新大久保多国籍会議、外国人と共生の糸口は NHKBS1で。4か国で取り組んだ「新大久保フェス」の成功から来年へ。
2019年11月10日(日)、午後10時から1時間、NHKBS1スペシャルで「新大久保多国籍会議」、ニッポンの未来が見える町で、外国人と共生に糸口は」という番組がありました。放送前に何回も事前に番組の紹介があり、NHKとしてもかなり力を入れた番組と思いました。
◎一部写真消去
新大久保周辺には4割の外国人が住んでいます。政府は労働者不足を補うために外国人労働者を積極的に受け入れることを決定し、新大久保周辺は日本の将来を先取りするようなものではないかと考えられます。新大久保に住む人々の中でお互いの交流を進めようという動きが高まった。それで2年前に4か国会議(日本、韓国、ネパール、ベトナム)が発足しました。それらの人々が、4か国の人々が協力して「新大久保フェス」を開催しようとしました。番組では、そのフェスティバル開催までの10か月ばかりを追いました。
大久保通りの店 青印は日本人経営、赤印は韓国人経営、新大久保駅周辺は赤色優勢です(下図)
大久保通りと職安通りの間にオレンジ色のイケメン通りがあります。
島村印店 すぐその場でハンコを作ってくれる、ひらがなの外国人のハンコの注文が多い
グループの現在の中心は、新大久保商店街振興組合の理事長である、島村印店の伊藤節子さんである。
伊藤さんは1946年に設立した島村印店を経営しています。4~5年前ごろから、外国人で印鑑を頼みに来る人達が増えてきました。
会議の用意をする商店街の事務局長は武田一義事務局長です。
◎新大久保商店街振興組合の地域は大久保通りの新大久保駅から明治通りまでの地域で、新大久保駅から、しばらくの地域が百人町((百人町東町会の地域)、それから明治通りまでが大久保の地域になります。ネットで2016年の新宿区の商店街名簿を見ますと、会員数141となっていました。そのうち45店ほどが外国人が経営すると思われる店があります。伊藤さんの話では15年前の会員数は86店で15年で半減したとありますが、その違いはよくわかりません。百人町地域で昔のお店で日本人が経営しているお店は(1Fで)サカエカメラ、内藤靴店、円満屋熱帯魚店、盛光堂書店ぐらいしかありません。お店を韓国のショップに貸してビルの最上階にオーナーが住んでいるケースが多いのです。
ワールドカップでの盛り上がり
韓国の店は2002年のワールドカップの時に大いに盛り上がりを見せました。その後ヘイトスピーチが大久保の街を通るようになり下火になりました。韓国系の店が600店あまりもあったのが400店ほどに減少、その後再び600店ほどに回復。
(韓流ブームはいくつか起こり、今は昨年ごろから第3次韓流ブームとなっています。日韓の間は政治的に冷え込んでいますが新大久保の賑わいは余り変わりません。)
韓国人のジョン‣チェウクさんはチーズタッカルビの専門店、UFOチキンを売り物に経営しています。ジョン‣チェウクさんは多国籍会議の有力メンバーです。
ネパールのクマルさんはネパール語の新聞の編集・発行をしています。ネパールのひとびとのいろいろな日本語の申請書を代筆したりしています。
ベトナムのズオン・ドックさんはエッグ・コーヒーなどを売り物にし、ベトナムの人がお店にたくさん集まります。
(ここは西大久保公園です。奥さんや子供さんと一緒に)
韓国人のファン‣キソンさんは住宅街にもチラシを配りましたが、好意的にチラシを受け取ってくれました。
日本人と韓国人の間のトラブルも
外国人と日本人住民との間のトラブルも大変多く発生してきている。韓国人発行の地図にイケメン通りのとなりの道に韓流第1通りと勝手に名付けているのはおかしいと日本人住民が苦情。それで直ちに西大久保公園通りというプレートを作り張り付けた。
「新大久保フェス」開催の取り組みへ
4か国で協力して「民族祭り」-[新大久保フェス]を8月に開催しようではないかということになった。新大久保フェスのポスター。8月4日開催。場所、新宿年金事務所
新大久保フェスに取りくもうとするメンバー
新大久保フェス開催日当日の賑わい
説明をするベトナムの女性
日本の文化 浴衣を着てみる
その企画に対して古くからの日本人店主は、はじめは(前後しますが)
もともとの新大久保の商店街の人たちも初めは冷ややかに見ていました。新大久保で創立71年の熱帯魚の店を経営する諏訪信雄(前理事長)さん。
商店会の有力者、創業100年の内藤靴店の内藤雅也さん
先々代の理事長、森田さん 洋品こまどりの店主も。
新大久保フェスの当日
8月4日に開催されたセンターに各国1000人ほども集まった。商店会の有力者の内藤靴店の社長なども心配して、忙しい中来場しました。
反省会 来年も開催しようということを決めました。島村さんは30年来イスラム横丁の有力者にも話をし、来年には参加するという話を聞いた。
新宿韓国人連合会にも話をし、来年の協力を取り付けました。
◎この後に開かれた大久保商店会主催の大久保まつりは、盛況でしたが、まだまだ「大久保フェス」は取り組み不十分でした。ブログ筆者もこういう取り組みがあるのを知りませんでした。来年の8月にも再び取り組むことが決まったようです。今度は新大久保商店街もより積極的に取り組むでしょうしく注意してひどい雨が降らない限り、参加してみようと思います。
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