CO2による地球温暖化を防ぐため、COP28で「世界の原発を3倍」に、と。これでいいのでしょうか。
2023年12月3日の毎日新聞、1面と4面トップに、地球温暖化に伴う被害を減らたしていくためには。一刻も早く化石燃料利用に伴う、二酸化炭素(CO2)排出を泊める必要がある。~ドバイで開催中のCOP28の首脳級会合(1,2日)では、化石燃料をめぐるスタンスの違いも浮き彫りに。米国は日本など21か国と世界全体の原子力発電の設備容量(発電能力)を3倍にすることを目指すと宣言した。
◎しかし、原子力発電を3倍にして、世界中の国に設置すると、日本のように地震と津波の多発する国がある。そういう国に原発を設置する危険性が高くなるのではないか心配である。チェルノブイリや日本の原発事故以上の大きな災害が、もしかしておきはすまいか。~又、化石燃料をもとにした発電所は発展途上国でも、比較的簡単に作ることはできるが、原発は作れる国が限られる。温暖化を食い止めると称して、先進諸国が原発の売り込みに躍起となるのである。(◎はブログ筆者の見解です。)
国際原子力機関(IAEA)によると、2022年末時点で稼働中の原発は31か411基で、発電設備容量は約3,7億キロワット。バングラデシュなど途上国での計画が進み、10月公表の予測では50年までに約2,4倍の8・9億帰路ワットに増えると見込む。
日本も原発を活用していく姿勢に転換した。だが、足元では~(日本の)発電能力の原発の占める割合いは0,6%(22年度速報)にとどまる。~次世代原発の開発競争欧米を中心に激化している。~日本が宣言に参加したことに、批判も大きい。「原発の導入には計画から20年はかかり、今直面している気候変動への対策には役に立たない」などの批判が大きい。
しかし経済界も前向きだ。原発市場も拡大が見込まれ、日本企業の技術や商品の売り込みの機会ととらえている。~経団連の十倉会長は~原発を増やしていくのは人類の英知だ」と話した。
毎日新聞 4面
日本はCOP28で脱炭素に取り組む姿勢をアピールしてきたが、今回も稼働中の発電所の廃止時期には言及しなかった。
脱石炭、脱化石燃料しようとする欧米の姿勢にインドは強く、反発している。インドは電力需要の7割近くを石炭火力でまかなっている。
◎2023年は地球の気温が上がり、地球温暖化論など全く問題にならないとされています。地球温暖化懐疑論なんて、いわば絶滅危惧種みたいに扱われています。二(佐竹記)
しかし、化石燃料利用に伴う二酸化炭素(ⅭO2排出を止めるために、原子力発電を3倍にするという、G7の方針は果たしていいのだろうか。米欧は、「脱石炭」を日本に圧力をかけているという。日本は石炭火力への依存度が高く、廃止の年限を定めていない日本に、圧力をかけている。しかし、岸田首相は、今回も石炭火力発電の廃止時期を言及しなかった。
日本は福島原子力発電所の津波による事故に見られるように、大地震とそれによる津波の被害を食い止める明確な手立てもなく、又一般国民の原子力発電に対する反対も根強い。。(と毎日新聞では述べられている)
◎原発の廃棄物の処分は明確な見込みができていない。日本のように地震、津波の多い国では、本来、原発は向いていないのである。もう結論が出ているのに、原発を増やしていくのは人類の英知だとか言っているのである。
日経新聞、12月3日朝刊では、1面トップの記事になっています。他に小さく3面5面にもあげられていました。
再エネ3倍、118か国参加 COP28
◎再生エネルギーを3倍にすることは賛成だが、原発を3倍にすることは断固反対です。
◎私は以前、福島へ人間学研究所のメンバーなどと、一緒にバスで、爆発後の福島第1原子力発電所に行ったことがあります。飯館村から浪江町を通って、原子力発電所のすぐ近くのところまで行きました。ともかく、地震と津波の恐ろしさとともに道の途中のバスの中での、放射能感知装置がピー、ピーと鳴り続いたのは恐ろしい経験でしたが。又船が陸の遠くまで打ち上げられているすさまじさに驚きました。原発の見える請戸港では放射線はすくなくなっていました。原発はもっと大爆発を起こしていたらとりかえしのできない事態になっていたでしょう。
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