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人間学について

2020年3月 8日 (日)

「人間学研究所年誌」の年次別内容 NO1~17号( 2000~2020)更新版 )更新版

◎「人間学研究所年誌NO17が2020年3月10日に発行されました。

◎「人間学研究所年誌」No16 は2019年3月10日発行です

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年誌2000から2019まで

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在庫があります。人間学研究所にありますので、興味あるテーマがありましたら、お買い求めください。1000円です

 

申し込みは佐竹まで pcr92240@nifty.com 

 

 

人間学研究所年誌 

 

”BULLETIN OF THE  INSTITUTE OF HUMANOLOGY

 

1、人間学研究所年誌 2000 NO,1 

   2000年12月1日発行

 

巻頭論文 「人間学」概念の現代化を超えて         

                小原秀雄                         

「人間」を学ぶ学習総合カリキュラム の開発                        

 

                                  柴田義松                     

随想 慈育論承前       北原眞一                          

 

幼児の発語例・「ある玄関」の生成について    

                                          飯田啓介                        

 

心と予測との関係       永井 治                         

 

環境的人間学の構想       岩田好宏                       

 

人間学の概要         佐竹幸一

 

人間学研究所の概要       佐竹幸一

 

教育的人間学部会の活動記録                                     

実用的人間学部会の活動報告                                    

 

トピックブック「道具と人間」との取組み

                   p166

 

2、人間学研究所年誌 2002 NO,2   

                   2002年11月30日発行               

   巻頭論文 人間をめぐる科学概念     小原秀雄

 

21世紀の学校と学びのあり方を考える 柴田義松

 

自然史と自然誌をめぐって          岩田好宏

 

慈育論 (2)              北原眞一

 

幸福の混迷と幸福の実態           永井 治

 

人間学をとりまく状況           佐竹幸一

 

第一回人間学シンポジウムの記録

基調講演 子どもと人間にとっての危機とは  正木健雄                      

 

提案 人間観の再構築をめぐって     柴田義松

 

パネラーどの子も勉強がよくわかり楽しく安心して通える学校へ    

                   糀谷陽子       

 

教育の現状と回生の試み         大森 享

 

現代の子どもの心身問題         尾関周二

 

人間学研究所部会の報告    人間学研究所の現状

p133

 

3、人間学研究所年誌 2003 NO3 

    2004年8月1日発行

 

巻頭論文 新世紀教育はどこへ向かうか 柴田義松

 

特集 -思春期を明らかにする

なぜ思春期を研究課題とするのか   柴田義松 

 

ヴィゴツキーの思春期研究―その1  柴田義松

 

動物の思春期と人間の思春期     小原秀雄

 

現代の子供における思春期の問題 アディクションの視点から      

                  西田隆男

 

高校生は授業に何を求めているのか1996年入学のある高校生たちの                                                                            

3年間の学習の軌跡             岩田好宏

 

文学に表れた思春期           北原眞一

 

慈育論(3)              北原眞一

 

”よい”の実体               永井治

 

デカルトの誤り              北村和夫

 

思春期問題について             横湯園子

 

「ゼネラリスト養成講座」について    佐竹幸一 

 

人間学研究所の活動報告         佐竹幸一

 

人間学研究所規約                              

人間学研究所年誌刊行規則

人間学研究所年誌編集委員会運営規定

人間学研究所年誌原稿執筆要綱

人間学研究所年誌投稿規定

               p135

 

4、人間学研究所年誌 2006 NO4  

     2007年6月30日発行

 

特集 思春期その2

論文

なぜ思春期を問題とするのか    柴田義松

 

思春期問題についての総合人間学的一考察                          

動物の思春期と人間の思春期を進化生態学から考える    

                 小原秀雄

 

江戸の少年に見る思春期    鈴木桃野と勝小吉          

                 中江和恵

 

思春期の薬物乱用防止教育

・カウンセリング理論から見えてくるもの 

                  西田隆男

 

少年期課題を併せもつ思春期の子どもたち 

                 横湯園子

実践報告

 

渋谷重治作「波」          麻生信子

 

授業「自然」の中の高校生      岩田好宏

一般論著

万葉の人              北原眞一

 

人間学ノート            佐竹幸一

 

人間学研究所2006年度の活動報告 佐竹幸一

 

                   p135

 

5、人間学研究所年誌 2007 NO5  

       2008年5月31日発行

 

特集 新学習指導要領

 

新学習指導要領を斬る       柴田義松

 

無題               小原秀雄 

 

国語科に見る人間観・教育観     小林義明

 

新学習指導要領「社会科」を「地理」と「歴史」の関係から考える      

                                                  生田清人         

 

算数・数学ー子どもの知力を見くびった愚民教育のきわみ      

                                                 銀林 浩         

 

2008小学校・中学校学習指導要領理科編と

 

        自然科学教育について 岩田好宏          

 

保健と生きる力の関係        西田隆男

 

新しい体育はなぜ失敗したのか    大貫耕一

 

家庭科の学習指導要領を読む     鶴田敦子

 

改定学習指導要領の批判的検討 外国語(英語) 

 

                  阿原成光

 

「要」・推進教師で、徳目主義が一層進行する      

 

                 高橋喜代治

 

一般論著  

火の道具史火打石と火口)      関根秀樹

 

家族と子ども            中江和恵

 

 人間学研究会のあゆみ 1      佐竹幸一

 

人間学研究所2007年度の活動報告 佐竹幸一

 

                 p109

 

6、人間学研究所年誌 2008 NO,6  

 

               2009年3月31日

 

「授業」の本質を問う         柴田義松

 

地球についてー生物多様性から     小原秀雄

 

「ル・コルビュジェ建築論」散見    岩田好宏

 

現代母親考                宮坂琇子

 

リテラシーとコミュニケーション理論に関する一考察

・ヴィゴツキーとルリヤの文化的・歴史的理論を

 中心に 前編             森岡修一 

 

若者の薬物依存防止のための心理教育・二次予防を中心として          

 

                    西田隆男

 

「悲しみの学校」から「喜びの学校」へ  南 隆洋

 

人間学研究会のあゆみ (二)      佐竹幸一 

 

7世紀以前の文献にみるアジアの油彩絵画技法

 

材料について・『晋書』と『陀羅尼集経』を中心に             

                     関根秀樹                      

 

江戸時代の家族と子ども―『浮世風呂』から-1

                    中江和恵

 

人間学研究所2008年度の活動報告     佐竹幸一

 

                   p111

                                                                             ◎主な著者の紹介 研究所役職は2019年(敬称略) 2019年修正   

 

(柴田義松  人間学研究所前所長 東京大学 名誉教授 教育学 総合人間学会元副会長  2018年逝去)

 

(小原秀雄 人間学研究所名誉所長 女子栄養大学 名誉教授  生物学・人間学 総合人間学会元会長 2代)                  

 

岩田好宏  人間学研究所所長 子どもと動物学会元会長 教育学・生物学 総合人間学会理事

 

佐竹幸一  人間学研究所専務理事・事務局長 実用的人間学研究会会長   

 

森岡修一  人間学研究所副所長  大妻女子大学名誉教授 教育学 

 

西田隆男  人間学研究所研究員  自由の森学園学校カウンセラー 臨床心理学 

 

関根秀樹  人間学研究所研究員  和光大学講師、原始技術史研究所所長 

 

(中江和恵  元人間学研究所研究員 和光大学講師 教育学(名誉会員)退会)

 

宮坂琇子  人間学研究所理事  東海大学名誉教授 教育学  総合人間学会副会長

 

木村廣子 女子栄養大学名誉教授 人間学研究所理事 栄養学

 

天野幸子 女子栄養大学名誉教授 人間学研究所理事 心理学

 

倉田 眞  元新聞社編集局長 人間学研究所研究員 実用的人間学研究会幹事 

 

(永井治   人間学研究所研究員 2018 逝去)

 

生田清人 元開成高校教諭 駒澤大講師 地理学 人間学研究所研究員

 

白村直也  人間学研究所 研究員 教育学 岐阜大学助教

 

高橋喜代治 立教大学特任教授 教育学 人間学研究所研究員

 

松本 孚   元 相模女子大教授 人間学研究所理事 心理学

 

里見  脩  大妻女子大教授 人間学研究所研究員

 

(岩城正夫 名誉会員 和光大学名誉教授 原始技術史)

 

◎以上は人間学研究所関係

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

関 啓子  一橋大学名誉教授

北原眞一  作家 元人間学研究所員

飯田啓介 元人間学研究所員

正木武男 日体大名誉教授

横湯園子  元中央大学教授

銀林 浩    明治大学名誉教授 数学

鶴田敦子  聖心女子大教授

尾関周二 東京農工大教授 (第4代総合人間学会会長)

佐藤由紀 明治大学専任講師 言語学

麻生信子 元人間学研究所員

北村和夫 元人間学研究所員 一橋大講師

南 隆洋 読売新聞社防災セミナー事務局長

阿原成光 和光大学教授 英語教育

大森 享 北海道教育大学教授 教育学

毛塚恵美子 群馬県立女子大学 心理学

小林義明 国語学

大貫耕一 学校体育研究同志会

糀谷陽子 教育学

◎以上は元会員および投稿者です   

 

7,「人間学研究所年誌 2009」、No7  

 

 2010年3月31日発行

 

教科書教材の教授学的研究       柴田義松

 

現代の人間界の一つの新しい課題   小原秀雄

 

評価に翻弄される時代         宮坂 琇子

 

リテラシーとコミュニケーション理論に関する1考察

ーヴィゴツキーとルリヤの文化的・歴史的理論を中心に                 

                        森岡修一

 

ウシンスキー著・柴田義松訳・新読書社刊

「子供と大人のための童話集」で教師が変わり子供が変わる」             

                       麻生信子

 

人は自分の考えに固執する エセ科学と懐疑論

-真の科学者となるための実用的人間学

                       佐竹幸一

 

思春期の問題行動からの回復と成長-心の回復力」の概念を中心として

 

                        西田隆男

江戸時代の家族と子ども-浮世風呂から2           

                        中江和恵

 

人間学研究所2009年度の活動報告        佐竹幸一

 

             p105

 

8、「人間学研究所年誌 2010」、No8 

 

 2011年3月31日発行

 

デカルトからスタニスラフスキーへポドテキストの概念        

                     柴田義松訳

 

見方のちがい               小原秀雄

 

授業「若者の関心に即して」の人間学を基礎にした

 検討メモ                   岩田好弘

 

電子メディアは子どもの発達にどのような

      影響を与えるか          宮坂しゅう子

 

人間学・人間科学の状況ー大学の講座等に見る

 

                       佐竹幸一

学校教育におけるヘルス・プロモーション-アルコール健康教育を中心にして

 

                       西田隆男

乳児にとっての人と物:視線の追随を媒介する

大人の手の効果          天野幸子・毛塚恵美子

 

菅原道真をめぐる物語の変容(1) 天神記にみる家族と子どもの登場         

                  中江和恵

 

人間学研究所2010年度の活動報告 佐竹幸一

                p102

 

9、「人間学研究所年誌 2011」、No9  

 

  2012年3月31日発行

 

日本自然保護協会の「自然観察」の検討メモ

                       岩田好弘

 

「聞く行為」の研究はどのように行われてきたか

                    宮坂しゅう子

 

大人、子ども、そして繋ぐ手―ことばと道具獲得に必要なこと           

                    天野幸子

 

放射能から子どもたちを守ろう―生命科学の視点から                

                    木村廣子

 

原発のウソについて          佐竹幸一

 

中高生のスクール・セクハラとデートDV

 -その現状と対策          西田隆男

 

菅原道真をめぐる物語の変容(2)

―「菅原伝授手習鑑」における道真 中江和恵

 

人間学研究所2011年度の活動報告 佐竹幸一

 

           p84

 

10、「人間学研究所年誌 2012」、No10 

 

              2013年3月31日

 

巻頭特集 柴田義松氏の講演と質疑応答

 

                柴田義松・森岡修一他

 

中内敏夫著「住民運動と学校の教育過程」に学ぶ                 

                                                              岩田好弘

 

生涯発達的観点から見た高齢者の知的能力       宮坂琇子

 

食物選択行動から見た好き嫌いの考察         天野幸子

 

世界史におけるソヴィエト障害者の位置づけ   白村直也

 

脱法ドラッグの現状と対策      西田隆男

 

胎教から胎児期の発達保障へ         中江和恵

 

将来予測と予知            永井 治

 

コンフリクト事例研究会への道   松本 孚

 

不可視の越境             倉田 眞

 

2013年度の展望-備忘録として   佐藤由紀

 

人間学研究会、人間学研究所の歴史と実用的人間学          

                 佐竹幸一

人間学研究所2012年度の活動報告  佐竹幸一

 

           p119

 

11、「人間学研究所年誌」2013、No11 

 

             2014年11月1日

 

ヘイトスピーチ問題の考察      倉田 眞

 

東日本大震災避難者が抱える暮らしのニーズ

                  白村直也

 

危険ドラッグの現状と予防教育    西田隆男

 

軽度発達障害児教育の現状と課題 宮坂琇子

 

生命概念の検討             岩田好弘

 

短報

視床出血からの回復に向けて    佐竹幸一

 

世の中の複雑化と対応         永井 治

 

本研究所2013年度活動報告   佐竹幸一・木村廣子

 

          p93

 

12、「人間学研究所年誌 2014」、No12 

 

             2015年3月15日

 

ロシアにおける民族文化と教育の諸問題

                     森岡修一

     

自由学習「学友を作って」における学びのテーマ

 

 設定の推移              岩田好弘

 

道徳の心情読みの実践的改善     高橋喜代治

 

学校における性的少数者への対応   西田隆男

 

震災と教育の越境           白村直也

 

朝日新聞誤報問題とジャーナリズム 倉田 眞

 

「こういちの人間学ブログ」について 佐竹幸一

 

本研究所2014年度活動報告   佐竹幸一・木村廣子

 

            p105

 

13、人間学研究所年誌」2015、No13 

 

        2016年3月10日  p129

 

依頼論文

アムールトラの保護と生物多様性   関 啓子

 

論文

薬物依存からの回復プログラム    西田隆男

 

避難をめぐる政治と被災者のニーズ 白村直也

 

「学校での学習指導12年基本計画試案づくり」序   岩田好宏

 

道徳の教科化と問題解決型授業学習    高橋喜代治

 

気候温暖化・大気汚染とCOP21      倉田 眞

 

二酸化炭素地球温暖化説について      佐竹幸一

 

多民族国家における文化と教育       森岡修一

 

エッセイ

ネアンデルタール人などと私たち人類    佐竹幸一

 

2015年度活動報告                           編集後記

 

14,「人間学研究所年誌 2016」 NO14

 

      2017年3月10日発行 p90

 

論文

思春期におけるメンタルヘルスリテラシーー中高生への予防教育の視点から

 

                    西田隆男

 

中内敏夫の「教育課程研究と住民運動」1977から

 

                    岩田好宏

 

ロシアにおける婚姻と出産をめぐる動向と母親(家族)資本

 

                    白村直也

 

多民族国家ロシアにおける文化と教育改革

 

                    森岡修一

 

アクティブ・ラーニングとひとりひとりの学びの形成

 

                   高橋喜代治

エッセイ

 

「どこまで人間と見るか」その歴史と未来 佐竹幸一

 

まやかしの言葉           倉田 眞

 

2015年度活動報告          佐竹幸一 木村廣子

 

編集後記

 

15 「人間学研究所年誌2017」NO15

 

  2018年3月10日発行

依頼論文

ロシアの批判的言説-教育をめぐってロシア革命100周年に思う

 

                             関 啓子

論文

現代ロシアにおける教育の動向-補充教育とヴィゴツキー理論を通じて

 

                                                  森岡修一

 

思春期のHSP(敏感気質)の生徒たち-学校での対応を中心に                      

 

                      西田隆男

 

家庭の暴力と伝統的価値への回帰-刑法の改正をめぐるロシア社会の動向

 

                                                 白村直也

 

生体における情報代謝                   岩田好弘

 

エッセイ

『CO2地球温暖化仮説、今年日本の経済界、報道の空気変わる」

 

                                              佐竹幸一

データ、世論調査に見る政治の陥穽(かんせい)

 

                  倉田  眞

 

2017年活動報告      p100

 

16 人間学研究所年誌2018 NO16

  2019年3月10日発行

 

青森県立大湊高等学校の総合的学習の時間

  下北半島学学習指導の分析-       岩田好宏

施設から家庭での養育へ

  ロシアにおける孤児の養護をめぐる近年の動向と問題

                       白村直也

学習支援ボランティア事業の現状と課題

  民間運営の無料塾を中心に

                       西田隆男

エッセイ

 

柴田義松先生の思い出と人間学研究所のこれから

                       佐竹幸一

石牟礼道子さんを偲んで

                       倉田 眞

 

2018年度活動報告

           p64

 

17、「人間学研究所年誌2019」 NO17

  2020年3月10日発行

 

地域の問題に取り組み、学びあって育む社会人基礎力

 -岐阜県で学ぶ学生のキャリア形成に関する新たな仕掛け作

                      白村 直也

思春期の生きづらさへの教育哲学的アプロ―チ

 -哲学プラクティスを中心にして

                      西田 隆男

農作の一つの人間学的考察

                      岩田 好宏

インクルーシブ教育と教育と教育改革の影

 -保護者と教育現場の声から浮かび上がる問題

                      白村 直也

エッセイ

 

人間学研究所の今後について

 -「こういちの人間学ブログ」についても 

                      佐竹 幸一

中村 哲さんとアフガニスタン・ペシャワール会

                      倉田  眞

2019年度活動報告 p74-p78

 

 

 

 

    

                    

「人間学研究所年誌2019」No17が発行されました。佐竹のエッセイ「人間学研究所の今後について」も

『人間学研究所年誌2019』No17が発行されました。

  BULLETIN OF 

   THE INSTITUTE OF

   HUMANOLGY NO17

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2020年3月10日付で、「人間学研究所年誌2019」No17が発行されました。

発  行   人間学研究所

発行責任者  岩田 好宏

 

目  次

 

p1-11 地域の問題に取り組み、学びあって育む社会人基礎力

   ー岐阜県で岐阜学ぶ学生のキャリア形成に関する新たな仕掛け作ー

                    白村直也(当研究所研究員)

p12-19 思春期の生きづらさへの教育学的アプローチ

   -哲学プラクティスを中心にして

                    西田隆男(当研究所研究員)

p20-39 農作の1つの人間学的考察

                    岩田好宏(当研究所所長)

p40-54 インクルーシブ教育と教育改革の陰

   ー保護者と教育現場ーの声から浮かび上がる問題ー

                    白村直也(当研究所研究員)

エッセイ

p55-64 人間学研究所の今後について

   -「こういちの人間学ブログ」についても

                    佐竹幸一(当研究所専務理事

                     実用的人間学研究会長)

p65-73 中村哲さんとアフガニスタン・ペシャワール会

                    倉田 眞(当研究所研究員

                     実用的人間学研究会幹事)

p74-78 2019年度活動報告

 

 

◎「人間学研究所の今後について―「こういちの人間学ブログ」についても

 

ダウンロード - e4bd90e7abb9e6b08fe89197e88085e8bf94e98081e794a8p_55642028329.docx

 

2019年度活動報告 

ダウンロード - 2019e5b9b4e5baa6e6b4bbe58b95e5a0b1e5918a.docx

 

◎なお3月例会は、新型コロナウイルスの関係で4月に変更になりました。状況によりさらに延期になる可能性もあります。

 

参考 2018年度活動報告 下記

 

ダウンロード - e4babae99693e5ada6e7a094e7a9b6e68980e5b9b4e8aa8ce380802018e6b4bbe58b95e5a0b1e5918ae89197e88085e6a0a1e6ada32028129.docx

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

2020年1月24日 (金)

「人間学」と名のつく書物一覧ー2000年から2012年への変化 人間学の分類も 2020年 修正版

1、人間学と名のつく本の分類と年次変化

 

「人間学」と名のつく書物には、どのようなものかがあるかを調べることによって、「人間学」と呼ばれているものの傾向を調べることができます。私は、ずいぶん前から調べておりますが、このブログに書き始めたのは2009年7月のものでした。参考に、「国立国会図書館」の資料を調べてきました。その検索の表示方法が、2012年1月6日から変わりました。大変便利になったのですが、前の資料との対比がしにくくなりました。そこで表示が変化する区切りとして、2012年1月8日の状況を記録することにしました。

 

人間学研究所では、「人間学とは何か」を調べるために、人間学という表題(サブタイトル含む)書物の一覧表を作成してきました。和書のみ。2009年7月10日現在の状況を書きます。実際の資料は32ページになります。分類の名称は佐竹独自の分類です(これは2009年の文章です)

 

◎ 追記2020年1月25日 アクセスがありましたので、調べた結果、表が非常に見にくくなっていましたので、修正しました。

 

               2012,1   2009,7   2000,8

 

一 総合人間学 

 

 人間学概論など         49      42      23

 

二 個別人間学

 

1、哲学的人間学(広義)        

 

(1) 哲学的人間学(狭義)    122      110      89

 

(2) 唯物論、マルクス主義的   10       10       7

 

(3) 宗教的人間学        52       47       35

 

2、科学的人間

 

1、生物学、医学、工学、看護系                  70

 

(1)、医学系           52      50

 

(2)、生物学系          15      15

 

(3)、看護、福祉系        22      19

 

(4)、物理学、工学系       8       8

 

2、心理学、教育学系

 

(5) 心理学系          32     32      37

 

(6) 教育学系           89     73      42

 

3、 社会科学、生活学、文学系

 

 (7) 社会学、経済学等      31      30      45

 

 (8) 生活人間学系        18      16      20

 

 (9) 文学、言語学、芸術等    18      18

 

三 応用人間学

 

1、歴史人間学

 

 (1) 歴史人間学(日本)    55     52       51

 

 (2) 歴史人間学(中国)   110     106       89

 

2、一般経営人間学

 

 (3) 経営、リーダーシップ   90      83      71

 

 (4) 生き方、自己啓発     38      37      57

 

 (5) 社会、職場の現状     15      15      27

 

3、その他の人間学

 

 (6) 個人の伝記        13      13       8

 

 (7)人生人間学         18       15

 

 (8) 趣味、娯楽、スポーツ   22       21

 

 (9) 神秘主義、占い等     45       44     38

 

 (10) その他の人間学     71       69

 

合計               991    925   792

 

人間学研究所所蔵数       444      432     411

 

国立国会図書館         1413     1317     791(8月)

 

  ★ 国立国会図書館検索数は本の中に人間学の項目があるものを含む)

 

    上記の表は本のタイトルとサブタイトルにあるものに限定しています               

 

     2000年の資料は分類法が異なるので参考程度です  

 

2.検索語「人間学」の国立国会図書館での検索

 

           人間学      人間科学

 

2000年3月22日      769件      149件                                           

2001年8月20日      822件      151件                                    

2005年10月       1136件      244件                            

2012年1月8日      1413件                                      

(2012年1月新表示法   2812件      1326件)

新表示法では本のほかに雑誌も含む

2020年1月24日     7879件

 

★ 国立国会図書館サーチ 2012年1月8日現在(新表示法)

  キーワード「人間学」、「人間科学」(論文には英文のものも含む) 

 

              人間学      人間科学

         2012年1月 2020年1月  2012年1月

すべて      7770件   18659件   18452件                              

(内訳)

 

本         2812件   7879件   1326件                              

記事論文      3022件   5959件    6241件                              

児童書        41件    33件     19件                                

デジタル資料       2278件   8968件   11186件                             

その他        124件        97件     109                                                                    

障害者向け      6件    13件      0                               

立法情報       0     30件     7件 

 

★★ なお、「人間学」の検索により、「すべて」、と「本」の筆頭に                     

 出てくるものは、当人間学研究所の『人間学研究所年誌 2000』でした。                                 

2019年3月11日 (月)

「人間学研究所年誌2018」NO16が2019年3月に発行されました。

「人間学研究所年誌2018」No16」 
 (BULLETIN OF THE INSTITUTE OF 
       HUMANOLOGY 2018) 
2019年3月10日に発行されました。3月11日に赤尾プリントさんから届きました。
3月14日(木)に人間学研究所の例会が開催されますので、来られた方には、直接お渡しし、他の方には郵送します。
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人間学研究所年誌No16の内容
目    次
論   文
p1-16  青森県立大湊高等学校の総合的な学習の時間
 -「下北半島学」学習指導の分析
                 岩田好宏
p17-30 施設から家庭での養育へ
 ーロシアにおける孤児の養護をめぐる近年の動向と問題
                 白村直也
p31-39 学習支援ボランティア事業の現状と課題
 -民間運営の無料塾を中心に
                 西田隆男
エッセイ
p40-49 柴田義松先生の思い出と人間学研究所
          と人間学研究所のこれから
                 佐竹幸一
p48-59 石牟礼道子さんをしのんで
                 倉田 眞
2018年度活動報告
1、2018年度実用的人間学研究会・人間学研究所合同例会 
                 報告
 ー1回から11回例会まで
2、研究所通信
    81号
    82号
    83号 柴田義松先生(前人間学研究所所長)の
          ご逝去を偲ぶ 特集号
3、人間学研究所の組織
  岩田好宏氏が新所長に就任されました
  高橋喜代治氏
  里見 脩氏
  白井 亮氏
   の3人の方に研究員になっていただきました。
2019年3月14日の人間学研究所の例会には9名の方が参加されました。その方々には年誌を配布しました。他の方は15日に郵送いたしました。
 

2019年2月17日 (日)

筆者が設立にかかわった、総合人間学会を,2019年、やめるに至る経緯について

「こういちの人間学ブログ」もアクセス累計が、2019年2月17日に170万になります。記事数も今年2月に1000件となり(2月17日1005件)、コメントも1200となり、(1212)ちょうど区切りの時といえます。
カテゴリーは27で、、大きく、1基礎人間学、2、応用人間学、3、近況、とに、分けられます。基礎人間学は、人間とは何か、人間学とは何か、自然と歴史、地球温暖化論批判・・などについてです。応用人間学とは、人生論、経営人間学、健康法、顔の人間学、政治と社会、原発問題、そして、大久保の街やレストラン紹介など、人間に関して、幅広く書いてきました。近況では、人間学研究所の例会、近況などです。
「こういちの人間学ブログ」では筆者オリジナルというものもあります。一つは、人間学における「実用的人間学」という立場の主張です。他に唾液健康法や、独特な科学的人相術やらがあります。多国籍の大久保の街紹介、というのもオリジナルです。
さて、カテゴリーの説明を書こうとしたら、下記のテーマが長くなり、その文章専門に書くことにしました。
筆者が設立にかかわった総合人間学会をやめるまでの経緯について
2019年3月発行予定の「人間学研究所年誌2018」NO16には、筆者はエッセイとして、「柴田義松先生の思い出と、人間学研究所のこれから」8ページを書きました。
その中で、柴田先生や筆者らは2006年、総合人間学研究会から総合人間学会を立ち上げましたが筆者と総合人間学会の執行部との関係がうまくいきませんでした。そして筆者は早々に総合人間学会の役員をやめました。総合人間学会の主導権は初代会長小林直樹氏と2代目会長小原秀雄氏とそのお弟子さんたちで握っていきました。その一端を人間「人間学所年誌」では書きました。
運営委員、理事を辞めた後、その後2012年に筆者はおそらく柴田先生の推薦で理事会の監査役になりました。総合人間学会の総会で筆者が発表した内容、「人間学研究会、人間学研究所の歴史と実用的人間学」は、他のすべての人の発表が終わった後、の単独で開かれ多くの学会員が集まりました。反響はよく、たくさん持参した人間学研究所の年誌は売り切れ、あらたに人間学研究所の会員になった人も何人かいました。
それから総合人間学会の学会誌に当日配布した資料を基に掲載希望と出しましたが、2名の査読者に、頭から否定されました。具体的なのは、たとえば、文中で第1次、第2次、第3次人間学ブームがあった、という記述に、たいしてそんなことは聞いたことがないというのです。
人間学ブームについては、、2002年11月に発行された「人間学研究所年誌2002」NO2に、筆者が書いた「人間学をとりまく状況」という論文の中に「人間学ブームについて」という章があります。そこでは戦前の第1次人間学ブーム。それから1960年代の第2次人間学ブーム、第3次人間学ブームは1995年ころからで、人間学の名のついた本がたくさん出された。しかし日本が不景気になるとともに、人間学の本は激減した。ブームは人間という表題の本の出版数のグラフでよくわかるのです。
哲学的人間学を批判する立場の筆者の論文は査読させている人達の意向で学会誌にけいさいさせなかったのでしょう。
また監査役を受ける時には、単に名誉職だけでなく、役員会に参加させてくださいと、言いましたが、結局一度も役員会に呼ばれませんでした。最後に事務局に行き会計監査はしましたが、それでは意味がないので二期目は断りました。
同じように木村廣子先生のお話でも、柴田先生は総合人間学会では相当嫌な思いをされてきたであろうと推察されました。本来総合人間学会は柴田先生が3代目の会長になるべきでした。しかしなれなかったのです。柴田先生は総合人間学会をやめたいと言ったが、顧問として会費を払わなくてよいから残ってほしいと言われたそうです。
・、
さて、筆者は各人間諸科学を総合的にみていき、研究しまた実践するための、”人間に関するゼネラリスト養成の必要性“を提唱しているのです。しかし、これは人間学研究会を共に立ち上げた第2代総合人間学会会長の小原秀雄氏と最後まで論争し対立したところです。人間に関するゼネラリスト、などというのは無理で、専門家(スペシャリスト)が共同研究して初めて可能だというのです。これらに関して、はるか昔、徹夜の論争をしたことがあります。
筆者は、まだ人間学が学問として成り立っていない頃から、人間学の必要性を主張していました。1963年に関東生物科学生懇談会の中の、分科会として「人間学」を立ち上げました。そして、1965年、筆者が卒業してからは当時著述業の小原秀雄氏も参加し民間の人間学研究会になりました。しかし1967年に解散しました。当時は人間学という学科はどこにもなく、大学の研究者になるより、経営者となり、人間学を支える立場になろうとしました。これは、第2サタケビルを建設した時、2階を人間学研究所の部屋とすることで実現しました。事務所を無料で提供することは大きなことなのです。
ずっと昔、女子栄養大学の教授として赴任された教育学の柴田義松氏は、動物学の小原秀雄氏と原始技術史の岩城正夫氏を招きました。人間学の総合ゼミを立ち上げました。
1985年に筆者に話があり、人間学研究会を立ち上げようというお話がありました。
この時は、柴田氏は東大教授、岩城氏は和光大学の教授になられていました。
 筆者は総合人間学会の前身、2002年設立の「総合人間学研究会」の事務局長であり、総合人間学会の事務局も第2サタケビル2階の人間学研究所にありました。総合人間学研究会時代は楽しい思い出ばかりです。年1回開催される関西研究会は京都旅行を兼ね楽しいものでした。岩城先生から研究会から学会となると利権争いみたいな形で嫌なものになると聞きました。
2006年に総合人間学会創立に伴い学文社から発行される「シリーズ総合人間学」に筆者の2つの論文を載せることになっていました。学文社のその1巻は小林直樹氏の編集のところに載せることになっていて、学文社の専務もほめてくれ、学文社の本の宣伝文にも筆者の名前が載っていました。ところが出版社から校正の連絡がありません。出版社に問い合わせたら、まだ原稿が届いていないというのです。もう締め切りに間に合わないというのです。
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筆者の資料を載せていただいた
「シリーズ総合人間学3巻」 「現代の危機と総合人間学」 柴田義松編
学文社 2006年11月 2000円+消費税
資料集「人間学と人間科学の現状」  佐竹幸一
この1巻にも掲載の予定でした。
筆者の原稿ではマックス・シェーラーらの哲学的人間学を批判していました。ところが初代人間学会会長の小林直樹氏の人間学ではマックス・シェーラーの哲学的人間学の立場に基づいたものでした。小林氏はどうして筆者がそんな考え方になるのか、小林氏の本をよく読めばそういうことにならないのにといいました。一応読みましたが考え方は変わりません。東大法学部の名誉教授からみて民間の何でもない筆者などが、批判をするなどとんでもないのでしょう。
小林氏と小原氏は、政治的な動きは一切、学会としてしないようにしようと申し合わせていました。そういう立場を表明した設立総会で小林氏は話し、総合人間学研究会員だった鎮目恭夫氏はそれに反対し、その後学会をやめられました。また人間学研究所の創立者の1人である岩城正夫氏も学会に入った草々、嫌なことがありやめられたそうです。その後筆者の尊敬するような素晴らしい人はどんどんやめていきました。
話はいささか飛びましたが、小林氏と小原氏との話し合いで、私の書いた論文を「シリーズ総合人間学」に掲載拒否することにしたのです。同時に書いた論文は柴田義松先生の担当の3巻に載せてもらいました。論文の間違いを指摘するのではなく、小林氏の親類が病気で取り紛れ、筆者の原稿を出版社に届けられなかったというのです。その経緯を現人間学研究所長もよく知っていて、学会役員をやめるということを理解していただきました。筆者はそれで総合人間学会の役員(運営委員、事務局次長)を降りた経緯があります。
この哲学的人間学的考えを持つ人は、一定の人たちがいて、役員の多くを占めていました。それにより唯物論的、反哲学的人間学の優れた方々も、次第に学会を離れていきました。
また、筆者の論文は拒否しながら、非科学的な記述があるからということで、「人間学研究所年誌」などには、掲載をお断りしていた人たちの論文が、総合人間学会の雑誌では掲載されているので、びっくりしました。
総合人間学会向けに書いて却下された内容は、そのまま「人間学研究所年誌2006」NO4,に「人間学ノート」として掲載してもらいました。この文章の基本「人間学研究所年誌2000」に書いた「人間学の概要」を基にしたものです。
参考 「人間学の概要」
はじめに
1、人間学とは何か、その歴史
1)人間学という名称
2)カントの人間学
3)実存主義的人間学・哲学的人間学
4)カレルの「人間この未知なるもの」
5)人間科学
6)唯物論と人間学
7)日本における人間学
8)経営人間学、人生人間学、その他
2、人間学と人間科学の現状
  以下略
その後、同じように総合人間学会で発表した内容を、総合人間学会の雑誌に掲載を申請したところ、査読により掲載を拒否されました。これも、そのまま、「人間学研究所年誌2012」NO10に、「人間学研究会、人間学研究所の歴史と実用的人間学」として、掲載してもらいました。ともかく総合人間学会に二度も拒否されたのです。
総合人間学会3人の創立者の一人、柴田義松前人間学研究所所長は、私の立場をよく理解して擁護していただきましたが、総合人間学会では少数派であり、(現在も人間学研究所員3人が理事になっていますが)2018年10月にお亡くなりになったので、筆者も、2018年総合人間学会をやめました。この辺りの経緯については、2019年3月発行の「人間学研究所年誌2018」NO16に書きました。
総合人間学会には2018年11月に退会の申し出をしました。そしてようやく2019年2月14日に退会を許可しますとの、メールが入りました。
以前、筆者は総合人間学会を批判めかした文を「人間学ニュース」に書いたことがあります。その文章を総合人間学会の役員の人に言いつけた人がいて(誰かはわかりますが)、誹謗するのはけしからんと、謝罪文を書けということで、筆者の代わりに柴田義松所長が「人間学ニュース」に謝罪文を書きました。今度も総合人間学会に残っていたら、謝罪文を書けとかいうところでしょうか。もう総合人間学会はやめましたので、関係ないはずですが。
参考
「こういちの人間学ブログ」 2014年9月7日
「総合人間学会の現状について 会長堀尾輝久氏に代わる 佐竹監事退任の顛末」
◎話に脈絡がなく、文章のまとまりがありません。お詫び申し上げます。

2018年3月21日 (水)

長年の人間学研究所研究員、永井 治氏の死を悼む。ー幸福について

 人間学研究所準備室時代から、、1999年4月の人間学研究所設立の時以来20年以上ずっと、人間学研究所の研究員として活躍してこられた、永井 治氏が、2017年10月に逝去されました。「人間学研究所年誌2017」の名簿欄には、永井 治氏のご逝去のお知らせが書かれています。

 

 

永井 治氏の略歴

 

 永井 治氏(以後親しみを込めて永井さんと呼ばせていただきます)は、人間学研究所準備室にいつ入られたかは詳しい資料は分かりませんが、1999年4月の人間学研究所の設立の時にはすでに、研究員として参加されています。人間学研究所設立の時の所員は14名で、その時のメンバーで今も所員の方は、所長の柴田義松氏、名誉所長の小原秀雄氏、副所長の岩田好弘氏、専務理事の筆者、佐竹幸一だけです。この時にすでに永井さんは研究員でした。この当時の役員でまだ人間学研究所の籍がある方は名誉所員の岩城正夫氏と野本雅央氏だけです。(役員でなく会員の方は他におられます)

 

 人間学研究所の設立とともに、『人間学研究所通信』(Humaology)が発行され、2017年10月26日に第80号が発行されました。永井さんは『人間学研究所通信』の常連の投稿者で、「通信第79号」には、「将来予想について」として投稿され、80号には「不可欠で不確実な将来予測」と題して5ページにわたって投稿されました。しかしこの80号の通信が皆さんの手元に届いた時には,永井さんは亡くなられていたということになります。まさに絶筆ということになります。

 

 79号での永井さんの文章は、78号に掲載された岩田好弘氏の投稿、「生き方としての『人間らしさ』」に対しての反論という形のもので、80号はさらにその考え方の根拠を述べられたものでした。

 

 さらに論考を進めていきましたら大変興味深いものになったでしょうが、大変残念です。

 

 永井さんは、横浜国大を卒業後、長年石川島播磨重工に努めておられ、技術部長、企画部長などを歴任。そこを辞められてから横浜国大の講師もしてこられたそうです。会社を退任後、早稲田大学の心理学科でも学ばれました。

 

 人間学研究所の所員になられてからは、「人間学研究所通信」の常連の投稿者であるとともに、人間学研究所の講師としても、時々お話ししていただきました。工学的な部門の出身者が少なかったことと、いろいろな人間に関する言葉に関する突っ込んだ考察も非常に興味深いものがありました。

 

『人間学研究所年誌』

 

『人間学研究所年誌』でも、次のような投稿がありました。

 

NO1, 2000  「心と予測の関係」

 

NO2、,2002  「幸福の混迷と幸福の実態」

 

   永井さんの代表的な論考です。p35~p43

 

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『人間学研究所年誌2002」の35ページとそこに書いてある、さとうさんぺいの漫画。

 

プレゼントをあげたときの、金持ちの家族と―不幸と、貧乏人の家族-幸福、とを対比しながら、幸福感といったものをあらためて見ていく。大変興味深い論考です。

 

1、まえがき

 

 幸福というものは人々の大きな関心事であり、多くの幸福論に接することができるが,誰もが共感しうるような論旨に出会うことはない。幸福という概念が混迷の中にある理由を究明し、幸福というものの実体をとらえる必要があると考えた。~

 

2、幸福についての疑問

 

3、幸福の語源の確認と展開

 

4、幸福感と幸福の実体

 

 4-1 幸福感と予測・予感、および幸福感の役目

 

 4-2 幸福感は変化に対応する

 

 4-3 幸福感が快い理由

 

 4-4 幸福感と感性

 

 4-5 幸福の共通性

 

 4-6 幸福の多様性

 

 4-7 幸福感は消滅する

 

 4-8 幸福感は文明の攪乱を受ける

 

おわりに

 

最後に、幸福は幸福感の充足により達成されるとして論理を展開した。そして世の中では、幸福感という心反応、それを誘発した要因、順調な生活状態、その条件、および願望の対象を志向することによって幸福が約束されるという幻想も加わってその混迷は助長された。

 

 幸福感は恒常的な状態には対応せず、ある変化によって触発された予測・予感にかかっている。即ち幸福感は予兆の段階で来るべき現実を予測するための心反応であると捉えた。また幸福という反応の役目を追求することにより、幸福感が快い理由、および時とともに消滅していく理由を明らかにした。~

 

 一見恒常的な生活の中でも幸福は実感される。例えば雨一粒でもそれを忌々しいと思うか、雨の滴が施してくれる恵みに想いをいたすことができるかで、心の反応は異なってくる。突きつめれば、生活の節々において、「生かされている」という観念が抵抗なく生まれてくることが原点となるであろう。

 

 不満は身を亡ぼすなどと言っているわけではない。不満から道が開けていくこともある。ただし生物として人間は、安楽よりも災害に敏感であるために、感謝よりも愚痴や不満が出やすくなる。愚痴や不満を皆無にすることは望むべくもないが、感謝の比率を愚痴や不満よりも高めることは一つの見識かもしれない。

 

◎ほんの一部だけを紹介させていただきました。この話の内容は、人間学研究所の例会でお話をされました。

 

NÒ3, ,2003  「”良い”の実態」

 

N010,2012 [将来予測と予知」

 

NO11,2013 「世の中の複雑化と対応」

 

事務局員としていろいろなお手伝いをしていただき大変助かりました。

 

永井さんには、人間学研究所の事務局員的な仕事で、大変お世話になりました。ブログ筆者が脳出血で倒れるまで、事務局の仕事は事務局長であるブログ筆者が専らやっておりました。人間学研究所は佐竹ビルの3階にあり、自宅は5階なので、事務的な仕事には大変便利でした。以前は、人間学の例会は、人間学研究所の例会、実用的人間学研究会のが毎月あり、人間学ニュースの発行と、ニュースの発行の間にはハガキで連絡をしていました。人間学ニュースも以前は20ページ以上あったのです。また連絡する方も100名以上おられた時もあり、印刷、発送などの作業も大変でした。

 

 人間学研究所の連絡とともに、人間学研究所が創立期の総合人間学会(その前身総合人間学研究会を含め)の事務局も兼ねていましたから大変忙しく、永井さんには積極的にお手伝いをしていただき大変助かりました。

 

永井治さんのご冥福をお祈り申し上げます

 

 わが人間学研究所においては、いろいろな哲学的な問題に対して論考する人は少なく、永井さんの文章を読めなくなることは、大変残念なことです。

 

 ブログ筆者も病気になり、人間学研究所に行けなくなり、永井さんも病気がちで、例会に参加できず、結局亡くなられる前4年ほどお会いできないままになってしまいました。

 

2012年9月17日の東京雑学大学では、245日目の講師として「幸福の謎」という話をされました。詳しくはインターネットでどうぞ。

 

著書は「生命のひとりごと」鹿島出版社

 

    「幸福その虚像と実像」武田出版

 

   を書いておられます。

 

◎文章を見直しました。まちがいがあり訂正しました。また、永井さんの文章をもう少し追加いたしました。

 

 

2018年3月19日 (月)

「人間学研究所年誌2017」 15号が発行されました

2018年3月10日付で、『人間学研究所年誌2017』 NO15号が発行されました。
"Bulletin of the Institute of Humanology"No15
180319_130401
目  次
依頼論文
・・
p1~  ロシアの批判的言説―教育をめぐって  
             ロシア革命100周年に思う
                        関 啓子
論文
・・
p17~  現代ロシアにおける教育の動向―
       補充教育とヴィゴツキー理論を通じて
                        森岡修一
p36~  思春期のHSP(敏感気質)の生徒たち
               ―学校での対応を中心に
                        西田隆男
p45~  家庭の暴力と伝統的価値への回帰
     -刑法の改正をめぐるロシア社会の動向
                        白村直也
p58~  生体における情報代謝
                        岩田好弘
エッセイ 
p75~  「CO2地球温暖化仮説、今年日本の
             経済界、報道の空気変わる」
                        佐竹幸一
p82~  データ、世論調査に見る政治の
                  陥穽(かんせい)」            
                        倉田  眞
p96~  2017年度活動報告
p100  奥付
著作者について
森岡修一
     人間学研究所副所長、大妻女子大教授、教育学
・           
西田隆男
     人間学研究所研究員、自由の森学園学校カウンセラー、
     埼玉ダルク理事長、臨床心理士、心理学
白村直也
     人間学研究所研究員、日本学術会議、
     北海道大学アジア・ユーラシア研究センター
岩田好弘
     人間学研究所副所長、子どもと自然学会顧問
     教育学、生物学
佐竹幸一
     人間学研究所専務理事、実用的人間学研究会会長
     (株)サタケ社長、実用的人間学
倉田 眞
     人間学研究所研究員、実用的人間学研究会幹事
     元毎日新聞西部本社編集長
関 啓子 
     一橋大学名誉教授、教育学 
人間学研究所
柴田義松
     人間学研究所 所長 東京大学名誉教授
     教育学
     東京都新宿区百人町1-3-17 佐竹ビル3階   
 
 
 

2017年9月29日 (金)

人間学、人間科学の現状 その2 人間科学と人間~学 大学倒産

 このブログは2011年2月20日に書いたものですが、「人間学、人間科学の現状その1、人間学」の付加と更新に続き、その2、人間科学も更新しました。(まだ途中です)

人間学、人間科学のほかに、従来の学部、学科に人間~学という名称を付ける大学が急増しています。たとえば家政学部というものから、男女共学になるに伴い、人間生活学部という名称に変えるようなものです。どのようなものがあるかここで示してみることにします。全部をあげられず一部だけにします。

「人間学と人間科学の現状 その1人間学」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2017/09/post-0ac7.html

人間~学の名称の学科の大学

人間社会学 金沢大(以前は文学部人間学科)、宮崎大、北海道工業大学、など8校  

人間社会科学 お茶の水女子大(藤田健治から茅野良男)哲学的人間学

         東京学芸大、福岡県立大              

人間生活学 お茶の水女子大など11校 

人間健康学 首都大学東京など6校                

人間システム科学 北海道大学   

人間情報学科 早稲田大など3校                 

人間行動学 大阪教育大学など3校 

人間形成学科 兵庫県立大                  

人間心理学 江戸川大など8校    

人間文化学 弘前大他14校                      

人間環境学 秋田大など10校     

人間環境デザイン 畿央大                  

人間看護学 滋賀県立大など2校   

人間発達環境 香川大など3校                               

人間発達文化 福島大                          

人間発達学 九州女子大他3校    

人間福祉学  県立福島大他12校             

人間経営学 長岡大           

人間栄養学 中国学園大など2校             

総合人間形成 宇都宮大        

人間地域科学 北海道教育大

人間科学部人間科学科などという大学を列挙してみる

人間科学部系

人間科学部 

北海道文教大、東北文教大、常盤大、人間総合科学大 

専修大、高千穂大、文教大、東京都市大、金城学院大、東洋英和女学院大

愛知みずほ大、大阪経済大、大阪国際大、大阪樟蔭女子大、大阪人間科学大,神奈川大

金沢星稜大(H19新設)関西国際大、九州女子大、神戸松蔭女子学園大、神戸女学院大

甲南女子大、西南学院大、専修大(H22開設)筑紫女学院大、帝塚山大、東亜大、

東洋学園大、広島文教女子大、

武蔵野大学 2012年設立   

大阪大(人間科学部、人間科学科、そのうちわけは、行動学、                、グローバル人間学、教育学専攻)1972年この研究領域では全国初めての学部 

島根大学  2017年4月設立 

◎人間科学部の名称は、人間学部に比べ2011年以降かなり増加している。    

総合人間科学部 (大学の後のH-はその学部ができた年)

上智大、(教育、心理、社会、社会福祉の4学科)

尚絅学院大 宮城県 (H15)

人間文化学部 

県立広島大(H17)、山梨英和大(H13)、愛国学園大(H10)、作新学院大(H1) 

埼玉学園大(H13)、川村学園女子大

人間総合学部 

北陸学院大(H20)

人間健康学部

 松本大(H14)、宇部フロンティア大(H14)、長崎国際大(H12)、駒沢女子大

人間社会学部 

静岡英和学院大(H14) 宇部フロンティア大(H14)

長崎国際大(H12)、埼玉工業大、東京国際大、駒澤女子大 

人間環境学部 

人間環境大学(H12)

人間栄養学部 

聖徳大(H2)

人間生活学部 

藤女子大、羽衣国際大(H14)、十文字学園女子大(H18)                         

人間福祉学部 

北翔大(H19)、聖学院大

教育人間科学部 

青山学院大                                     

人間開発学部 

国学院大                                        

人間関係学部 

武蔵野大、椙山女学院大、福岡女学院大、                     

東海学園大、志学館大

◎ 平成7年時は人間関係学は和光大、椙山女学院大2校のみであった

人間科学科 

 岩手大、大阪大、奈良女子大、琉球大、名古屋市立大、大阪府立大                 人間総合科学大、文教大、大正大、高千穂大、東京女子大、東洋学園大                      神奈川大、大阪経済大、関西学院大、甲南大、慶応大、

人間関係学科 

滋賀県立大、北九州大、武蔵野大 椙山女学院大、天理大、広島修道大、活水女子大、別府大

学部、学科の名称の傾向

1、人間学、人間科学、人間~大学という名称の大学が増加している特に新しい大学創設に伴い、そのような名称を付けることが多い 

2、関東地方の大学に比べ、関西に、人間学や人間科学の名称をつけるものが多い

たとえば京都大や大阪大学に比べて、関東の国立大は筑波大程度

3、人間学、人間科学を称する大学は大部分が趣旨として「人間を総合的、学際的にとらえよう」となっている。しかし実際の中身は資料で分かる通り、多くの分野にまたがっている。

                                                       4、人間学、人間科学等を称する大学には宗教系の大学が多い。キリスト教系27校、仏教、神道系10校、合計で37校26,2%である。

5、実際の講義の内容をみると、さまざまな従来からの講義を並べただけで、それぞれの学生が自分の頭の中で、人間学としてまとめてほしいという感じのものが多い。実際は名称は看板だけで、内容は旧態依然としたものが多い。

6、「人間学」と「人間科学」との明確な境界はない。ただ「人間学」はやや哲学的人間学の傾向があり、宗教系の大学、上智大、天理大、大正大のように宗教学と人間科学とを結合したものとして人間学をいう例が多い。人間科学はアメリカの行動科学、人間科学の傾向を強く受け継いでいると言える。

 人間学や、人間~などが増えてきたのは、受講生に、「人間」という魅力的な言葉で引きつけようということが一つ、文部科学省から大学を認定をうける際、人間~という目新しい名前にしたほうが通りやすいということがもう一つ。現在の社会が格差が広がり、長く続く不況の中で、「人間」の回復を求める空気というものがあるのかも知れない。

 2017年ごろには「人間」という名がついた学部学科はもはやはやらない。IT 関係や、横文字系の大学やより資格などに結び付いたもの(例えば看護学など)が多くなっている。 

 グローバルスタディーズ 多摩大、グローバル、コミュニケーション(各大学)、ヒューマンケア(名古屋学芸大)、リベラルアーツ(玉川大)、コンピューターサイエンス(東京工科大)など

大学の増加

 2003年には大学の数は702校でした。2012年には783校に増えています。短期大学が4年制大学に変わっているものも多い。2012年に、国立、86校、公立、92校、私立605校。新宿を回って、新しく増えた大学があることにきづいたりする。

 大学の23区への移転が増加している。

足立区では積極的な誘致を進めている。都心にも負った大学の人気は高い、渋谷に戻った実践女子大などは人気が高くなっている。それに対し文部科学省ではその動きを抑制しようとしているが地方の大学は苦境におとされるであろう。

追加で、倒産したり募集停止した大学をかいてみます 

2010年から学生募集停止 愛知新城大谷大、神戸ファッション造形大、聖トマス大学(人間学科があった) 三重中京大、萩国際大

2005年募集停止、姫路独協大法科大学院

2011年募集停止、福岡医療福祉大、株式会社大学の始めであるLECリーガルマインド大は2011年から募集停止。

 同じ株式会社大学LCA大学院大学(大阪)は2009年募集停止。株式会社TAC大学院大学は成り立たず最初から停止。唯一残っているのは2005年設立のデジタルハリウッド大学(千代田区)だけである。 短大の倒産はかなり多く、中国人の留学生をたくさん集めたが、ほとんどいなくなったなどで多くの短大が倒産している。卒業できなかったり、卒業した後学校がなくなったりして、学生には厳しい状態にさせている。先の見通しも考えず、自由に大学を作らせた文部科学省の責任は大きいと思います。

2017年9月追記 大学倒産2018年問題

 2009年を底にして、いったん安定した18歳人口が2018年より再び減り始める。

2018年より2030年に、33万人の18歳人口が減少、大学進学者は17万人減のみこみ

1000人の大学が170校に減少する計算

平成26年度は、私立大の場合定員充足率45,8%

「大学大倒産時代」

  都会で消える大学、地方で伸びる大学

  木村 誠   朝日新書   2017年8月30日

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2017年9月27日 (水)

人間学、人間科学の現状 大学の講座等にみる、その1人間学

2017年9月に、大学の現状と、特に人間学部、人間学科などがどうなっていったかを調べ直している途中です。それで2011年に書いたブログを更新し、2011年での変化を交えて考察してみることにしました。書きかけ中です。 

『人間学研究所年誌2010』の原稿のために、人間学とか人間科学というものが現在どのような状況にあるかについて調べてみました。その内容を2月18日の「新教育人間学部会」で報告しました。年誌に書いたものは18ページになるもので、私が2005年に学文社から出た、「シリーズ、総合人間学3、現代の教育危機と総合人間学」(柴田義松編)に書いた「人間学と人間科学の現状」の更新版という意味ももたせました。それは1、人間学等の名称、インターネットでの検索数の変化、2、大学における人間学人間科学の現状、3、「人間学の現状を、書物から検討する」などでした。

「人間学研究所年誌 2010」 NO8 佐竹幸一

  「人間学・人間科学の状況―大学の講座等に見る」 p41~p60

「人間学と人間科学の現状 人間科学と人間~学 大学倒産」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2017/09/post-5597.html

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 そのために、2011年版の『大学受験案内』二冊を購入し、人間学、人間科学、人間~学部、学科という名称を使っている大学をかきだしました。その結果185校がそのような名称を使っておりました。またインターネットの検索で、各大学の講座等の内容を調べました。ずっと以前よりそのような作業を続けておりまして、バインダー10冊分くらいの資料も集まっています。それを、「大学における人間に関連する学部学科等」というA4で18ページの基礎資料を作成しました。大学名学部学科専攻の名称、その学部学科の特徴、大学の所在する都市名、大学、学部設立年などです。そのなかで、平成以後新設大学が急激に増加し、最近では次々と破たんが生じていることもわかりました。

2018年版の蛍雪時代4月臨時増刊号、「全国大学学部・学科案内号」を対比して変化を見てみることにしました。

1、人間学等の名称、インターネットでの検索ヒット数の年次比較(NIFTY,で海外含む)

人間学は

1999,12月で2879件、2005年12月46100件 2011年1月 569000件 2017年9月、613,000         

人間科学は

2000,7月5733件、2005年12月30700件、2011年1月444000件、2017年9月、485,000

人間学研究所は、

2000,7月37件 2006年12月 9700件 2011年158000件、2017年、9月211,000

Humanology

2005年12月884件(うち日本語では9件のみ)2011年1月2330件、2017年9月4570

 現在は人間科学より人間学のほうがヒット数が多い。Humanologyも市民権を得てきたといえましょう。

2、大学の新設校などを含め、経営破たんした2010年度の大学の総数は185校である

(文部科学省学校基本資料より)1995年から新しい大学が増加し、特に2001年には小泉行革により大学を作りやすくなり、株式会社も大学を作れるなどにより急増しました。しかし2007年ころからは、若者が減少し、大学全入時代といわれるようになり、大学の倒産が急激に増加しているのです。私学事業団が2008年1月で私大521校のうち、64法人が経営困難で、9法人はいつつぶれてもおかしくない状況である等と報告を出しています。そのようななかで、多くの大学が学生の関心を引き付け、また目新しい名前のほうが文部科学省にも受けが良いとのことで、人間学、人間科学、人間~学が増えてきているように思われます。

ここで具体的な内容をかきだしますと、かなりの量に成るので一部だけをご紹介します。

2017年ではつぶれた大学と共につぶれた大学も多い

「大学倒産時代」 木村 誠 朝日新書 2017年8月

1、人間学部を持つ大学 

平成7年(1995年)のときに人間学部を持つものは

大正大、東京、仏教系、H5年出来る。人間科学科、アーバン福祉、臨床心理科

    その後、教育人間学科、社会福祉学科、人間環境学科

    あとで、宗教学部独立 心理社会学部に人間科学科 大学院も人間学科

天理大、天理市 神道系 H4年出来る 宗教学科、人間関係学科後で宗教学部独立

追手門学院大の3校だけでした。その後追手門大学は人間学部の名称を解消しました。   

 現在は、以上校のほか、(記入途中

仙台白百合女子大、、仙台市、キリスト教系、H8年大学設立 人間発達学科、総合福祉、

        国際教養学科

埼玉学園大、川口市、H,13 大学設立(人間文化、子供発達学科)

文京学院大、人間学部は富士見市、H3 大学設立(コミュニケーション社会、人間福祉、

       児童発達、心理)  大学院 人間学 M のみ

目白大、 東京都、H 6大学設立(心理カウンセリング、人間福祉、こども、児童教育)

清泉女学院大、 長野市、H 15年大学創立(心理コミュニケーション)

愛知東邦大、名古屋市、H 13年大学創立、H19 年人間学部

仁愛大、越前市、H 13年大学創立 仏教系 (心理学、コミュニケーション)

名城大、名古屋市、人間学科、H15年開設、5分野をもとに人間性豊かな実践的教情人を

聖泉大、彦根市、H 15年大学新設、(人間心理学)

京都文教大、宇治市、H,8  年大学新設(文化人類、現代社会)

太成学院大、堺市、H 10年大学設立(心理、人間文化)

12校に増えております。

2017年時点での人間学系の大学

石巻専修大学 宮城県 人間学部 人間教育学科

 そのほかにも

総合人間学部

京都大、京都市 H,4年 学部新設 5学系、総合人間学科のみ 教育学部に臨床教育学、

     教育人間学あり 矢野智司。哲学的人間学、菅野盾樹

ルーテル学院大、三鷹市、キリスト教系(臨床心理、キリスト教、社会福祉)

山陽学院大、岡山市 平成6年創立 (生活心理、言語文化)

現代人間学部

和光大、町田市、H19 年に人間関係学部より変更

神戸海星女子学園大、神戸市、、平成20年文学部より変更

京都ノートルダム女子大 京都市 新規か

国際人間学部

鈴鹿国際大、鈴鹿市、H 6年成立(国際、観光)

鹿児島純心女子大、鹿児島市、平成6年大学創立(こどもとぶんか、文化)

環境人間学部

兵庫県立大、神戸市、平成16年3校が合併、環境人間学、大学院も同じ

スポーツ人間学部

札幌国際大、札幌市、平成5年大学設立(スポーツビジネス、スポーツ指導)

人間総合学部  

 白百合女子大 新規か

人間福祉学部

 関西学院大学

人間文化学部

 県立広島大学

 滋賀県立大学

 京都学園大学

 昭和女子大

 福山大学

人間学類として

筑波大学、つくば市、(教育、心理、障害)

    大学院は人間総合科学 体育科学系に、環境人間学講座

    松村和則教授 Humanologyを使う

2、人間学科は

 創価大学、八王子市(文学部に人間学科1つのみ、

      総合人間学専修)Humanologyの用語を使う

 玉川大、東京

 名城大、 2年より6コースに分科

総合人間学科

 京都大、京都市 人間科学系など5学系で2年生進級時に主専攻を決める

 熊本大、熊本市、(人間科学、社会人間学、地域科学)

環境人間学

 兵庫県立大

心理人間学

 南山大  名古屋市 キリスト教系人文科学部、人類文化科の中に哲学的人間学

などがあります。

、人間学専攻・コースは、

人間学専攻

 富山大、人文学科、2年時から人間学コース

 静岡大、 人文学部社会学科、人間学コース

 奈良女子大、 文学部人間科学科、人間学コース

共生人間学コース

 山形大 人間文化学科内

哲学的人間学コースが

南山大、

教育人間学コース

大正大、人間学部、人間科学科ののなかの専攻

立命館大、人間研究学域 その1つ教育人間学

総合人間学コース、

創価大、 人間学科のなかの専攻

社会人人間学コース

熊本大、総合人間学科のなかの専攻

心理、人間学コース、

新潟大 人文学部、人文学科、心理・人間

環境人間学 

兵庫県立大学 2004年姫路工業大合併 大学院に2002年環境人間学科あった

総合人間学群

 駒沢女子大

 、大学院では

人間学の名称は、

 大正大学、人間学研究科、(人間科学、社会福祉、臨床心理、福祉臨床心理)

 文京学院大、人間学研究科修士、人間学専攻(保育学、社会福祉、心理学、

        臨床心理学)

 仁愛大、 人間学研究科、修士、心理学専攻

 武蔵野大学、通信教育部、人間学研究科、人間学専攻(修士)

共生人間学

 京都大、人間・環境学研究科

グローバル人間学 

 大阪大 人間科学研究科

総合人間学

 目白大

ルーテル学院大、(社会福祉、臨床心理)

環境人間学 

 兵庫県立大 文系、理系あり

臨床人間学 

 明治大学、修士、文学研究科,臨床心理学、臨床社会学専修

 天理大 臨床心理学 修士

国際人間学

 中部大学

・臨床心理士の資格取得のために大学院修士課程修了が必要

5、人間学を基本とするという所を書きだしてみます

 東京大学 教育学部は総合人間学の探求が必要としています。

 東京農工大、尾関周治氏、自然と共生のための哲学・人間学探求、

         (尾関氏は2017年総合人間学会会長に就任)

 上智大では、一年全員人間学の講義を受けるとなっています。キリスト教人間学4単位が

      必修となっており、独自の教科書を作っている。人間学研究室があり、人間学会

      を独自に作っている。歴史は古い。

 青山学院大学 教育人間科学部 教育・心理を統合し、「人間」を総合的に学び、社会に

      貢献するオンリーワンの研究を展開

 大谷大は 仏教の精神を基盤に多角的に人間学を探求すると。

 相愛大、 人間心理学 心理学と人間学の両面から探求

 広島文教女子大、 人間科学部 人間学を共通の視点として学ぶ

 福岡大、 人文学部 人間科学部 多角的なアプローチから「人間学」をテーマに教育研

       究

 立教大  文学部 キリスト教「人間学」としてのキリスト教学を学ぶ

◎ このような内容で人間学を基本とするとしています。

 そして全体として人間学を称する大学は、キリスト教や仏教系の大学に多いのが特徴です。

6、人間学研究所その他

人間学研究所

 京都文教大学、一部屋のみ 1999年「人間学研究NO1」

        臨床心理学、文化人類学、現代社会学

国際人間学研究所

 中部大学 

臨床人間学研究所

 天理大学

人間科学研究所

 甲南大学 神戸市 現代人の心の危機を克服

 立命館大学 臨床人間科学オープンリサーチセンター

人間科学総合研究所

 東洋大学 2002,7 開設

人間学研究所 1999年開設 民間研究所 「人間学研究所年誌」発行

人間学会 上智大学 1973年 「人間学紀要」

総合人間学講座 広島大学 文学研究科

人間学大講座 静岡大学

人間科学研究所 仙台市東北福祉大学関連

ワコール人間科学研究所 1964年 日本女性のデータ収集

株式会社人間科学研究所 人材教育研修

親子人間学研究所 サンクリニック

7、「人間学」の実質的な内容

 人間学部、学科、その内容は専攻と言ってもさまざまである

経営学  スポーツ人間学(札幌国際)

国際学  人間学(仙台白百合)国際人間学(鈴鹿国際)

外国語  現代人間学(神戸海星女学院)、総合人間学(山陽学院)

文化地理史学 (創価、天理、ルーテル学院)人間学(人間環境大学)

社会学系 人間学(関東学院))現代人間学(和光)総合人間学(尚・学院)

福祉系  人間学(仙台白百合)現代人間学(ルーテル学院)

心理系  人間学(清泉女学院、仁愛、目白、聖泉、太成学院)

理学系  総合人間学(京都大学)

総合人間学 (ルーテル学院、山陽)現代人間学(和光、神戸海星女子)

教育・こども 総合人間学(国学院、文京学院 

人間健康  人間学(玉川、名城、聖泉)

生活科学 総合人間学(’尚・学院)

 

◎ 人間学部、人間学科、人間学専攻といっても、その内容はかなり広範囲に広がっている。分野は、経営学、国際学、外国語、地理史学、社会学、福祉系、心理系、理学系、教育学系、健康学系、生活学系などにまたがっている。また改めて各人間科学系の名称を使う大学と各分野において入り混じっている。明確な定義はないが、どちらかというと、哲学的人間学や宗教系を基にしたものが好んで、人間学を。アメリカ由来の、行動科学、人間関係学、人間科学などの、心理学、人類学、社会学などの諸分野を総合的学際的に研究するというのが人間科学です。

 たとえば、仏教系の大正大学では、人間学部の中に、人間科学科、アーバン福祉科、 臨床心理学科があります。以前は仏教学科があったが2010年に仏教学部に昇格しました。人間科学科は人間科学専攻と、教育人間学専攻に別れるといった具合に入り混じっているものが多いのです。

人間科学部の名称のほうが、大学の学部などでは多く使われています。

 大阪大学が1972年に創設が始まりました。4つの研究分野

 行動学 基礎心理学、社会心理学、生物人類学、比較行動学など

 社会学 社会学理論、文化社会学、比較社会学、人類学

 教育学 教育人間学、教育心理学、臨床心理学、教育社会学

 共生学 共生の人間学、多文化共生学、地域創生論、共生教育論など

◎2010年ごろには人間学や人間科学などの名称の大学、学部、学科などが増えましたが、その後2017年現在ではほとんど増えていません。一時のブーム的な増加がありましたが、それは止まってしまいました。

2017年8月21日 (月)

総合人間学会の学会誌とニュースレターが送られてきました。経過と現状

 2017年8月、総合人間学会の学会誌(総合人間学11)とニュースレターNo32が送られてきました。2017年6月10日(土)に、学習院大学で総会が開かれました。
 総会では二期4年間務められた堀尾輝久会長が退任され(理事は継続)、尾関周二氏が4代目の会長となりました。総合人間学会の初代会長は憲法学者の小林直樹氏、二代目は哺乳類学者の小原秀雄氏でした。
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総合人間学11.今回から学文社からハーベスト社に変え。論文は電子ジャーナル版に変え費用を削減しました。
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裏面、1600円+税
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総合人間学会、ニュースレター32号。
総合人間学会について
 
 ブログ筆者は、総合人間学会の前身である総合人間学研究会(2002年11月設立)の事務局長であり、事務局は人間学研究所と同じ、第2佐竹ビル2階を使っていました。新たに長野敬氏や佐藤節子氏が参加された。総合人間学研究会では多くの方に発起人のお願いをし146名になった。その後総合人間学研究会は2006年総合人間学会となりました。筆者は総合人間学会の呼びかけ人にもなりました。また運営委員、事務局次長となりました。明治大学で行われた設立総会と記念講演には300人ほどが集まりました。学会員も300人ほどで最大でした。2008年11月には270名であった。
 ところが記念に出された、「シリーズ総合人間学」(全3巻学文社)の投稿論文をめぐって、トラブルがあり筆者の書いた2つの論文のうち1つしか掲載されませんでした。小林氏と小原氏は相談して私の論文を掲載しないと決めたそうです。ところがそのことを私に話しませんでした。小林氏は身内の病気のため忘れてしまったと言い訳しました。2つの論文のうちうち一つは柴田先生のほうで掲載してくれました。そのようなことがあり、任期途中で役員を辞めました。事情を知る岩田氏は今回はやめることを引き留めないとおっしゃいました。
 掲載されなかった論文は「人間学研究所年誌2006」に「人間学ノート」として掲載されました。
 しばらくした後に、途中で総合人間学会の監査役になってほしいという要請があり、学会で講演するとともに監査役となりましたが、学会で講演した内容をまとめた論文を、査読で却下され、それが納得できず1期で辞めました。監査になるのはいいが理事会にも参加させてほしいと言いましたが1度も理事会に呼ばれませんでした。掲載されなかった論文はそのまま「人間学研究所年誌2012」に「人間学研究会人間学研究所の歴史」として掲載してもらいました。
 小林氏は筆者がけなげにも人間学の事をやっていると言いました。小林氏から見ると民間の研究者などけなげな、という感じでしょう。ただこと人間学論、人間学史に関していえば学生の頃よりずっと研究を続け、第一人者と自負しています。小林氏も憲法学ではなく人間学については、筆者のほうが長く深く研究していると思っています。
 詳しくは筆者の書いた「人間学研究所年誌2007」人間学のあゆみ(一)と「人間学研究所年誌2008」人間学研究所のあゆみ(二)をご覧ください。
 
 初代会長の小林直樹氏と二代目の会長小原秀雄は、政治的なことにはかかわらないという主義でした。総会の席で鎮目奏夫氏はそのことを批判し辞めました。それからいろいろな理由があるでしょうが次々と有力な会員が辞めていきました。会員数も2014年には244名、2017年には入会員と退会数が同数で219名でした。
 (現在の名簿では発起人が30名です(筆者も発起人です)、他に発起人で顧問の人が13名です)
 ずっと前から人間学研究会、研究所の有力会員である岩城正夫氏(原始技術史)が、会の中で嫌なことがあったと辞めていきました。筆者の面識のある人では高橋哲哉東大教授、菅野盾樹大阪大名誉教授(哲学的人間学)、渋谷治美埼玉大教授(総合人間学)、池内 了名古屋大名誉教授などであり、忙しくてやめられたのか、大石芳野氏(写真家)、山極寿一(京大総長)、長野敬氏(科学史)なども辞められています。
 参考までに総合人間学会では、現在も役員、顧問となっている人間学研究所の方が5名います。顧問となっている、柴田義松氏、小原秀雄氏、理事の岩田好宏氏、宮坂しゅう子氏、森岡修一氏です。総合人間学会と人間学研究所両方に入っている人は全部で12名です。
 小林直樹氏は東大法学部名誉教授であり、小原秀雄氏も何かと小林氏は東大法学部だからねと言っていました。小林直樹氏は法学だけでなく、人間とは何かということで本格的な追及をされ、その熱意には敬意を表します。ところが小林氏は純粋にマックス・シェーラーらの哲学的人間学の系譜にあり、筆者の立場での、戸坂潤らの唯物論を基にした哲学的人間学批判の立場、と相容れないことになります。また山本宣治らの小泉丹、丘浅次郎らの進化論的・生物学的人間学批判は小原秀雄氏の生物学的人間学と相容れません。
 小林氏はどうして筆者がそういう考えになるのだろう。小林氏は小林氏の本を読めばそんな考えになるはずがないのにと言っていました。本を読んでいないのではなく読んで立場の違いを確信しているのです。結局小林、小原氏二人で相談して論文をボツにしたのですが、理論的に違うからと云えず、親戚の病気でうっかりしたとか、別の理由にしていました。
 

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