60年前、私の学生時代、東京教育大学の学園祭で同じクラスの藤沢君と、「想像動物学」の展示をやりました。
すでに60年前という半世紀以上前の、東京教育大学の学園祭で、同じ動物学専攻の藤沢弘介氏(埼玉大学教授)と、「想像動物学」についての、展示を行いました。たまたま、私の資料を整理していた時に、模造紙に描いたものを写真に撮ったものが出てきたのです。写真は残念ながら全部ではなく6枚だけですが、当時の雰囲気はわかると思います。
藤沢君はその英語の優れた読解力をもって、大学の図書館にあった、エンサイクロピーディア・ブリタニカに出ていた想像生物のところを訳し、出ていた図版を模造紙に転記してくれました。私は想像生物の系統樹などを描き、河童の解剖図などを担当しました。
展示した場所は大学の学生控室でした。ところで、東京教育大学の理学部の建物は戦前からある建物で、きわめて古臭い建物でした。お隣にある文学部の建物は比較的新しいきれいな建物でした。東京教育大学は東京文理科大学、東京高等教育師範学校、東京農業教育専門学校、東京体育専門学校が合併してできた学校でした。文学部、理学部は文京区大塚に、他の2校は別のところにあり、私は1度も行ったことがありませんでした。
私が1,2年生の時の大学の学長はノーベル賞で有名な朝永振一郎氏でした。朝永先生の素粒子論の講義のあと、その話を書いた本があるから,講義終了後に学長室に取りに来るようにと、話がありました。朝永先生の学長室は古臭い理学部の建物の特別に広くない部屋で、学生控室と同じくらいの部屋でびっくりしました。総合人間学会の設立の時、明治大学の理事の方が総合人間学会の理事にもなられ、明治大学のリバティータワーの部屋にお伺いしましたが、その広さと立派さの違いにびっくりしたものです。
余談はさておき、狭い学生控室に展示の模造紙でいっぱいになるほど、たくさん展示しました。今残っているのは残念ながら6枚だけですが、展示を見に来た人の反響は様々でした。日本の妖怪などについてはこのあとで盛んになりました。これを見た年配の人が、「なんでこんなものを展示するんだと言っていました。まあおふざけですが、少しは学名のつけ方など、動物学の勉強にはなったのです。
◎ヒトの位置づけ
門 脊椎動物門 綱 哺乳綱 目 霊長目 科 ヒト科 属 ホモ 種 サピエンス
脊椎動物門
爬虫人目
上から
ケキュロプス アテネの創始者
コアトリキュー ヒトの手と心臓を持つガラガラヘビ
キメラ・オルトロス ケルベロス他の母
ナガス ロンパリヘビ
(藤沢君が書いたもの、上手なものです)
汎虫綱 見たこともない怪物たち
鳥人目
迦楼羅 ピアサ 迦陵頻伽 ハーピー
河童について
日本の想像動物では1番の人気者
汎虫綱としました
河童の種類 -kapptorops
基本は卵生 おへそがない
1,おか河童
2,はなたか河童
3,まだら河童
4,からま河童
河童の解剖図 佐竹担当 肺とえらを持つ
汎虫綱
東龍と西洋の龍
東龍の幼生は龍の落とし子
未来人目
どうも悲惨な未来人のようです
宇宙人亜目
大天狗と木っ端天狗
◎他にいろいろ書きましたが失われてしまいました。
天使や妖精は書きましたが、いわゆる神様は入れませんでした。
« 新宿高島屋のイタリア料理、セストセンソへ行ってきました。3回目ぐらいでしょうか | トップページ | 高田馬場駅周辺の再開発!駅周辺のビル建設現場と駅周辺を見てみる。2021年3月より、2023年6月の状況。写真 多数。 »
「小説、絵、映画など 芸術」カテゴリの記事
- 工作舎の本のご紹介2 『巡礼としての絵画』メディチ宮のマギ礼拝堂とゴッツォリの語りの技法(2023.09.05)
- 上野の都立美術館のマティス展を見ました。素晴らしいものです。ぜひご覧になってください。(2023.07.13)
- 60年前、私の学生時代、東京教育大学の学園祭で同じクラスの藤沢君と、「想像動物学」の展示をやりました。(2023.04.29)
- 宮城谷昌光氏の「馬上の星」(小説馬援伝)とブログ筆者の、「第五倫伝」の中の「馬援と馬氏」について(2023.01.29)
- 「国宝 東京国立博物館のすべて」展に行ってきました。帰りに上野精養軒ででランチ 12月18日、高校の展示会と国立博物館2度目の訪問(2022.12.18)
« 新宿高島屋のイタリア料理、セストセンソへ行ってきました。3回目ぐらいでしょうか | トップページ | 高田馬場駅周辺の再開発!駅周辺のビル建設現場と駅周辺を見てみる。2021年3月より、2023年6月の状況。写真 多数。 »
コメント