人間学研究会もできてから60年、人間学研究所もできてから23年、私たちも多くが80歳ぐらいになります。記念の本を出すことにします。
わたし(佐竹幸一)の1生はまさに、[人間学]とともにありました。今はなくなった、東京教育大学の生物学科、動物学専攻の学生でしたが、いろいろな本を読んでいく中で自然科学、人文科学に偏らない、[人間学]でないとなかなか人間の本質はつかめないのではないか、と考えました。このころには[人間学]といってもどこかの1分野のものであって総合的に追及するものはあまりなかったのです。
大学卒業時に最初の人間学研究会を作り、その研究会の会長であり顧問格であった、小原秀雄氏(女子栄養大名誉教授)とブログ筆者が良く論争したのが、自然科学も人文社会科学もともに含んで追及することが可能であるし、またそれを目指そうとしているブログ筆者と、そんなことは不可能であるという小原氏の見解との相違でありました。
後日、総合人間学会設立時でも小原氏と私の見解は違ったままでした。小原氏はそれぞれの分野の専門家が集まって共同研究して初めて総合されるというものでした。
2006年5月に総合人間学会の会長を決める話の時、当時事務局次長 運営委員であった私が年の順でいいのではといいまして、初代小林直樹氏、2代目小原秀雄氏の後、本来3代目になるはずの柴田義松氏(当時人間学研究所の所長)ではなく、東大教育学部の後輩になる堀尾輝久氏にはなってしまいました。私は小林氏とのトラブルで役職を降りていました。柴田氏も役員をやめるといったそうですがいちおう遺留されました。
話をもとに戻して、それ以前に、1991年4月に作られた第2サタケビルの2階に念願の人間学研究所準備室が作られました。そして実用的人間学研究会や人間サロンなどが開催されました。
1999年4月に設立された人間学研究所以後、現在に至るまで研究活動、時にレクレーションなども含め、活動が継続されています。「人間学研究所年誌」は19号、『人間学研究所通信』は91号に及んでいます。ブログ筆者も『人間学研究所年誌2020』No18の時だけは相次ぐ入院があり執筆を断念しましたが、それ以外は、論文、もしくはエッセイを書き続けています。筆者が20代の時から始めた研究会〈第1次、第2次、第3次でも)印刷物が残されています。それらはかなり膨大な量です。
2020年の初頭から始まった、新コロナウイルスの蔓延はなかなか休息せず日本でも7月からだい7波が言われています。このコロナと並行してブログ筆者も大腸がんとなりS字結腸切除手術を行いました、その後不眠症となり様々な体の不調に悩まされました。
来年2月には年齢も80歳となります。今年の5月にはすでに人間学研究所の本の出版の話は出しています。しかし5月のブログの内容は森岡新所長のお父さんのエッセイ集の紹介が中心でした。
本の構想 案
テーマ案(あくまでも佐竹の試案です)
人間学とは何か 6-8ページ 佐竹
(人間学研究所年誌2000より)
この部分を後半にもってきてもよい
エッセイ中心
1、人生いろいろ、とっておきの面白い話など 8人くらい
90-120ページ
2、人間学研での思い出話 8人くらい
90-120ページ
◎1,2以外でも重要なお話があれば付け加えます。
3、「こういちの人間学ブログ」などから(佐竹)
60-70ページ
参考資料 (人間学とは何かを持ってきてもよい)
人間学研究所・実用的人間学研究会の歴史
『人間学研究所年誌2011』~ などから
5から7ページ
『人間学研究所年誌』の記事
8-10ページ
「その他」
3ページ
◎9月10日〈土)本に記事を書いてくれると連絡してくれた人
まだ数名。混乱に嫌気がさしたのかも
◎本の執筆承諾者
16名 未承諾の方 8名 7月9日現在
(自費出版100万円での標準 200ページ 並製 四六判 1000部)
案では 300ページ 並製 B5判 横書き 出版社と著者との中間型
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出版社のご提案
岩田さん 「本の泉社」-総合人間学 こちらで決定
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河村さん 「群羊社」 以前人間学
生田さん 「銀の鈴社」 鎌倉 論集と随筆集分ける
編集委員会に参加します
野本さん 「本の泉社」 安心できる
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