますが、やっぱり何かを守れという、命令が第一に出てきます。今まで、元号に使われてこなかったのは命令という感じの字がふさわしくないと感じられたのではないでしょうか。

この令和と名付けられた年号が、安倍首相の思惑通り、戦争ができる国へと憲法を変えられる年に、また政府の命令で徴兵制が復活するような国にまた変えられないように頑張らないといけないと思いました。

ことわざに”巧言色 鮮(すくな)し仁”という言葉があります。(論語)

「人々に好かれようと言葉巧みに、へつらうような愛想のよい顔つきをする者には、誠実な人間は少なく、他人を思いやる最も大切な徳である,仁の心が欠けている。」

安部首相の言葉と行動はまさに口先だけはいいことを言っていますが、実際の政治で行っていることは富裕層に有利な政治を行い、庶民を苦しめる政策ばかりです。まったく、この言葉のとおりである、と思うのですがいかがでしょうか。でもこれで支持率が上がるようですから国民もどうかと思います。

◎連休の間の3日を特別に休みにすることにより、正規社員にはレジャー等に行くなどによる経済効果が上がるでしょうが、今の日本には自民党政府の経済政策により、非正規社員が増えている。非正規社員にとっては休日増は収入が減るだけです。かくして格差がますます広がっていくのです。

2019年4月28日(日)追記

毎日新聞の4月28日の日曜クラブ版の「松尾貴史のちょっと違和感」に、「侵犯 風刺の場に権力者とはおぞましい」という記事が出ていました。概略を書くと。

統一地方選挙投票日前日に、大阪名物の大衆喜劇の舞台で、安倍晋三氏が飛び入りを装って、「経済に詳しい友達として」ひとしきり喋ったのだという。~喜劇は社会や権威を風刺して、庶民の留飲を下げるのが本堂だと思っている。まるで降臨してやっているような態度で浅薄なパフォーマンスを繰り広げるという、なんともおぞましく残念な光景だったろう。~観客の反応は芳しくなく,すべっていたと~最も憂鬱なのが、このことに関して大手のメディアが批判的に伝えようとしていないことだ。

吉本興業が教育の分野に本格的に進出するそうである。先日安倍首相が中国を訪問した際、「エンタメ専門大学」を中国に立ち上げることを決めたらしい。吉本興業のこういう動きと呼応して、自分と自分の主張を宣伝する手段に利用するということはおぞましいことである。これも安倍首相の巧言令色の一つでしょうが、残念ながらすべって、かえって仁少なしを露呈したことのなります。

 

追記 2019年(平成31年)4月30日から、令和元年5月1日にかけて

今日の新聞のテレビ欄は元号が変わる特集ばかりです。

特にNHKは朝から年号の変わる0時にかけて、「ゆく時代,くる時代」と大みそか以上の騒ぎです。

フジテレビは今夜6時半から0時55分までのぶっ続けの特集番組、「平成の大晦日令和につなぐテレビ」です。

ちょっとNHKは公共放送なのに多すぎなのではないでしょうか。

ただ、大みそかは年に1回ですが、年号が変わるのは30年に1回とかですから,無理もないかもしれませんね。

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政治と社会の現状」カテゴリの記事

コメント

イチロウ様

コメントありがとうございます。

安部首相はじめ、麻生その他の大臣の面々、あきれるばかりですが、おっしゃる通り、国民の多くがあきらめの境地で、無関心、無気力ですね。いよいよ食えなくなるまで、現状維持でいいと思っているのでしょう。


日本の活力は一部日本のエリートとロボット,AIと外国人をたくさんいれれば大丈夫ということになっているのでしょうか。
会社がもうかれば後はどうなってもいいと思っているのではないでしょうか。

大型連休が始まりましたが、新しい年号を祈念しての休みにも拘わらず、国民には余り元気が見られません。 

地方選挙でも投票率が更に下がりましたし、国民の多くが蛸壺に入ったかのようにも思えます。

更に、気候が春なのにこれから冬に向かうかのようですので、これからのこの国の運勢が見られるように思えます。

世界では、米国を始めとして景気悪化を懸念して利上げ等を中止している最中に消費税率上げを企図した政権が昔からの米国と大企業への滅私奉公を拡大するばかりですが、国民には危機感が見られません。 

流石に、三百年も鎖国をした国です。 国民には、自らの手で国の政治を改革しようとする気力がありません。 フランスでは、増税に対する怒りが爆発して中止させた、と言うのにこの国の国民には、そのような気力が無いのです。 全て諦めて投票もしない層が厳然として存在します。 ま~、投票場へ行っても政治の改革には繋がらない候補に投票する人が大多数ですので何方でも良いのですが。 大阪維新のような似非改革を看板にする処に投票する人が多数になるのですから仕方がありません。

何か、年齢のせいか、諦めの境地に達したかのようです。 国民も、もう一度、無謀な戦争でもしてみれば分かるのかも知れません。 今度は、途中で敗戦を認めず滅亡まですれば。

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