人間学研究所、実用的人間学研究会の終了と、人間学懇話会の発足について ご入会のおすすめ 付記 中島義道氏の「哲学塾カント」についても
私たちの人間学研究所と実用的人間学研究会は、2024年3月末をもって終了し、4月からは両会をまとめ、『人間学懇話会』という新しい形での、再発足となりました。
皆さんに人間学懇話会への入会をぜひお勧めします。
人間学研究所並びに実用的人間研究研究会の歴史は、先日、発行されました著作”「人間」って何ですか”(工作舎 発行)には詳しくその経緯が述べられております。今から60年前、生物科の学生組織である、「関東生物科学生懇談会」の分科会、『人間学』分科会から始まりました。そして「人間学研究会」(1985年第2次、1991年第3次、1993年人間サロン)、そして並立して「実用的人間学研究会」(1993年)が作られ、名前を変えながら、以後しばしば中断はありましたが、会は存続しました。又人間学研究会から派生した総合人間学研究会、総合人間学研究所への動きもありました。人間学研究会からは人間学研究所準備室、さらに1999年設立の「人間学研究所」への動きもありました。
第2佐竹ビルの2階に人間学研究所準備室という形で専用の部屋ができたのは、大きな出来事でした。この会の特徴は、専門の研究者の方々の人間学研究所といろいろな分野で活躍されている方々で、なおかつ人間学に興味を持っている方々の、実用的人間学研究会の方々がいるということです。これは佐竹が、”人間学”の創始者である、カントが、大学の講義が終了後、様々な一般的な分野での専門家から広く知識を 集め、”人間学”と”人文地理学”の知識を収集したことに、倣ったのです。
◎本の発行を記念しての、人間学懇話会の発足にあたり、新しい会員の参加を募集いたします。ご参加の条件等はありません。
世話人
佐竹幸一 前実用的人間学研究会会長 (株)サタケ会長
森岡修一 前人間学研究所所長 大妻女子大名誉教授
里見 脩 前人間学研究所研究員 大妻女子大特別研究員
杉山靖夫 前実用的人間学研究会副会長 杉山税理士事務所長
「人間」って何ですか
人間学研究会60周年記念エッセイ集 人間ならではの多様な13話 工作舎 2024年1月20日 2600円+税 254p
佐竹幸一、森岡修一、里見 脩、杉山靖夫 編著
岩城正夫、高橋喜代治、西田隆男、白村直也、松本 孚 野本雅央、木村廣子
上杉徳治郎、壇上 新 著
参考 中島義道氏のカントの人間学についての著作と、「哲学塾カント」
中島義道氏について少し付け加えさせていただきます。中島義道氏は1946年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、ウイーン大学基礎総合学部終了(哲学博士)著書は極めて多い。電気通信大学教授を経て「哲学塾カント」を主宰専攻は、時間論、自我論
『カントの人間学』講談社現代新書 (1992年6「哲学塾月に北樹出版された「モラリストのカント1」をやや縮小し適宜改変したものである)1997年12月20日 2017年10月 760円+税 第18刷 大変人気のある書で、2024年にはさらに版が増えているでしょう。ブログ筆者は、第6章の「容貌について」が特に興味を持ったところです。
『晩年のカント』講談社現代新書 2021年1月20日 この本については、第7章の、「地上のあらゆるものに対しての興味』-『人間学』『自然地理学』が面白かった。
「哲学塾カント」は、カントが各分野の専門家である一般の人々を招いて懇談し、知識を収集したのに一部、倣っておられるように感じました。大学での学生への講義より様々な一般人の方が面白いのかもしれません。
われわれ、専門の研究者からなる「人間学研究所」とともに、一般人向けの、「実用的人間学研究会」に一部似たところがあるのかもしれません。
人間学懇話会について
人間学懇話会 会則 2024年4月1日
1、当会は人間学懇話会と称する。
2、当会は人間学研究会からの60年の歴史を受けて、会員相互の楽しい会を目指す。
3,当会は会員の研究報告、自由な談話、並びに会員相互の親睦を図る。
4、入退会は自由で、メール等の連絡網に入った時点で会員となる。
5、懇話会には役員を置かず、今回の本の編集者、4人の世話人のみとする。
6、会費は当面無料とする。懇親会の参加費は講師の方は無料とする。
7,例会は2~3か月に1度程度とし、土日の昼、開催を原則とする。
8、例会に会員以外の方も自由に参加し発言できるものとする。
9,例会での報告は、紙1,2枚程度とする。
10、当会は2024年4月1日から発足するものとする。
◎人間学懇話会についてのご参加及び、ご質問は 佐竹まで、メール等で、ご連絡ください。
pcr92240@nifty.com
第1回懇話会
日 時:4月6日〈土〉午後4時~6時
場 所:西戸山タワーホームズ セントラルタワー集会室
新宿区百人町3-1-5 新大久保駅5分程度
テーマ:「人間」って何ですか、を書き上げるまでのこぼれ話、今後の会についての懇談等
懇親会: 「ガゼボ」4000円 懇話会、懇親会のみの参加でも結構です。
ご参加 お問い合わせは佐竹までどうぞ
第2回懇話会
日 時:6月2日(日)午前11時~午後1時
場 所:西戸山タワーホームズ ノースタワー集会室
講 師:岩城正夫氏(和光大学名誉教授 原始技術史)
テーマ:「後期高齢者の習い事」ギターの実演も
「人間って何ですか」の中の同氏の著作によります
懇親会: ガゼボ 予定
、
« 現代版、「不老不死」の試みについて ブライアン・ジョンソン氏の試み | トップページ | 労災の壁と戦う過労死専門 旅する弁護士 松丸正さん。3月17日の毎日新聞1面トップに。 »
「人間学について」カテゴリの記事
- 人間学研究所、実用的人間学研究会の終了と、人間学懇話会の発足について ご入会のおすすめ 付記 中島義道氏の「哲学塾カント」についても(2024.03.14)
- ”「人間」って何ですか” の中の佐竹の書いた記事「実用的人間学との歩み」について―詳しくは直接本をお読みください。(2024.02.08)
- 人間学研究会から。人間学研究所、実用的人間学研究会への。略史と資料,その1『人間学研究会』時代 1963年から1987年(2023.11.14)
- 本の出版について『人間』って何ですか ・「人間学研究会」60周年記念エッセイ集 2014年1月23日、工作舎さんで発行、1月21日祝賀会。(2024.01.11)
« 現代版、「不老不死」の試みについて ブライアン・ジョンソン氏の試み | トップページ | 労災の壁と戦う過労死専門 旅する弁護士 松丸正さん。3月17日の毎日新聞1面トップに。 »
コメント