まだまだ,障害者、車いすに優しくない日本の社会 毎日新聞記事 身体障害者2級の車いす利用の 筆者の場合にも不便なことばかり
2019年11月18日の毎日新聞の夕刊、社会面トップは、「車いす観戦 遠い会場」、
「ラグビーW杯『大成功』の陰で」、「ながらスマホ迫る『相手のけが怖い』」、「スロープは?案内は?退場に1時間」でした。これは、「ともに2020バリアーゼロ社会へ」という記事の流れによるものでした。
記者と上野さんが、ラグビーの会場日産スタジアム(横浜)へ一緒に。
「ぶつかってけがをさせるのが怖い。。まわりにスペースを作ってほしい。イヤホンをつけスマートフォンを見ながら近くを歩かれるのが一番危ない」
足のマヒで電動カートに乗った英国人。大阪から東京に新幹線で行くとき、「カートが大きいため新幹線に乗れない」といわれ、切符の予約に5時間かかったという。「来年は僕みたいな人が何百人も来る。このままでいいのか」
同行させてもらったのは入間市の上野さん。上野さんと電動車いすの写真を大きくしました。
上野さんが押せないと訴えたエレベーターのボタン。「ボタンに枠があるため指先が動かせない人は1人で押せない」平らなタイプが好ましいという。
帰りにエレベーターの位置を会場スタッフに尋ねる上野さん。結局エレベーターを使わずにスロープを使って会場から出た。
◎ブログ筆者の使っている、WILLの電動車いす。
突然の脳出血で大津で入院
ブログ筆者である私も6年前に車で旅行中、旅行先で突然脳出血を起こし大津の赤十字病院に入院しました。視床出血で一時は右半身が全く感覚もなくなり、動けなくなりました。意識も少し混濁し幻覚が見えたりしました。まだリハビリを行う状態になりませんでした。3週間近くたって、ようやく病状が安定してきたので、リハビリ病棟のある代々木病院に転院することになりました。毎日のように新幹線で京都へ行き、それから大津まで戻って通っててきてくれた妻には感謝いっぱいです。
◎これらの状況は、「こういちの人間学ブログ」に詳しく書いてあります。特に、カテゴリー「人体と健康法」や「近況」のところにいろいろ書いています。
今の多目的室、6年前と大分形が違います。
退院にあたって、普通の車いすより大きな首のところまである医療用の車いすで帰ることになりました。戻れる新幹線1列車に1部屋ある多目的室の部屋を頼むのに、妻ははじめ新宿駅で申し込みしたのですが、授乳などの方優先で車いすでずっと使うのには貸しませんといわれたそうです。結局5時間をかけていろいろ頼んだのに新宿駅ではらちが明かず、結局東海道 新幹線(JR東海)の品川駅で頼むということが分かりました。結局、切符を手に入れるためにほぼ1日かけてしまったそうです。多目的室は各列車に11号室に1部屋で、身体障碍者優先となっています。空いていれば授乳などにも使えますということらしいのですが、6年前のJR東日本ではどういうことになっていたのでしょうか。新幹線には妻と上の息子も付き添いで来てくれました。またついた品川駅には手配していた医療向け大型タクシーが渋滞にはまり来ず、結局普通のタクシーに乗り、代々木病院までたどり着きました。
2020年東京オリンピックに向けて 障碍者向けによくなったか?電動車いすでの走行について
東京オリンピックに向けて、東京都心部ではいろいろな工事を進めています。私の住んでいる新大久保駅周辺もだいぶいろいろな工事が進んでいます。
1つには新大久保駅の改修工事です。新大久保駅にはエレベーターがありません。その代わりにエスカルゴといわれる階段を上がっていく装置がありますが、なかなか大変で筆者は他の駅では使ったことがありますが、新大久保ではありません。JR東日本で乗降客の伸び率がここ数年トップの新大久保にエレベーターがないのはおかしいということで今駅舎の工事中です。来年2020年中には完成です。
高田馬場から新大久保を通り新宿までの山手線に沿った道路が工事中でもうすぐ完成です。また、高田馬場と新大久保駅の中間の諏訪通りの拡張工事がもうすぐ完成します。
歩きスマホで来る人の恐ろしさは、私も感じたことがあります。ぶつかってけがをするのは最悪です。車いすは低いので目に入りにくいのです。
道路にある目の不自由な人用の点字ブロックは、電動車いすにとっては、大変危険なものです。突然向きが変わり、人にぶつからないか。ひやひやします。点字ブロックのある道はうんとゆっくり走ります。
新大久保などで韓国のお店などの前で、立ち止まっている人は大変困ります。人一人通るのがやっとしか開いていないと、電動車いすでは通れません。混んでいるところでは足を踏みそうになります。すいません通してくださいと大声を出します。もちろんそういうところは出来るだけ避けるようにしています。
新大久保、高田馬場、新宿周辺のお店の殆ど段差があり入れません。WILLの電動車いすは5cmまでの段差は超えられるのですが、それ以上のところが多いのです。これから高齢化が進み電動車いすを使う人が増えてくるでしょうから車いすが入りやすいように少しの改善をぜひお願いします。
新しくできたビルなどではバリアフリーが進んでいますが、多くは段差がひどく入れません。
JRの山手線の新型車両はホームとの段差が少なく簡単に入れます。また新しい地下鉄の車両や都電もバリアフリーです。西武線も新しい車両は段差が少ないのです。駅員さんは親切にスロープを出してくれますが、場合によりずいぶん待たされて時間がかかることがあります。まだまだというところです。
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コメント
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イチロウ様
コメントありがとうございます。
日本では交通弱者に対して優しさが欠けている。というのは、本当におっしゃる通りです。
来年東京でオリンピックが開かれるとやらで、急にいろいろな工事をしていますが、とても本当にやさしくなんてなっていないのです。
歩道橋なんて言うものは車いす利用者には何の意味もありません。逆に歩道橋があるからときちんとした横断歩道などがおろそかになります。
安倍内閣になってから特に国民の福祉などにお金を使わず、おっしゃる通りに昔は軍隊でした、今は大企業に露骨に注ぎ込んでいます。それでも自民党に投票する人がまだ多いのだから嫌になってしまいます。
投稿: こういち | 2019年11月21日 (木) 19時35分
こういち 様
日本では、交通機関のみではなく、街づくりの全てにおいて車椅子利用者等の弱者、高齢者、幼児等に優しさが欠けています。
例えば、列車を待つ視力障碍者が通過列車に撥ねられる事故がありますし、歩行の遅い高齢者が渡り切れない信号があり、歩道と車道の区別が無い道路が多くて交通弱者が事故に巻き込まれることがあり、等々の事故が報道されます。
近頃では、信号待ちの児童等が無理な走行をする自動車に轢かれる事故が相当ありますが、単に信号を設置するだけでは、こうした事故を防げません。 歩車道の分離に当たり、工夫をしなければならないのです。 信号を設置するのみの安易な手法では、予算を少額にする効果はあるでしょうが、人身事故を防ぐことは出来ないのです。
過去には、歩道橋の設置が相当ありましたが、歩行者に歩道橋を利用させるのみでは、負担を歩行者にかけるだけなのです。 目前にある位置にたどり着くのに歩道橋を上がり降りする手間を歩行者に強制するだけでは幼児童から高齢者等の交通弱者に負担を無理強いするのみです。 必然的に交通事故が増える訳ですので、今日では、こうした歩道橋は少なくなりましたが、大阪では未だ未だ残っています。 錆びて、今にも壊れるような歩道橋が残っているので余計に怖いのです。
それもこれも、戦前から国民の福利には金を使わず、戦前は、軍備に、戦後は大企業奉仕に、と金を使って来た国の姿勢の反映なのでしょう。
投稿: イチロウ | 2019年11月21日 (木) 18時10分