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2024年11月13日 (水)

日米における政治の急変について。トランプの共和党の完勝の原因について。

毎日新聞11月12日(火曜日)朝刊 の記事から 

 日本においては、自民派閥裏金事件の逆風を受け、衆院選で自民、公明両党は衆院選で惨敗した。石破首相が電撃的な衆院解散を行った。その結果、与党の自民公明両党が過半数(233)を割り込む、異例の事態となった。石橋氏は221票と過半数を割り込みましたが、11日の特別国会で第2次石破内閣が成立しました。30年ぶりの少数与党政権となりました。28議席を得た国民民主党の玉木雄一郎代表は知人女性と不倫をしていたという報道を認めましたが、謝罪して代表は続投することになりました。

 アメリカ大統領選挙は11月5日投開票が行われ、トランプ次期大統領が激選7州をすべて制し、選挙人の獲得人数は前回選挙より上回る312人に達した。(過半数は270人)11月12日の毎日新聞23面(総合社会)には「化石燃料 掘りまくれ!」という記事が載せられています。トランプ氏は6日の勝利演説で、インフレ対策に化石燃料の掘削を支援することを改めて強調した。トランプ氏は石油・ガスのさらなる増産を通して、エネルギー価格の大幅引き下げを実現すると主張してきた。脱炭素社会の象徴である電気自動車(EV)も標的になる。~しかしトランプ氏でもクリーンエネルギー移行に終止符を打つことはできないだろうという。外交面では地球温暖化の国際枠組み「パリ協定」からの再離脱が見込まれる。第1次トランプ政権の時にもリベラル勢力の強いカリフォルニア、ニューヨーク両州のほか、われわれはまだとどまっているとのキャンペーンにアップルやグーグルなどの大企業が参加した。

第23面

「化石燃料掘りまくれ!」 脱炭素後退 EV推進政策「廃止」表明 

◎第2次トランプ政権の場合はどうなのでしょうか。再びアップルやグーグルがパリ協定にとどまるようにキャンペーンをおこすのでしょうか。

 インフレ対策として化石燃料の掘削を支援する姿勢を改めて強調した。

毎日新聞11月14日

 マスク氏「効率化省」トップ トランプ氏設立 政府外助言機関

 連邦政府の歳出削減や規制緩和を推進する政府外の助言機関「政府効率化省DOGE⁼ドージ」を設立し、トップにいずれも実業家のイーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミ氏を起用すると発表した。~共和党の「小さな政府路線」に沿っている~マスク氏は「少なくとも2兆ドル(約309兆円)を削減できる」とのべた。

 

日経新聞11月12日〈火)朝刊

の2面記事から トランプ2,0世界の行方は 4 政治・社会

格差が招く「劇薬」米国発、きしむ民主主義

  本社コメンテーター 西村博之

 アメリカの現状の政治システムへの根強い不信観がある。~米ピュー・リサーチによると、民主主義の現状に不満を持つ米国民は66%に達する。世界有数の豊かな国でなぜと思うが、人は自分より恵まれた相手に目がゆきがちだ。米国では経済格差が広がり続ける。

 

大敗の米民主、再建へ多難 多様性重視より生活不安 「エリート党」に反発

民主主義陣営で政府や社会への信頼が揺らいでいる

 自国の民主主義の現状に不満と答えた人の比率」下図

  フランス 1位 70%以上 アメリカ 2位 60%以上 日本4位 60%以上

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米国を筆頭に,先進国では格差と富の集中が続く

 各国の上位10%層の所得シェア

1位 アメリカ 45%以上(10%の人たちが富の45%以上を占める) ヨーロッパ35%位 日本27%位

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 大統領選では中間層が打撃を受ける物価高や不法移民が争点になった。だが民主が比重を置いたのは出生時の性別と盛治人が異なるトランスジェンダーの権利などリベラルな文化的政策だった。下院選の東部ニューヨーク州で当選確実となった民主のリッチー・トーレス氏は民主のリベラル色が強くなりすぎて、ごく普通の米国人にメッセージを届ける能力を失った」と分析する。かって共和は高所得者寄り、民主は労働者よりという図式があった。トランプ前大統領の登場をきっかけに共和が労働者を取り込み、民主は大卒の高所得層が応援するエリートの党という色彩を強めている。

 作家兼ジャーナリストのバーナード・ゴールドバーグ氏は今回の大統領選挙について、「何百万人もの米国人が民主党を支持するエリートから見下されることへの拒絶を示した結果」と指摘した。かって共和は高所得者より、民主は労働者よりという図式があった。トランプ大統領の登場をきっかけに、共和が労働者を取り込み、民主は大卒の高所得者が応援する「エリートの党」という色彩を強めている。~「何百万もの米国人が「民主党を支持するエリートから見下されることへの拒絶を示した結果」と指摘した。

 「ハリス氏のメッセージはいかにトランプ氏が悪い人間であるかということばかりだった」民主はトランプ氏のネガティブキャンペーンに力を入れた。一方で労働者の 生活をどう改善し、どのような未来をつくりたいかというメッセージを伝えきれなかった。

大敗の米民主、再建へ多難

 多様性重視より生活不安 エリート党に反感  トランプ氏  激戦7州全勝

 大統領選では中間層が打撃を受ける物価高や不法移民が争点になった。ところが民主が比重を置いたのが、トランスジェンダーの権利などの、リベラルな文化的政策だった。~民主党は「エリートの党」というイメージを払しょくする戦略を打ち出すことができるか、岐路にたっている。

◎地球温暖化の危機など、ヨーロッパや日本などでは、いまさら二酸化炭素温暖化懐疑論を提唱するなんてと言われる。わたしも温暖化懐疑論者なのですが、先日書いた本には、そのようなことは書かないほうがいいということで削除しました。しかしアメリカの共和党のトランプ氏はアメリカの石油は掘りまくれと正反対の主張です。トランプ氏の勝利で少し風向きが変わってくると思われます。

◎今度のアメリカ大統領選挙では、テスラのイーロン・マスク氏が、トランプ氏側についた。トランプ氏は電気自動車より、ガソリン車を進めていたが、目先が効き、なおかつ電気自動車だけでなくスペースXで宇宙産業、電気決済のpay pal,宇宙産業、ツイッター(X に変更)など多面的に取り組んでいるマスク氏はトランプ氏についたほうが良いと見たのだろう。

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