「感染症の歴史」についての一部の本を紹介します。とりあえず目次から。これから追記してゆきます。
◎日本においては2019年2月ごろから始まり、2023年5月ごろに収束した、新コロナウイルスの流行ですが、この丸3年以上の流行は全世界にそして日本においても、計り知れないほどの影響を与えました。私のブログ日本を中心として、2回にわたってその経過を記録してまいりました。
病気とその歴史についてはたくさんの書籍がありましたが、今では大幅に少なくなってしまいましたが、残っているものだけでも紹介いたします。古いものから発行年別に書きます。
◎とりあえず目次だけを書きました。あとで追記してゆきます。
1、病気日本史 中島陽一郎 雄山閣BOOKS 359p
定価4800円 1982年(昭和57年)11月5日
はじめに
冒頭に22項目に及ぶ、病草子の図版が載せられている。藤原道長は飲水病(糖尿病)に。小野小町はノイローゼになっていた。
織田信長はポルトガルの宣教師を引見し伊吹山に薬草園を開き、日本における薬草のメッカとなった。豊臣秀吉は、好色ぶりを発揮したが、それが原因で肺結核となり、死期を早めた。江戸時代の流感の流行は小氷期〈寒気〉と一致している。幕末の外国コレラの流行と重なり、幕末の攘夷論につながった。
参考 「病草子」にみる難病・奇病 Ⅰ、庶民の歯槽膿漏
2,雑司の口臭、3、庶民の小舌病 4,商人のふたなり・・
22金持ち女性の驚異的な肥満症
◎この病草子の絵は素晴らしいものです。ぜひ本文をご覧ください。
1、日本人の病気観
2 史料に表れた日本人の病気
流行性感冒 赤痢 コレラ チフス はしか
風疹 痘瘡 梅毒 肺結核 心臓病 中風 精神病
婦人病 脚気 囚人の病気 ツツガムシ病
3,歴史的な人物と病患の実態(25名)
藤原鎌足~近藤勇
4,社会世相と病気
5、日本の医療
2,病と人間の文化史 立川昭二 新潮選書 定価800円
1984年(昭和59年)3月20日
現在ほどに、病や老いに嫌悪を抱く、時代がかってあったであろうか。
Ⅰ1シルクロードを辿った疾病
2、海上の道をたどった疾病
Ⅱ1,飢え、歴史を動かす生理
2,陸奥凶歳食屍噺流布之相
Ⅲ 1、時代を脅かす子どもの生理
2、疾病が作る憎悪と犠牲
Ⅳ Ⅰ、癒しへの旅路
2、病のフォークロア
Ⅴ 1権力者の病像
2、英雄たちの死に方
Ⅵ 2,老いの異化
2、いのちへの歴史感覚
Ⅶ 歴史の整理、人間の病理
3,物語 人間の医学史 R、コールダ― 佐久間 昭訳
平凡社 定価2900円 1996年3月21日
”Medicine and Man”
マクロな目で見る(癒しの技術)ヒーリングから
「使った、治った、効いた」という伝統医学の発生から、麻酔薬の発見。マラリヤ撲滅
パーキンソン病、アレルギー。X線の発見など現代医学までを、古今東西の
面白エピソードでつづる。
4,銃・病原菌・鉄 上下 ジャレド・ダイアモンド 倉骨 彰訳
草思社文庫 900円+税 2012年2月10日
この本は2000年に当社より刊行した著作を文庫化したものです。
アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。
なぜそ生み出したの逆は起こらなかったのか、現在の世界に
広がる、パワーの「地位格差」を生み出したものとは。
1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された壮大な
謎を、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学、など
広範な知見を縦横に駆使して解き明かす。ピュリツアー賞、
国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞
した名著、待望の文庫化。(裏表紙より)
第3章 スペイン人とインカ帝国の激突
銃・病原菌・鉄 上p147
ピサロが皇帝アタワルパを捕虜にできた要因こそ。まさに
ヨーロッパ人が新世界を植民地化できた直接的な要因である。
ピサロを成功に導いた直接の要因は、銃器、鉄製の武器、
そして騎馬 などによる軍事技術、ユーラシアの風土病・
伝染病に対する免疫、ヨーロッパの航海技術。ヨーロッパ
国家の集権的な政治機構、そして文字を持っていたことで
ある。
5,感染症は世界史を動かす 岡田晴恵 ちくま新書
820円+税 2006年2月10日
1章 聖書に描かれた感染症
2章 「黒死病」は繰り返す?
3章 ルネッサンスが梅毒を生んだ
4章 公衆衛生の誕生
5章 産業革命と結核
6章 新型インフルエンザの脅威
7章 21世紀の疾病
6、感染症対人類の歴史 池上 彰 増田ユリヤ
ポプラ新書 860円+税 2020年4月28日
第1章 シルクロードが運んだ病原菌
第2章 世界史を作った感染症―天然痘
第3章 世界を震え上がらせた感染症―ペスト
第4章 感染症が世界を変えた 日本編
第5章 世界大戦の終結を早めた「スペイン風邪」
第6章 人類の反撃始まる
第7章 今も続く感染症との戦い
7,感染症の日本史 磯田道史 文春新書
800円+税 2020年9月20日
第1章 人類史上最大の脅威
第2章 日本史のなかの感染症―世界1の「衛生観念」のルーツ
第3章 江戸のパンデミックを読み解く
第4章 はしかが歴史を動かした。
第5章 感染の波は何度も来襲する スペイン風邪百年目の教訓
第6章 患者史のすすめ 京都女学生の「感染日記」
第7章 皇室も宰相も襲われた インフルエンザ
第8章 文学者たちのスペイン風邪
第9章 歴史人口学は「命」の学問
8,疾病の日本史 本郷和人 井沢元彦
宝島社新社 830円+税 2022年9月24日
序章 感染症はいかにして日本に入ってきたのか
対談 日本で感染症の爆発的な拡大が起きないのはなぜか
第1章 日本人は疫病に強い民族なのか
対談 神道の「穢れ」忌避が感染症を防いだ
第2章 感染症の日本史
対談 仏教は火をつかい、神道は水に流す
第3章 日本の感染症の歴史から何を学ぶか」
対談 「和をもって」の精神はコロナ時代に通用するか
その他の書籍
イラスト図 感染症と世界史 1430円 2020年7月
神野正史 宝島社
感染症と世界史 1188円 2018年1月
石 弘之 角川書店
感染症の世界をどう変えてきたのか 968円
内藤博文 KAWADE夢新書
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