学文社から、「『人間』の探究を続けて」の出版許可が下りました。ついでに人間学についてのこぼれ話をいくつかしましょう。
人間学研究所と実用的人間学研究会で、出版企画を出していました、「『人間』の探究を続けて」(日常的思想としての人間学)の出版許可が4月6日に出版社に連絡して、4月7日には出版許可が出るというスピード認可でした。他の出版社で出版を断られましたが、学文社さんは、今回の出版に最もふさわしい出版社です。編集委員の里見脩氏からご提案があり、申し込みをしてからは、森岡修一人間学研究所長、編集委員も学文社に、よろしくお願いしますとの電話を入れていただきました。そうしましたら翌日(7日)の午後6時ころには学文社さんから、社長の出版許可が下りたとのことでした。こんなに早く出版許可が下りたとは、驚きで、またありがたいことでした。
「総合人間学 シリーズ」1と3
シリーズ3の著者一覧
学文社で発行した、総合人間学学会誌10巻まで学文社さん
学文社は学術書の発行を主として行っている出版社です。以前人間学研究所から派生して、2002年11月にできた総合人間学研究会から、2006年11月に学文社さんから、シリーズ『総合人間学』1,2,3が出され、その年の総合人間学会の設立に至りました。ブログ筆者は『総合人間学1』(1巻)の『総合人間学の試み』に記事を書き、編集者のミスでボツにされた文章と、3巻の柴田義松氏が編集された「現代の教育危機と総合人間学」に資料集として書いた、『人間学と人間科 学の現状』を書きました。学文社さんはその後総合人間学会の学会誌『総合人間学会』を12号まで発行されていました。ですからわれわれ人間学研究所にとって最も縁が深い出版社です。
総合人間学研究会では小林直樹氏、小原秀雄氏、柴田義松氏が中心となっていました。ブログ筆者は佐竹ビルの2階が人間学研究所の事務局でもあった関係もあり、私(佐竹幸一)が事務局長でした。学会設立とともに総合人間学会は明治大学に事務局を移しました。そして初代総合人間学会長は小林氏、2代目は小原氏で本来3代目は柴田氏だったのですが、2014年東大教授で柴田氏の後任の堀尾輝久氏になってしまいました。総合人間学会では小原秀雄氏の「自己家畜化論』が現在でも大きな影響力をもっています。しかし、今では小林直樹氏も小原秀雄氏も、柴田義松氏もお亡くなりになってしまわれました。
4代目の総合人間学学会。長は東京農工大学名誉教授の尾関修二氏でした。尾関氏は古くからの知り合いで年賀状のやり取りがありましたが、学会長を降りられてからは年賀状のやり取りもなくなりました。次の方は全く知らない方です。総合人間学会ではぜひ学会の大会で報告してくれとの依頼があり報告しました。2か所で分会で報告会があったのですが、私の報告の時は最後に1つにまとまった場所で行われました。たくさんの人の前で報告しなかなかの盛況で、報告会の後、持参した『人間学研究所年誌』の第1号などはたちまち売り切れ、2名の方は人間学研究所に加入されました。しかしこの時の報告を総合人間学会の学会誌に掲載希望をしたら2人の査読者から却下されました。たとえば独自の調査で調べた、人間学ブームなんて聞いたことがないというのです。国立国会図書館の検索語で『人間学』の名の付いた本の数をグラフに書くと3つの山ができるのですが。。他でも却下され他の学会とともに総合人間学会をやめました。
ツイッターをブログと連動してやっていたのですが、ある日突然今までの記事が載ってきて、それとともにブログのアクセスが急増しましたが
その後記事が全部消えてしまいました。再開しようとしてもうまくいきません・
◎4月10日 月曜日 学文社さんに記事をすべて添付ファイルで送りました。
A5版、横書き、ソフトカバーです。組版が出来たら見積もりが出ます。
契約を省略して、もう取り組んでくれるそうです。ありがたいことです。
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