『唾液はなんでも知っている!』という本について、唾液を調べれば身体の状態がわかる
『唾液はなんでも知っている!』という本を読んでみました。監修は岡澤美江子氏(岡沢クリニック院長・小児科)と伊藤実喜氏(伊藤医院院長・内科医、老人デイケア)で、著者は宮西ナオ子氏です。2006年11月5日発行、1200円+税 三五館です。
岡澤美江子氏は、横浜の小児科医院で、10年で3500人の唾液を調べつくした超ベテランの小児科医で、伊藤実喜氏は、医療と笑いの関係を追及し、日本初のクラウンドクターで、世界唯一の医学博士号をもつ、ドクターマジシャンということで有名な方です。
この本は、唾液を調べれば、あなたの身体の秘密が丸裸、丸わかり!として裏表紙に
1、唾液は血液からつくられる!?血液検査より早くガンや糖尿病が発見できるわけ
2、よく噛んで唾液をいっぱい出せば、胃は活発に動き、虫歯菌も退散!
3、母乳で育つ赤ちゃんと、母乳を出すお母さんの唾液は、ともに超健康体だった。
4、一日15分笑うだけで乳がんが消えた、63歳スーパーレディの唾液
5、服用後の唾液チェックで、あなたに会うサプリメントや薬が一瞬に判明する!
6、唾液を見れば一目でわかる、身体に優しいペットボトル緑茶、不健康な緑茶
7、ネバネバ唾液ならストレス警報!リラックス=サラサラ唾液をめざそう
8、唾液を調べれば、身体に潜む病気をいち早くキャッチ!唾液はうそをつきません
9、唾液が一日に出る量はなんと尿と同じ1,5Lって、知ってましたか?
と書かれています。これがこの本の内容を良く示していますので、ここに書きだしました。
★詳しくは、そんなに高い本ではないので、購入してお読みください。有益な情報がたくさんあります
唾液の効能については、私がいろいろ書いた唾液に関するブログと同じようなことが書かれていますので省略いたします。いずれにしても、唾液の中には様々な物質が含まれ、驚異的なはたらきがあると書かれています。
ここで私が、唾液について書いていない大切なことが書かれています。唾液を調べればその成分で様々な病気がわかります。とくにこの本で強調されていることは、唾液の酸化、還元度を調べるということです。身体の中の活性酸素が体内のいろいろな臓器を酸化させ、それにより病気が引き起こされるというのです。活性酸素は取り込んだ2%が活性酸素になり、体内に侵入した病原菌やウイルスを退治したり、ホルモン合成にかかわるなど重要な役割を果たします。そして役割を終えた活性酸素は無害な酸素と水に戻ります。
ところが、紫外線、ウイルス、細菌、薬などの科学物質、食品添加物、喫煙、過剰なストレスなどを受けると、活性酸素が大量に発生し、それが老化、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を引き起こします。医学的にも病気の80唐0%は活性酸素が原因であると言うのが定説になっています。
唾液や血液の酸化と還元の電位の差を「酸化還元電位」といいます。これはmvミリボルトという単位で表し、プラスで酸化状態、マイナスで還元状態がわかるといいます。
これを測定する機械が発売されています。「酸化還元確認計(アラ!元気)」というもので、唾液測定機ということで、検索してみると出てきます。佐藤商事と言うところで、税込198,000円という価格でした。唾液を綿棒に含ませて測定器に装着してから1分以内で測定値が出てくるそうです。ちなみに、唾液の中のアミラーゼの量を測定しストレスがあるかリラックスしているかを調べる機械も出ています。それは25000円ぐらいですが調査用のチップが別売で20枚4000円くらいです。(「アラ!元気」のメーカーは(株)リブアンドラブという蕨市の会社のようです。)
健康状態が悪化すると、唾液が酸化し、いろいろな自覚症状も出てきます。ところが食べ物を良く噛んで食べ、ストレスをなくす努力をし、笑うようにする、などの努力で劇的に改善されるということです。
伊藤実喜氏は、わらった後で、唾液の酸化還元状態を測定すると劇的に酸化が減少し還元状態(健康)になっていくということです。これは私のブログにも書いた産婦人科医で、笑い学会の昇 幹夫氏の笑いの効用とまったく同じです。それが簡単に測定できるのはすばらしいことです。
改めて近いうちに、人間学研究会でもお話ししようと思います。また、その時に、20万の機器を共同購入して、自分の数値や家族の数値を測れるようにしたらどうかとも思いました。病気になる前に状態がわかって、病気になる前に食い止められれば、安いものです。
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