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小説、絵、映画など 芸術

2017年6月28日 (水)

「毎日かあさん」終了-卒母。クローズアップ現代でも放送。子離れできぬ現実

1、毎日新聞の「毎日かあさん」終了 

2017年6月26日(月)で、毎日新聞で連載していました西原理恵子氏の「毎日かあさん」の連載が終了しました。最終回は第723回で、「卒業」です。書き始めは2002年ですから15年になります。ブログ筆者もずっと毎日新聞を取っていましたし、毎週月曜日の「毎日かあさん」を楽しみにいていました。単行本もほとんどもっています。

西原さんについては,2010年にすでにブログに書いています

「どん底でこそ笑え 人気漫画家 西原理恵子さん」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2010/04/nhk-9a9b.html

 毎日新聞ではカラー版1ページ全面を使って特集が出ていました。また同じNHK26日のクローズアップ現代+でも、「卒母宣言 子離れできますか」が放送されました。

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2002年に連載を始めて、4つの賞を取り、映画化もされました。

長男も長女も自分の道を歩き始めて「よかったな、16でやりたいことが見つかって。もしわたしがいなくなっても、この子たちは絶対大丈夫だと思っているんで」と温かいまなざしで見つめます。

2017年10月に新しい連載が始まります。

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上、単行本4冊の表紙

下、「台所」2003年 がんばれ共働き

「子どもを保育園に捨てた」3歳くらいまでは必ずお母さんの手で見ないとかわいそうというのが世の大多数の声だった時代でした。

 いろいろな子育ての形があるということで、共働きの人たちにもエールを送りたい気持ちがありました。それまで「毎日かあさん」は絵も汚くて人気がなかったのですが、共働きの親たちから感謝の声がすごく届いたのを覚えています。

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「思い出の夢」

マンガの最後に「あんなに抱っこしてほしかったのに」

  「もったいないことしちゃったなあ」

ああ楽しかった。

 手料理を作る時間でロスをするより、子供と楽しく一緒にいるのが一番いいと思います。子育てが終わった今の気持ちは「ああ楽しかった」。遠足から帰ってきたみたいな感じです。年を取ると、あの頃のことが昨日の事みたいですね。

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毎日かあさんの最終回、第723回 卒業 です。

この春に息子が大学に入学し、反抗期の娘も16歳になりダンスの道を見つけ、「母親」卒業を決めました。

2、NHKのクローズアップ現代が6月26日、「卒母」をテーマに生放送しました。

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西原理恵子さんの場合は、子供たちに一つの方向が見えて、めでたく「卒母」のめどがつきましたが、日本の現実ではなかなか卒母ができない現実があります。

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毎日新聞出版書籍本部長 志摩和生さん

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卒母したくても今どきの親子事情

採用が決定しても就職していいか親に確認しなければならない。そのほかいろいろと親子関係が変わってきている。「オヤカク」

◎毎日新聞6月27日の夕刊の記事から

15年時点の子どもの貧困改善13,9%は12年より2,4%低下し12年ぶりに改善した。雇用改善により少し改善したが、なお高水準。またひとり親世帯の貧困率は50%超である。

OECDがまとめた14年のまとめた加盟国36カ国の平均は13,3%で日本は16,3%である。日本が経済大国を誇りながらこのありさまである。地球温暖化対策とかいう無駄なことに年3兆円もかけているのに。その10分の1でも貧困改善対策費にかければいいのにと思います。

 

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母子家庭では、2013年の前回調査に比べ「借金がある」「貯蓄がない」と答えた割合がいずれも増えた。「生活が苦しい」という割合は母子家庭では8割超で、厳しい状況にいることがわかる。

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◎西原さんの家庭は、経済的に相当な富裕層になります。経済的な心配がなくて,子どもの自立を目指すことができます。普通の母子家庭のうちの場合はそうはいきません。

働く人の4割が非正規という現実

 非正規では収入が低く安定せず、将来の見通しが立たない。結婚もできず、子供は生まれず人口は減るばかり。

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◎街を見ても古くからのお店で、技術や修行を必要とするような店はどんどんなくなり、やたらと、コンビニやユニクロ、チエーン店の飲食店のような店が増えてきています。非正規社員が多くなり極端な場合店長すら非正規という例もあるほどです。非正規社員は給料も安く将来のみとうしが立ちません。

 大久保の街でも百人町東町会の地区で、以前は独立した商店がたくさんありました。みんなそれぞれの分野で修業した人が店主あるいは職人でありそれぞれに誇りを持っていました。しかし現在では残っている店は3店しかありません。(靴屋さん、本屋さん、熱帯魚販売)

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また親のほうも子育てが生きがいとなり、いつまでも子供べったりで卒母できない

子どもが定職につけず、親の年金で生活するものも増えてきている。何とかしなければ日本の将来はお先真っ暗です。

2016年6月 8日 (水)

岩城正夫先生から、「鳴子こけし風お地蔵さん」を送っていただきました

「鳴子こけし風お地蔵さん」を送っていただきました。
 
 2016年6月7日、岩城正夫先生から、鳴子こけし風木像の第2弾、「鳴子こけし風お地蔵さん」を送っていただきました。
 木像にお手紙が添えられていて、この木像の経緯も書かれておりました。大変興味深いお話しなので、皆さんにご紹介します。
 すでに2015年12月30日の「こういちの人間学ブログ」で、「鳴子こけし風ネコの木像、セルフメイドの世界ついて」ご紹介しました。前のお手紙でも、次にチャレンジする木像のことを書いておられましたが、半年ぐらいで次の木像を作られるのは大したものです。
 お手紙には今度の作品で新しい発見をしておられるので、とても興味深く、皆さんに、ぜひ読んでいただきたく、文章をそのまま掲示させていただきました。以下、岩城先生のお手紙の文章です。
岩城先生のお手紙から
 こんどの作品作りで驚きつつも反省しましたのは、柔らかい木材(ヒバ―アスナロ)だけでも鳴子こけしが作れるとわかったことです。同封の地蔵尊はヒバ材だけで作ってあります。前回の説明文で私は、柔らかい木材で鳴子こけしは作れないと書きましたが、それは誤りであるとわかってしまいました。その点反省しています。
 じつは前回のネコ木像では首の部分だけは硬い木材を使いました。つまり、猫の顔を彫ってから下部に穴をあけ、首に相当する部分だけ硬い木材をろくろで切削しそれを頭の下から差し込んで接着剤で固定し、24時間おいて完全に固まってから胴体の穴に差し込むという、大変手のこんだ作業をして完成したものでした。しかし今回は本来の鳴子こけし同様、彫れた顔(下部には当初から首の部分が削られている)を胴体に差し込んで完成という単純な手順で作られたものです。しかも軟らかい木材だけの使用でです。
 思い返してみますと鳴子こけしを作り始めたのは2007年ごろと記憶しますから、それからずっと8年間以上ものあいだ柔らかい木材だけでは鳴子こけしは作れないと思い続けてきましたので、今回の体験は驚きと反省と嬉しさとが混在したものです。何度試みてもできなかったことがなぜ今になってできるようになれたのか、興味深いものがあります。
 それによく似た体験が思い出されました。40年前、何百回にもわたってキリモミ実験をしても火は絶対に起きなかったのが、7年間ほどの失敗続きの体験後、あることがヒントになってとうとうキリモミ式発火法に成功したときのことです。
 それはともかく、私の最終目標は「鳴子こけし風弥勒菩薩」つまり女性顔の木像なのですが、女性の顔はとても難しく、その前に2~3作ほど習作を試みたいテーマがあります。それら習作が出来上がったらまたご報告します。
「鳴子こけし風お地蔵さん」の写真
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大変優しい顔のお地蔵様の顔です。
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前にいただいた、ネコの木像と並べて写しました。よくこんなに細かく彫れるものですね。
お礼の言葉と、感想
 お手紙の末尾に前回、送っていただいた、「鳴子こけし風ネコ木像」に対して、「こういちの人間学ブログ」でご紹介したことと、岩城先生の書かれた「セルフメイドの世界」という本のご紹介に対して岩城先生から御礼の言葉をいただきました。
 「鳴子こけし風ネコ木像」、「鳴子こけし風のお地蔵さん」また、「火おこしの方法」でも、おいくつになられても、いろいろチャレンジして、その結果新しい発見をされている、そのあくなき探究心は敬服に値します。今度は、いよいよ「鳴子こけし風弥勒菩薩」にチャレンジされるのですね。すばらしいことです。「お地蔵さま」と同じように素敵なお顔になるのでしょうね。期待してお待ちしています。
 まだ前回のブログをご覧いただいていない方は、よろしかったらぜひ下記へアクセスしてください。
 
「岩城正夫先生から『鳴子こけし風ネコの木像』を、送っていただきました。『セルフメイドの世界』について」2015年12月
岩城先生のお名前で検索すると、このブログが上位にランク付けされているので、多くの方々に読まれているのではな以下と思います。興味ありましたら、ぜひご覧ください。
「原発と核兵器の問題岩城正夫氏の先見性『核武装のための原発論』」2012年7月
 
 また、お送りした「人間学研究所年誌2015」とそこに書かれていた拙文「ネアンデルタール人などと私たち人類」も読んでいただきました。ありがとうございます。
 

2015年12月30日 (水)

岩城正夫先生から「鳴子こけし風ネコ木像」をいただきました。『セルフメイドの世界』について

「鳴子こけし風ネコの木像」を送っていただきました。 
 2015年12月28日、人間学研究所でお世話になった。名誉会員の岩城正夫氏から、「鳴子こけし風木像のこと」というお手紙と「鳴子こけし風ネコの木像」を送っていただきました。お手紙にはこのこけしのを作る由来が詳しく書かれており、岩城先生のいくつになってもお元気で意欲的に物事に取り組んでおられる姿に感銘いたしまして、お礼の手紙をお送りするとともにブログにも書かせていただいた次第です。
 岩城先生への返信のお手紙には、2015年10月15日に、人間学研究所合同例会でお話しした「ネアンデルタール人などと私たち人類」のレジメも同封させていただきました。レジメには岩城正夫先生の監修され、解説を書かれている、『ネアンデルタール人の首飾り』の紹介も書かれています。
 又、お手紙の中で『セルフメイドの世界』の中で鳴子こけしのことが書かれているとのことで、さっそく注文をし29日にはもう本が届きました。その本については改めて書きます。
 『セルフメイドの世界』私が歩んできた道は、2005年12月1日発行、アイ・エイチ、発売、群羊社で、定価1300円+税
 送っていただいた「鳴子こけし風ネコの木像」です。大きさは10センチほどです。
これほど小さい木像を細かく彫るのは大変な技術です。首をまわすとキュッキュッとなります。
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・ずいぶん細かく丁寧に彫られています。
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「セルフメイドの世界」の本です。内容は次の通りです。
1,手作りの火・30年の経験から
2、手作りの火・他人にもすすめたい
3、どうして「手作りの火」を始めたのか
4、セルフ・メイドの拡張
5、私のセルフ・メイドの源流
6、手作り体験から見た「道具」「機械」
7、私の「道具」「機械」「技術」論
付録 本書に関連する論文
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p19に載っている 鳴子こけしです
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p21、左は鳴子こけしを半分にしたところ 、右の写真はこけしに首をいれるところ
いただいた、お手紙には詳しい経過が書かれています。
 やっと念願の私流「鳴子こけし」が完成しましたので記念にお送りします。その記念たるいわれを述べさせてください。
 回して「キュッ」となる理由が実は鳴子こけしの原理と古代発火法と深いかかわりがあることがわかりました。
 20余年が経ち、『セルフメイドの世界』を執筆するにあたり、鳴子こけしのことを思い出しました。その内容は上記のように本に書きました。
 数年前にはじめてネズミもちの木で、鳴子こけしを実際に作られました。簡単にできましたが、白木の、顔を描きいれるこけしでは二番煎じなので、「鳴子こけし風仏像」をつくろうとしました。しかし思いのほか時間がかかり鳴子こけし風ネコ木像にされました。
 ネズミもちのような堅い木は首はいれやすいが彫るのは難しく、ヒバのようなやわらかい木は彫りやすいが こけし人形にならない。でもそれを克服したのが今年になってからだそうです。また郵送できるような小さな人形には小さな工具が必要でした。工具を自作したりもしました。いろいろな動物の顔を彫りましたが最終的にネコに決めました。
 小さいものはかけたりしやすく一体づつ丁寧に作りました。
 そして、日ごろお世話になっている方々(こちらこそ大変お世話になっています。気にかけていただいて本当にありがとうございます。)に逐次お送りしたいと思っております。
 この作業が終わったら、今度は人の顔の「鳴子こけし風仏像」に本格的に挑もうと思っています。
―頂いたお手紙の概略を書きました。
 『セルフメイドの世界』-私が歩んできた道、
 は岩城先生のご研究の総まとめとなるものです。今まで取り組んでこられた研究の全てが書かれています。
 岩城先生は人間学研究所の例会でも、いろいろとお話を伺いました。またいろいろ実物で見せていただきました。電気パン焼き器、手作りの紙巻きタバコ器、いろいろな火おこしの方法、古代の弩の再現のお話などです。岩城先生のお話はいつも実演と一緒でとても興味深いものです。和光大学での講義でも、いつも大変評判がよく、何百人も学生さんが集まるそうです。
 岩城先生のお弟子さんで人間学研究所の関根秀樹さんにも例会で何度も実演とともにお話いただきました。
 本の末尾には5つの論文が載せられています。
 あとがきに、物心ついてから数え切れないほど失敗をしてきた。そして失敗が苦にならない心境をつかむことができた。これからも私としては自分の気力が続く限り今後の人生を精力的に楽しく生き続けようと思っている。
 
・ 
 だいたい少しのことで人はへこたれてしまいます。
 岩城先生がこの本を出版されてからちょうど丸5年です。そして、今度送っていただいたこけしでも、いろいろな失敗の末にうまく作られ、さらに、新しいものにチャレンジされようとしています。
 私も岩城先生のようにいくつになっても、失敗を恐れず、チャレンジしていきたいと思います。
 岩城先生本当にどうもありがとうございました。
 

2015年7月23日 (木)

NHK朝ドラ「まれ」現実離れがひどすぎる

 今までNHKの連続朝ドラマは必ず見ていました。前回の[マッサン」[.「花子とアン」、「ごちそうさん」、それから「あまちゃん」です。ちょうど朝の食事の時間で、家内と楽しみにしてみて居ました。視聴率は常に20~22,6%ぐらいでした。2015年7月の朝ドラは「まれ」です。女性のケーキ職人が著名なパティシエになっていくお話です。それは、新幹線が通った能登と横浜が舞台です。

 はじめの能登を中心にしていたころは良く見ていました。横浜に舞台が移るころからあまり見なくなりました。家内も見たくないということで、ニュースなどの番組でNHKを見ていて、8時になると他にチャンネルを変えます。たまたま、22日はまた、「まれ」を見てみました。

 脚本家は篠崎絵里子氏、賞も取ったことのある人だそうです。以下敬称略

 津村徹〈大泉洋)と奥さんの藍子(常盤貴子)と主人公である姉希・まれ(土屋太鳳)と弟一徹の4人家族です。東京から夜逃げ同然で出てきて能登に住み着きます。自然の海塩を作っていて、前は民宿をしていたところ、桶作家に住み着きます。桶作元治は舞踏家の田中泯、奥さんの文は魔性の女と昔言われていたそうな田中裕子です。さすがに演技がうまいものです。輪島塗の一家は、中村敦夫がお祖父さん(紺谷弥太郎)役をしていて、うまいものです。孫はヒロインの希の結婚相手の圭太です。圭太の父は能登市役所に努めて居ます。あと同級生とその家族が何かというと集まっています。寺岡家、茂本家、美容院のうちなどがもう一つの拠点です。

 希(まれ)の父親は夢ばかり追いかけていて地に足がついていなくて、まれは「コツコツとまじめが一番」とはじめ輪島市役所に勤めます。ところがどうしても世界一のパティシエになりたいということで、横浜に出てきます。1日に何十軒のケーキ屋さんを食べ歩いた結果、ある中華料理店の裏メニュウのケーキにたどり着きます。ーそんなに味覚が発達しているのでしょうか。またこんなに食べ歩くのは時間もおカネもおなかも無理と思いますが。こんなこともさらりとかいています。奥さんが中華料理店と占い師をやっていて、旦那が腕はいいがきまぐれのケーキ屋をやっているとの設定です。希はそこの中華料理店に下宿し、そのケーキ屋で働き始めます。

 途中からあまり見なくなり、まれと圭太は結婚したようです。能登に来ていた人物で、徹が会社をやることを勧め保証人となった人物が粉飾決算で(詐欺師)で逮捕されたとのこと。会社といっても他の従業員がいなくてへんにおしゃれな事務所だけあって、その会社に5000万円掛けたそうですが・・。それでも3年続いたそうです。そして現実には徹はあっさりと、「自己破産するわ」。と奥さんに言います。そんなに簡単に自己破産なんてできません。多くの人に人に多大な迷惑をかけてしまうのです。自己破産はなによりも信用を失い、再起しにくいのです。何とかみんなの協力も経て、頑張って会社を維持することが大切です。会社を維持出来なくとも何とか借金を返済するのに懸命な誠意が支援者を生みだします。徹はそうでなく、なんでも簡単に投げ出してしまい、信用を失います。それでは今度、何をやってもだれも見向きもしません。今までもその繰り返しのようです。

 筆者は自分で別会社を立ち上げ、新所沢に店を作りました。別会社では社長となり社員5人で始めました。元の会社では専務です。経営は厳しく、社員にきちんと給与を払うと、自分のうちの分がなく食べ物も親のところで援助してもらうこともありました。ナンバー2になる人が長期入院し、他の社員にもとの会社に戻ってもらいました。家内と私で店を支えた時期もあります。何でも仕事をしました。その時は利益が出ました。最後にそこを引き上げ、後継者に譲り渡しましたが、700万の資本金ほか、かなりお金を使ってしまいました。でもその会社で働いた社員が私含め、電気業界、水道、リフォーム業などでの力をつけ、そこで得たことが、東京ガスのエネスタ業務だけでなく、広く建築業界での力をつけ、会社が大きく発展する力を得たのです。そして身内-父以外に誰にも迷惑をかけなくて、会社を整理できたのは良かったのです。

 能登にいる徹の息子で希の弟の一徹は、デイトレーダーだそうで、1000万くらいなら出せるといっています。無一文状態から、民宿にいて、1000万も余剰金が簡単にできるのでしょうか。そんなに簡単なものでしょうか。―その後塩づくりになるようですが。

 21日の放送だけしか見ていませんが、おかしいなと思うことが次々に出てきます。インターネットを見ても「まれ」おかしい、というのがたくさん書かれています。今回書いたのは1日分だけですが、毎日のようにおかしなことだらけみたいです。視聴率もだんだん下がって来ているようです。せっかくいい役者をそろえているのに脚本がおかしいので残念だと思います。

追記  9月18日

 見ないつもりが、「まれ」の前のNHKのニュースを見ていて、そのまま「まれ」を見てしまうことがあります。9月26日最終回なのでもうすぐ終わりになります。

 桶作一家にたとえ民宿で部屋があるからと津村家の子供もいる2家族(希は苗字が変わりましたが)が住んでいるのもいかにも不自然です。津村徹もまた家出して行方不明。前、津村徹がまじめにコツコツ働くといったら、夢がなくなった徹には興味がないと藍子はいいます。現実的な問題ですが、またー行方不明同然出ていった徹には、住民票も無いわけで、ちゃんと仕事につけるわけがないのです。

追記 9月22日

 東洋経済オンラインに、桧山珠美さんの、「NHK朝ドラ「まれ」にいらっとする目線、その姿勢は公共放送に相応しいのか』という記事が載っていました。かなり詳しく共感する記事が載っていました。

 「まれ」に対しての感想が今までにヤフーの感想欄に67500件寄せられ、その8割が批判する内容だそうです。リアルな世界からかけ離れすぎているというのです。

 私も、朝の食事の時間につい又見てしまうことがあります。すると、またありえない―、とイラッとします。それをこの記事では細かく書いているのです。郵便局員が「サロンはる」に入り浸っているし、お客以外の人間がいつもいる。なんかあると、お客をほっぽっておいて、人を探しに行ってしまう・・・というぐあいに、次から次からこれでもかと思うぐらいに、ありえないということがでて来ると書いてあります。ちゃんと全部を見ていたら、イライラが高じて怒りたくなるでしょうね。

追記 9月26日

 最終回を見てしまいました。希のお父さんの徹が戻ってきて、希は世界1のパティシエになるわけでもなく、やらなかった結婚式をして、平凡におわりました。夢を持つことはいいことなんでしょうが、なんか気が抜けます。

2014年12月20日 (土)

アサッテ君連載終了、40年間ご苦労様でした 老人が元気に さざえさんと対比も

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12月19日の毎日新聞1面の漫画です。暗い画面で申し訳ありません。おばあちゃんの髪の毛の色にご注目ください。黒い髪の毛です。

2014年12月19日の毎日新聞朝刊の1面に、「ありがとう アサッテ君」として東海林さだおさんの連載画が今年の年末をもって終了しますと載っていた。お別れの黄色いハンカチということで、みんなでハンカチを振って別れを惜しむ漫画が載ってiました。又Ⅰ3面には特集ということで、特集記事が載っていて、連載スタート、1週年、8コマ時代開幕、4コマに戻る、20週年、30周年のそれぞれの区切りの時期の漫画が載っていました。

 連載は何と1万3749回だそうで、40年間6か月にわたるものです。今年8月には1万3616回の、一般の全国紙の連続漫画として最長不倒記録を刻んだということです。連載を開始したのが1974年6月16日で、当時東海林さんは36歳でした。東海林さんは筆者と6歳違いですから、この時まだ筆者は30歳です。漫画では1977年に途中8コマになったこともあり、その時におじいちゃん、おばあちゃんが同居するようになりました。東海林さんは現在77歳で、まあよく続いたものです。この漫画の前は横山隆一さんの「フクちゃん」でした。筆者のところでは昔からずっと、毎日新聞ですから、その間ずっとこの漫画を見せてもらってきたわけです。主人公の顔もはじめとずいぶん変わってきました。おじいちゃん、おばあちゃんは小学生と思われる孫の年から見て、ちょうど筆者と同じ年のように思えます。でもおじいちゃんはともかく、おばあちゃんは頭に頭痛除けの絆創膏が張ってあったりして、いかにもお祖母ちゃんそのものです。今から40年前のおばあちゃんはそんな感じだったのでしょう。

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1877年連載にはじめて登場した、おじいちゃんおばあちゃんです。.おばあちゃんの髪は白くなっています。ずいぶん、年を取っていて、顔が変わっています。歯がむき出しの状態ですね。
 

 それでも「サザエさん」よりはいいのです。サザエさんは新聞の漫画では昭和21年から49年。アニメになったのは昭和44年、そして現在に至っています。(フジテレビ日曜日)サザエさんのお父さんが波平さん、頭は禿げて髪一本が特徴、お母さんのふねさんは和服を着て、もういかにもおばあさんです。サザエさんには兄妹がいて、カツオ君とわかめちゃんです。まだ小学生です。サザエさんの子供はタラちゃん。筆者が戸山高校のクラス会に集まった時、たしか54歳くらいでしたか、ちょうどクラス会で我々はたしか波平さんと同じ年だね、と司会者がいっていました。サザエさんの初めのころは男子の65歳くらいが平均寿命でした。それがだんだんに伸びて今では80歳くらいです。今70歳で元気な人はまだまだ長生きできそうです。それに比べれば、アサッテ君の両親はましですが。今の70代はクラス会で集まってもまだ若々しい人が多くなっています。特に、女性は元気です。平均寿命がこの間に大幅に伸びました。

 昨日、急にアクセスが増えました。それは「近況2013,4,8花がきれいに~」http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/04/201348-4b95.htmlというブログです。そこにアサッテ君の漫画が載っていたからです。2013年3月20日の漫画で、当時はやった、「長生きをしたけりゃ肉を食べるな」という本と、逆に「長生きのためには肉を食べろ」という本で、お金がある時には肉を食べる、という、ことが書いてありました。

ところで、アサッテ君でインターネットを検索すると、上位に2チャンネルが出てきます。れいのごとく下品な言葉の羅列です。毎日新聞もやめればいいのにといっている人もいました。確かに80才近い人の漫画は20代の人にとってはまったくずれているでしょうが。それにしてもひどいものです。

追記 2014年12月31日

 今日で、アサッテ君の連載が終わります。毎日新聞の社説に「アサッテ君」40年分の感謝を込めて、というのが載りました。漫画のところにも27面の漫画のところにも書いてありますが、午前9時過ぎに仕事場に入り、昼食もとらず6時まで創作に没頭するようです。何しろ月50本の締切があるというから大変です。それだけ描きだすのは大変なことです。これからはほかも仕事を減らして、やっと人間らしい生活ができるのかなと書いてありましたが、ご苦労様でした。

 アサッテ君の代わりの漫画がなくなりました。日経新聞ではもともとないのですが、寂しい感じがします。

2013年8月31日 (土)

「半沢直樹、視聴率42%、同時間放送の韓国ドラマ{馬医」の共通性と違い

 日曜日の夜九時は、今もっとも視聴率の高い、TBSの「半沢直樹」と、NHKBSプレミアムの「馬医」が重なります。筆者のブログでは、「最近の韓国歴史ドラマ H25,8、30日版」(2013年7月8日で8,30更新) において、その時々にテレビで放送されている韓国歴史ドラマの概要を書いています。現在放送中のものは番組名に青で表示し、終了すると黒に変えています。ずいぶん前から、各局でどのような番組が放送されたがわかるようになっています。

「半沢直樹」と「韓国歴史ドラマ」の共通性

 韓国歴史ドラマはBS放送で放送されるものが多く、以前はいろいろなものを見ていて、それをブログに書き、昨年の元日にはNHKの中にある、韓国KBS放送の生放送に韓国歴史ドラマ好きの代表の一人として出たこともあります。しかし最近は再放送が多くなり、見るものが減りました。その中で必ず、続けてみているものがイ、ビョンフォン監督の「馬医」と高麗王朝の「武人時代」です。武人時代は終了しました。

「半沢直樹」と「馬医」は同じ時間ですので、どちらかをビデオに録り、あとで、見ることになります。

 「半沢直樹」と、韓国歴史ドラマの共通点は、敵と味方がはっきりしていてわかりやすいこと、主人公は悪しき権力により、これでもか、これでもかと痛めつけられます。しかしそれに耐え抜き、よき仲間も得て、敵の権力者を打ち負かします。皆さん書いているように、「水戸黄門」や「忠臣蔵」的なすっきりさを感じるわけです。

「半沢直樹」では、「くそ上司覚えてやがれ」「やられたら倍返し!」、「10倍返しだ!」という言葉に代表されます。日ごろ新自由主義のもと、生産性向上第一で、人間を者扱いし、一般の社員をバカにし、いじめている現状に対して代弁していってくれてスカッとするということです。正社員を減らし、非正規化し、結婚できないような低賃金でも文句も言えない現状。金持ちは高額品を買いこみぜいたくをしタックスヘイブンにお金を持ちこみ税金を払わない。ところが賃金をあげないうえに消費税まで上げようとする。いかに今の社会が非人間的であるかを示していますね。それへのせめてものうっぷん晴らしであり、反発なのです。おそらく今年の流行語大賞になるかもしれません。

一方「馬医」では、人間扱いされない奴隷である奴婢の主人公である、ペク・ファンフュンがついに王様の侍医にまで上り詰めるという話です。韓国朝鮮は日本と異なり、日本が統治するまで、奴婢(奴隷制度)維持していたというひどい現実がありました。奴婢は人間ではなく牛や馬よりも低く見られました。売り買いされる対象で、生死の権も持ち主が握っていました。この馬医や医女や妓女などや多くのものが奴婢でした。このドラマでも当然これから様々な困難や障害が待ち構えていることになります。

日本と、韓国朝鮮の政治とドラマの違い

 日本における、勧善懲悪の基本は『水戸黄門』や『大岡越前』や、『暴れん坊将軍徳川吉宗』や、『松平長七郎』などに見る、いわゆる将軍家や、その下の正しきものに対して、悪大名や悪代官やそれと結託する悪商人などが悪いことをして、いわゆる正しいお上がそれをさばくという構造です。水戸黄門はこの印籠が目に入らぬかと徳川家の権威を示し悪代官や悪家老がひれふします。それが変わったように見えるのが明治維新ですが、それも権威が幕府から朝廷に変わったにすぎません。日本人には今でもお上が正しいというイメージがしみこまされています。悪いのは悪代官であると。傾向があります。日本では今でもお役人様やお上には頭があがらないという傾向があります。それに正面からたてつく共産党などは恐るべき「赤」であると教え込まれます。

 ところが韓国・朝鮮では違います。高句麗、百済、新羅の三国時代から、新羅、高麗、朝鮮と王朝が変わり、そのたびごとに、前王朝のゆかりのものを皆殺しにしてしまいます。またそれぞれの王朝でも王が庶民のための政治を行わないと、民衆の反乱がおき、ついには王朝が入れ替わります。天は庶民の生活を苦しめるものには、罰を与える、あるいは変えるという考え方がありました。それは中国の儒教の革命の考えに基づいています。

 西洋にはフランス革命のように民衆の蜂起で革命を起こし、悪政を倒し、自分達の政府を打ち立てるという伝統があります。

 日本でも奈良、平安、鎌倉、室町、江戸幕府などと権力は変わりましたが、天皇がたとえ形式上でもその上に君臨するという形は最後まで変わりませんでした。だから革命ではなく明治維新なのです。日本においてはたとえ一揆があったとしても、お上にうったえるもので、韓国朝鮮におけるような、政府そのものを打ち倒そうとする庶民の反乱はほとんどなかったのです。

「半沢直樹」の場合は水戸黄門などのように、上の権威を当てにしません。どんな上司の悪も、真実を徹底的に調べ上げて、それを盾に、ぐうの音も出させないように追い詰めます。

池井戸潤氏とは

  「半沢直樹」シリーズの作者である、池井戸潤氏について少ししかいてみます。池井戸潤氏は、1963年岐阜県の生まれで、ちょうど50歳でしょうか。慶応大学の人間関係学科と法学部を出て、元の三菱銀行に就職します。1995年の東京銀行との合併前に退職し、経営コンサルタントになりました。それ以後ビジネス書を書いたり小説も書き始めました。いろいろな賞を取った後「下町のロケット」で直木賞を受賞し、有名になりました。筆者のブログにも2011年8月6日付の「『下町のロケット』を読みました。会社が小さいからと言ってなめてんじゃねえ」は、かなりのアクセスがあり、2年近くたった最近の4か月間でも1500件ほどのアクセスがあります。中小企業に対する大企業の横暴さ、その中でも社員が結束で、大企業の圧力を押し返していくという痛快さがありました。長い間下請け企業の社長として、大企業の横暴さを身近に感じていた筆者は深く共感したものです。

「半沢直樹」の高視聴率

 今回TBSテレビで10回放送される「半沢直樹シリーズ」は驚くほどの視聴率で注目されています。異業種交流会などの中でも当然話題になります。毎回視聴率が上がり、1から5回の関西編では、5回目の視聴率は関東地区で29%最高で33,6%。関西では32,8%で最高が38,6%だったそうです。6回目の東京編も前回と同じ29%の視聴率だったということです。ほかのブログによれば、こんなに人気が出るとは思わなかったため、急きょ回数を増やそうとしたが、忙しい主人公役の堺雅人氏に断られたそうです。放送終了後のキムタクによるアンドロイドの視聴率が急減してキムタクが恥をかくのではとか心配されています。

 同時にやはり、池井戸潤氏の作品をもとにした「七つの会議」がNHKで東山紀之主演で土曜ドラマとして放送されています。

「堺雅人」などにみる、配役のうまさ

 このドラマの大ヒットは主人公の半沢直樹を演ずる堺雅人氏の好演によるものが大きいでしょう。同じ時期にNHKから放送された同じ池井戸潤氏の「七つの会議」はそんなに話題になりませんでした。堺雅人さんは、いろいろな役をこなし、それぞれで大人気を博しています。筆者としては「塚原卜伝」が印象に残りました。今までの剣豪役は筋肉隆々としていかにも力のありそうな”剣豪”というイメージの俳優がなりました。しかし堺雅人は一見きゃしゃな優男に見えます。何かの時に、はにかんだような表情を見せます。それが私たちに、何か身近な印象を与えるような気がします。ところが、実際には大きな力を秘めているということ。女性が多く見ているというのは堺雅人氏の魅力によるものでしょう。ほかの配役も、奥さんの花を演ずる上戸彩もかわいいし、敵役の大和田専務を演じる香川照之もさすがの芸達者ぶりが見られます。

ドラマの原作{半沢直樹シリーズ)Kc4a01740001

 この「半沢直樹シリーズ」の原作は『オレたちバブル入行組』(2004年文芸春秋社、2007年に文春文庫657円+税)が、前半の関西編のもとになり、『オレたち花のバブル組』(2008年文芸春秋、2010年文春文庫657円+税)が後半の東京編のもとになっています。シリーズ3作目は『ロスジェネノの逆襲』(2012年刊週刊ダイヤモンドで連載中)です。これも早々にドラマ化されるでしょう。筆者も早速に購入して、面白いのでそれぞれ1日で読んでしまいました。何かこのシリーズで170万部がうれたとか、これからさらに売れるでしょうね。それから原作を読んでドラマと比べると、いろいろな点で違いがありました。週刊誌の中には違いを一覧表にしたものがあります。(FLASH 9月 10日号 ドラマのここがリアル、ここがウソ」)

 印象に残る違いは、主人公の父親が首つり自殺自殺したとなっているが原作では、自殺していない。融資を断り自殺のもとになった融資担当者が大和田専務となっているが原作では違う人物。半沢直樹が剣道をやるというのがあるが、原作にはない。東京編の伊勢島ホテルの専務が男性ではなく女性の倍賞美津子に変わっていることなのです。また原作では国税局の査察官が横柄な態度をとっていますが実際にはそういうことはないそうです。変更はいずれも内容をもっと強烈に印象付けるためでしょう。

「本とドラマは別物」 池井戸潤氏

 WEBの中で、池井戸潤氏の特別寄稿があります。要旨を書きますが、「僕は、脚本に注文をつけていない。小説は人間の内面を書くものだ。しかし爆破シーンなどはいくら、字で書いてもそれを直接あらわすことができない。原作を提供したら、後は製作者に任せるしかない。したがって必然的に作品と原作とは別物になる。評価があるとすればそれは製作者に帰すものである。」

詳しくは下記をご覧ください。

 http://www.diamondo.jp/articles/-/38364

 また現実社会では、「半沢直樹」のようには行かず、原作者の池井戸潤氏は『半沢直樹の真似をしない方がいいですよ』といっています。{AERA]にて。

 まあ明日から後4回の放送があります。筆者は原作を読みましたが、ドラマは違いますから、楽しみにして見ていきたいと思っています。みなさんもぜひご覧ください。

追記 2013年9月26日 毎日新聞から

 9月22日に放送されたドラマ、「半沢直樹」の最終回の視聴率が関東地区で42,2%(関西地区45,5%)だったことがビデオリサーチの調べで分かった。ドラマの視聴率が40%を超えたのは2011年の日本テレビの「家政婦のミタ」の最終回(関東地区で40%)以来で歴代2位となった。過去の一位は「積み木くずし」の45,3%である。「半沢直樹」は初回の19,4%(関東地区)から一度も落ちることなく上り続けました。

 「半沢直樹」の最終回では、大和田常務が取締役に落ちただけですみ、逆に大きな功績を上げた半沢直樹が証券会社への出向ということになりました。すなわち原作通りでした。おかしいではないかという声も放送局に来たそうです。

 しかし、原作どおりにしないと、次の池井戸さんの続編の小説「ロスジェネの逆襲」につながらなくなってしまいますから。今度は証券会社を舞台にした続編が望まれます。

2013年5月23日 (木)

村上春樹氏の『色彩をもたない多崎つくる~』を読みました。『1Q84』との対比も

 『色彩を持たない、多崎つくると、彼の巡礼の年』という、題名が長いということでも話題の村上春樹氏の本を読んでみました。

   2013年4月15日第一刷 1700円+税 文藝春秋

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 この本は発売前からすでに話題となっていて、発売して、猛烈に版を重ねているようです。発売間もなく新宿の中堅の書店には在庫がなく、もちろん私のすんでいる近くの本屋にもありませんでした。予約して待つ方法もありますが、結局アマゾンで頼んでしまいました。大書店や通販以外の店の経営の厳しさが思いやられます。届いたその日のうちに一通り読んでしまいました。その後メモをとりながらまた読みなおしました。

 私は小説類は、時代小説が好きで、村上春樹氏のような本はあまり読みません。しかしこれだけ話題になっている本は読むべきであろうということで読んで見た次第です。すでに、村上春樹氏の大ヒットした、『1Q84』については、本を読み感想を2010年6月にブログに書きました。『1Q84』と、今回の『色を持たない,多崎つくる~』とかなり共通するものがあり、少し文章を加えてブログを更新しました。

 なかなか難解なところがあり、途中で挫折してしまうのだそうです。そのために下に書いたような解説書もできています。筆者にとっては、不合理や神秘主義の世界というものは、興味はあっても、それが小説の中で、さもありそうな形で出てくるのには違和感を感じてしまうのです。ですから、ほかの本まで次つぎに読んでみようとは思いません。それは、司馬遼太郎氏や宮城谷昌光氏の小説とは違います。彼らの本は、ほとんどすべて面白く読みました。

今までに書いたブログです。書き加えて更新しました。

「1Q84]における性描写 ファンタジーにしてもおかしいと思ったこと]更新版

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/.05/q84-1b81.html

「村上春樹『1Q84]』とカルト宗教 更新版」

http://koiti-ninngen.cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/05/1q84-bq22.html

★ 上記の2つはうまくつながらないようです。申し訳ありません。

 共通点

 未成年者との性交 シロとクロ 夢?の中での交わり いつも16歳か17歳のまま 『1Q84』でも18歳未満の女性との性交が出てくる。

 不可解、神秘の世界の、「1Q84」と象徴として共通する小人(リトル・ピープル)の存在 小人が神秘の世界を支配?

 六本指を持つ人間 魔術的な存在とされる 神秘主義との深いつながり。

 登場人物について 1、主人公

多崎つくる 

この本の主人公 特徴がない= 自信がない 

魅力的ではないと思っていた「1Q84]では「天吾」に相当

悪魔的な側面を持っていると ユズは絞殺されることを望む 

ユズと闇を共有 エリが「悪霊」とよぶもの

始め5人組から外され、ショックで死のうと思う。顔つきが変わる 

もともと一番ハンサムで魅力的。しかし自分には自覚がなかっ

た。

少年から大人へ そして元の友人を訪ねることを巡礼の旅とし

ている。その後、色がないなんてこはないカラフルな田崎つくる

君だよといわれる

それへの、木元沙羅という年上の大人の女性の導きが重要

駅をつくるという着実な仕事 考え方の着実性、堅実性が

つくるを支える

しだいに自己に目覚め、自信を回復していく過程

クロからのアドバイス、沙羅をはなしてはダメと

最後に木元沙羅への告白 どうなるのか結末を見せず

に終了

 

2、色の名前を持つ人とそうでない人

多崎 つくる 鉄道会社の建築課 駅をつくる堅実な仕事 

   5人の中自分でだけ色を持たないと思っている

   他の4人は色で呼び合う 名古屋にとどまり彼だけ

   東京へ 仲間から絶交を宣言される 理由が

   分からない沙羅に会い36歳のとき、改めて真相

   を探ろうと、旅に出る

アカ 赤松 慶、高校同級生 自己啓発の会社を創立

    メガネをかけた小柄な青白きインテリ風

アオ 青海悦夫 高校同級生男子の名前、自動車販売

   会社勤務 大柄なスポーツマンタイプ

シロ 白根柚木(ユズ)、高校同級生、小柄で清純、

   音楽大学へ 夢?のなかでつくるからレイプされたと、

   妊娠そして流産、そして絞殺される原因は不明と 

   闇の世界で殺される

   殺されてしまう白雪姫 「1Q84」では「ふかえり」に相当

 クロ 黒埜恵理 高校同級生の女子の名前 結婚して

   フィンランドへ つくるが好きだった。大柄で豊満な女性

   クロは沙羅を手放してはダメという

灰田文紹 物理学の年下の学生 壁抜けをして、つくるを

    みつめる(観察)?シロとクロとの中間的、同性愛的

    関係?つくるの精子を口で受け止める=シロに精子

    が飛んで行く

灰田青年 灰田の父親 大学教師 青年時代 緑川と会う

緑川 ジャズピアニスト 悪魔的な存在

    黄色だけがないと思ったら 女主人公が

(黄)元沙羅 つくるの2歳年上 大手旅行会社勤務

    彼女には年上の彼氏がいる つくるにフィンランド

    行きをすすめる 38歳 「1Q84]では青豆にあたる

村上春樹について

「村上春樹を知りたい」 春樹大学、開校 という本がある(4月12日発売 GAKKEN)

 存命の作者の中では大学の講義が最も多いといっても過言ではない」といわれる

 他の本を読んでいないが、様々な試みをしているようである。また文章表現においてさすがと思えるところがある。共通点は神秘主義とセックス。

 師と言える人物は臨床心理学者で故人の河合隼雄であると。

 河合隼雄はユング学派を日本に広めた人。河合には神秘主義的な側面がある。

 その影響を受けているのだろうか。

 音楽との関係

 音楽が様々なところに出てくる。村上春樹氏の音楽へのぞうけいが深いことがわかります。この作品ではリストの「巡礼の旅」ル・マル・ヂュペイ ラザール・ベルマンによるものがいわばテーマ曲となっている。この曲はネットで一部聞くことができる。さぞたくさん売れることでしょう。

 ◎ まだ書くべきことはたくさんありますが、とりあえず、思うことを書いてみました。

1、毎日新聞の書評

2013年5月24日(金)毎日新聞の「論点」で、「ハルキ・フィーバー考」という特集記事がありました。

いままでの村上春樹氏の作品と発行部数(国内分)

「羊をめぐる冒険」(82年野間文芸新人賞 311万部)

「ノルウエイの森」上・下(87年 1108万部)

 「ねじまき鳥

       クロニクル」全3部(94~95)読売文学賞

「海辺のカフカ」上・下(02年、301万部)

「1Q84」全3部(09から10)毎日出版文化賞 781万部

「色彩を持たない~」発売40日で105万部

 さて内容のポイントを書いてみます。

ロバート・キャンベル(東大教授)、「日本独自の『お祭り気分』」

 純文学的な作品を熱狂的にむかえる現象は、米国ではあまり見られない。出版社の仕掛けのうまさと、同じものを買って使いこなすことで不特定多数と繋がりたいという、日本独自の消費文化を指摘できる。彼の小説の主人公は穏やかで静かで、精神的なジレンマや行き詰まりを抱えながら諦観を持って生きている。男性主人公が生きる上で受け身になりがちなのは近代文学の王道。「多崎つくる」もそうだった。村上の文学が現代の日本文学の代表になっている。そろそろ若い作家をさがなければいけない。

菅野昭正(東大名誉教授)、「思わせぶりの大家」健在

 70年ごろの政治、社会の頑強な障害にぶつかった経験から来る喪失、空虚、孤独と言った感覚につきまとわれ、自分のまわりにつながる世界と距離を置く。彼らの日々の過ごし方は生活感が希薄で「リアリティー」にかけるという批判もあった。その後で野作品も根本的なところは変わらない。スノビッシュなうまい表現を続ける村上春樹を私は「思わせぶりな大家」とよぶ。100万を超えるという読者のうち「時代のバイブル」として読んでいる層も少なくないのではないか。

福島亮大(文芸評論家)、「現実味持つ『冷えた世界』」

 多くの読者にとって、内容の良しあしでではなく「現に話題になっている」「著者が有名人である」というシンプルな、事実性しか、まともな判断基準がない。発売前から予約が殺到ということは中身が良いからということではない。現代の有名人にしたって一皮むけば『無名』の人と大して変わらない。単に話題が話題を数字が数字を生み出しているにすぎない。しかし村上の初期作品にある、有名性と無名性がコインの裏表になる世界は若い世代にとっても日常的なリアリティーそのものだからである。

2、小説だからなにを書いてもいいけれど

 私のように幽体離脱や壁抜けなどの神秘現象に批判的

なものにとっては違和感があります。超常現象や、心霊主

義や神秘的なものが好きな人は多いけれど、金縛りやら、

幽体離脱などの原理は、大脳生理学的に、解明されています。

しかしかなりの人々特に若者が、このようなものに興味を持ち

あるいは取りつかれている人がいます。ありもしないものに

おびえたり、影響を受けるのは、残念なことです。

◎ネットでは幽体離脱する方法を教えますなどという記事があります。

 基本的に金縛り(就寝中、意識がはっきりしているのに身体を動かすことができない現象で、医学的には睡眠麻痺とよばれます。不規則な生活や寝不足、化労やストレスからおきるといいます。金縛りはレム睡眠の時に起きる。脳は活発に動いているが身体は活動を休止している。金縛りの後に自分の寝ている姿を見るなどということが起きて、幽体離脱だとされます。しかしそれは、入睡時幻覚と言えるものです。幻覚は、その人が眼を開けていても、ほかの人には見たり聞いたりできないものを、ありありと眼に見え、耳に聞こえます。私のおばあさんが死ぬ間際にも、幻覚が見えていたようですし、今老人施設に入っている私の母親も幻覚が見えていました。本人には、見えているのです。

2017年2月24日 追記 毎日新聞記事

「ハルキストわくわく 4年ぶりに新作に行列」

 村上春樹さんの4年ぶりとなる長編小説「騎士団長殺し」全2巻、各巻1944円が発売されました。午前0時に、カウントダウンイベントをやり代官山蔦屋書店では、約100人が駆け付けた。

新潮社では1部70万部、2部60万部を用意する。2013年4月に文芸春秋から、刊行された「色彩を持たない多崎つくると.彼の巡礼の旅」は累計約150万部に達している。

 2月24日のアクセス数で、このブログが急増しました。

2013年5月18日 (土)

村上春樹 『1Q84』とカルト宗教 「多崎つくる~」の本と関連して 2013年更新版

 2013年5月、ブログ更新をしたわけ

『色彩をもたない、多崎つくると、彼の巡礼の年』を読みましたので、その感想をブログに書くことにしました。それには3年ほど前の2010年6月に書いた『1Q84』に関してのブログとともに読んでいただくと、わかりやすくなると思い、まず先行して以前に書いた2つのブログを更新いたしました。このブログは、3年前からずっとアクセスがあり、最近では急にアクセスが増えました。現在は累計で6000件以上になっております。

膨大な売り上げ、と各国への翻訳

『1Q84』(1,2,3 新潮社)を読みました。ともかくすごい人気で、書店のベストセラー10の中に3冊も入っていて、今も売れ続けています。佐竹は、歴史小説が好きで、司馬遼太郎や宮城谷昌光などは、その小説のほとんどを読んでいます。特に、自分でも後漢初期の小説『人、相食む』を書いているところなので、中国の歴史小説は、かなり読んでいて、人間学研究所の書棚にもたくさん置いています。しかし、これほど人気があるのだからさぞ面白いのだろうと、三冊まとめて買いました。三冊で6000円近いのでかなりの売り上げになるのでしょう。

 途中で、男性の主人公の天吾が、編集者の小松から、小説はこのように書くといい、というのがあって、なるほどと、大変勉強になりました。この小説は「1Q84」となっていて、1984ではありません。1984年(昭和59年)とは、麻原彰晃が「オウムの会」を始めた年です。日本では中曽根首相の時代であり、国民の中流意識が90%に達した年です。一方で、夕食には半分の父親が食卓にいないという状況がありました。1980年代には末法思想がはやり、新新宗教と言われるものの信者が2600万人に達したと、文化庁が報告しています。このころは1999年に恐怖の大王が降ってくるという、ノストラダムスの予言を信じる人も多かったのです。

 『1Q84』では、「ヤマギシ会」と「エホバの証人」と「オウム真理教」と思われる、カルト宗教がその話の中心をなしています。女主人公の「青豆」(これが苗字です)は「エホバの証人」の信者が母親で、母親といっしょに、各家庭を回っていましたが、途中で両親から離れます。この小説では、「証人会」となっています。

 話の中心は、「さきがけ」という農業共同体(コミューン)を中心にかたられます。これは、「ヤマギシ会」がモデルです。ヤマギシ会は1974年に山岸巳代治が始めたもので、自分の財産を持たないでいわば原始共産性のような組織を目指しました。はじめは農民主体の穏健なものでしたが、1972年の連合赤軍事件や、浅間山荘事件のあとで、一部過激派が、この組織に入ってきました。小説では1976年に、武等派の「あけぼの」が分離します。その後、「あけぼの」は、本栖湖で、警官隊と銃撃戦を行うようになり、『1Q84』の世界ではそれ以後、警察官の制服が変わり、レボルバー式の拳銃から、べレッタの自動式けん銃に変わってということになっています。これはオウム真理教が、1989年に、坂本弁護士一家を殺害したことと、その後の1995年の「地下鉄サリン事件」に続く出来事に対応させています。

 オウム真理教は1984年に、麻原彰晃がヨガの修行の会である「オウムの会」を始め、1987年には「オウム神仙の会」さらには「オウム真理教」となり、カルト集団化していきました。『1Q84』では、「さきがけ」のカリスマ教祖的 存在で、麻原彰晃を思わせる人物が出てきます。『1Q84』では、仮想世界で、その世界を支配する、リトルピープル(数人の小人)の意思を伝達する役割となっています。その教祖は、リトルピープルのお告げを伝達するために、10歳の自分の娘や、後二人の少女と性交しなければならないとなっています。その代わり、物を念力の力で動かすなどの超能力を持っているということになっています。

追記 無意識と神秘と不条理な世界

 ここで出てくるリトルピープル(白雪姫と7人の小人のような) が、『色彩をもたない、多崎つくる~』の中でも、村上春樹氏特有の神秘的世界を動かすものとして扱われています。もう一つのブログにも書いていますが、本人が壁抜けして飛んでいくのか、幽体離脱して行くのか、本人が意識していないのに、遠く離れたところ、言ってしまうというのは「、『源氏物語』の六条の御息所の生霊が、本人の意識外に飛んでいって、人を苦しめる」のと同じパターンです。『色彩をもたない、~』の小説では、主人公の多崎つくるの意識外で、いわば生霊が高校の同級生のシロを強姦し、妊娠させるようなのですから。主人公の多崎つくるの夢?の中で、同級生の女の子シロ、とクロと性交し、シロの中で射精する寸前で、年下の男友達の口の中に射精し、それが時空を飛んでシロを妊娠させるということです。

2013年10月7日(月) このブログと2013年5月18日に書いたブログのアクセス増えました。ノーベル文学賞の有力候補のようで。

 2013年10月、ノーベル賞の受賞者が次々と決まってきます。ノーベル文学賞の最有力候補に、村上春樹氏の名前があがっています。前から有力候補とされていましたが、なかなか受賞しません。それについては、受賞しないいくつかの理由があるとされています。

 日本語で書かれているので、英訳されないと、読まれにくいと。「多崎つくる~」はまだ英訳されていないようです。

 いわゆる「純文学」が受賞しやすく、村上春樹氏のような通俗小説的なものは受賞しにくいと。

 また、筆者のブログでも書いていますが、未成年者との性交ということが、よく出てきて、倫理的に問題になるということなどでしょう。

 いずれにしても、イギリスのブックメーカー(賭けや)である、ラドブロークスでは1番人気だそうです。はたしてどうなるでしょうか。

2013年5月18日「『1Q84』における性描写ファンタジーにしてもおかしいと思ったこと」

http://koiti-ninngen,cocolog-nifty.com/koitiblog/2013/05/q84-1b81.html

申し訳ありません。うまく開けないようです。「こういちの人間学 村上春樹」で検索をお願いします。

 

 

 

『1Q84』における性描写 ファンタジーにしてもおかしいと思ったこと 更新版

 以前に書いたブログの更新について

このブログはほぼ3年前の2010年6月14日に書かれたブログです。2013年5月18日『色彩をもたない多崎つくる~』の小説の感想を書き対比するために、最近版に更新いたしました。このブログは、もう一つの『1Q84』の宗教に関係する部分を書いたブログとともに、ずっとアクセスが続きました。はじめは月に50から60件ほどでしたが、村上春樹氏の最新作である『色彩をもたない~』発売以後この、4カ月では800件ほどのアクセスがあり、累計では2500件となりました。もう一つのブログである「村上春樹『1Q84』とカルト宗教」は、累計アクセスが6000件を超えております。

『1Q84』は発売以来数カ月で300万部になったようです。今どのくらいになっているのでしょうか調べたら、改めて書いてみます。

小説には性描写が目立つ 人によればポルノまがいだと

 村上春樹の本が、ものすごく売れていて国際的にも評価され、人によればノーベル文学賞候補にもなるとか言われている。私は村上春樹の小説は、この『1Q84』しか読んでいない。人の話では、『ねじまき鳥クロニカル』には、戦時中の拷問で人の皮をはいで殺すというシーンがあるそうです。『1Q84』でも人の意表を突くショッキングな内容が書かれています。それに加えて、恐らく、多くの読者をひきつけるのは、さまざまに出てくる性描写ではないかとも思います。

 『1Q84』ではそのような場面がいくつあるのか調べませんでしたが。(今度調べます)『色彩をもたない~』は10か所でした。

 この小説では、男性の主人公である、天吾と、女性の主人公である、青豆との子どもの時の出会いと、最後には結ばれるというハッピーエンドに終わっています。天吾と、青豆の話を1,2巻では交互に書いていって、3巻目には教団の使い走りで、スパイのような牛河を交えて書いていくという、なかなか興味深い小説の構成になっていてさすがにうまいものだなと感心します。

 女性主人公の青豆は、「エホバの証人」と思われる「証人会」を逃げ出して、ヨガや護身術の先生となっていて、延髄のところをアイスピックでさして殺す特殊技能を持っていて、家庭内暴力でどうしようもない夫を、老婦人の依頼で殺す仕事をしています。その息苦しさから逃れるためにも、定期的に髪の毛の少し薄い男性を見つけて、その場かぎりのセックスをするということになり、その場面がいくつか出てきます。その後、中野あゆみという26歳の婦人警官と一緒に男漁りのようなことをします。天吾は年上の主婦である女性をガールフレンドにしています。それぞれに性描写があるのですが、その後を含めて再三出てくるのが、女性が、相手のこうがんやペニスをいじるということが出てきます。村上春樹氏の好みなのでしょうか。

性交により、死なせないで性器を破壊するのは無理です。

 前に書いたように、人の皮をはいで拷問するというのに近い話は、10歳のまだ生理のない女の子を犯し、そのことにより性器(おそらく子宮でしょうか)を破壊し、妊娠もできなくなるという話です。これは、マルキド・サドの小説で、生理前の少女を犯す場面が何回も出てきます。これと同じだなと思いました。あくまでも「1Q84]年という、仮想的な世界での出来事となっていますが、「さきがけ」の教祖が10歳の自分の娘を犯し、そのほかの娘も10歳ぐらいだというのです。「ふかえり」という「さきがけ」という、ヤマギシ会とオウム真理教を混ぜたような宗教団体の創立者である深田保の娘で、深田恵理子なので「ふかえり」といいますが、彼女もそのひとりです。彼女の書いた小説をもとに、天吾が小説を完成させ、新人賞になるというところから話がスタートしています。

 莫大な資産を持つ老婦人が生理前の少女を犯す人物を許さないと言って、その教祖の暗殺を命じます。そして、青豆はその教祖が、7人のリトルピープル(小人)に操られていて、三人の娘との交わりは、その教祖がまったく動けない状態で快感も感じないのに、射精だけをする。その行為によって、リトルピープルの世界と、1Q84年の世界との橋渡しをしているだけで、その行為が苦痛で、殺しに来たことが分かっていてもあえて殺してもらい楽になることを望んだというのです。

時空を超えていく精液?

 そこで、3人の少女との性行為で、膣や子宮が破壊されて、妊娠できなくなるというのですが、どうもこの話はいくら小説でなおかつ1Q84の世界だといっても疑わしい話です。途中から動けなくなった教祖にまたがって、射精させて精液を絞るとるという、巫女の役目をしているとのことですが、はじめだけ、教祖が、自主的に少女たちを犯し、子宮を破壊し、医者でも治らないというまでに破かいしたというのでしょうか。インドなどでは10歳くらいの少女が無理やり結婚させられて、という話がよく出てきます。最初の性行為で、処女膜が裂傷することはあっても子宮まで破壊するというのは考えられません。もしそこまでしたら死んでしまうでしょう。サドの小説では少女は死んでしまいます。  それから、天吾は17歳の少女「ふかえり」と、おはらいをすると言って交わります。教祖と同じように動けない天吾の上にまたがって精液を絞りとり、それがどのような経緯をとおってか、精液が空間を移動し青豆を妊娠させるというのです。10歳の少女や、17歳の少女という設定に、著者のそういう年の少女への性交への願望があるのではとか、勘ぐったりしてしまいますが、きっと下種の勘ぐりでしょうね。

追記

 『色彩をもたない多崎つくると、~』でも、夢?の中で、友達の高校生であるシロとクロという同級生の二人の女性と性交し、かならずその一人のシロの膣の中に射精するということが書いてあります。それはふつうは夢精としてのころのですが、ところがある時、射精した精液を同室していた灰田という青年が口で受け止め、それが時空を超えて、シロを妊娠させるということを想像させるように書いています。多崎つくるの分身がシロのところまで行って強姦したのか、精液だけが飛んで行ったのかわかりませんが、『1Q84』とまったく同じ設定です。いずれにしてもシロは現実的に妊娠し流産をするのです。

 仮想世界「1Q84]                                      

 あと、青豆は高速道路の非常階段を下りたことによって1Q84年の世界に入り込みますが、天吾はどういう経緯で、その世界に入ったのでしょうか。私が読みそこなっているのでしょうか。1Q84の世界の天吾も高速道路の非常階段を逆に上がって元の世界に戻るのですが。1Q84の天吾がいったのではないですよね。1Q84の天吾がいったとすると、もともとの世界にいる、天吾と二人存在してしまうのですが。 まあ、そんなことを詮索してはいけないのでしょうね。あくまでもいわば大人のファンタジーですから。

2013年1月15日 (火)

「八重の桜」にみる自然の時代考証 戦争場面に外国産の牧草が映っていた 岩田氏より

NHKの大河ドラマ「八重の桜」が始まりました。前回の平 清盛がひどい低視聴率で、私もブログに書きました。今度の「八重の桜」を見ましたが、なかなかおもしろそうでこんどは女性にも評判が良いのではないかと思われ、かなり視聴率は高まるものと思われます。

 人間学研究所の会報である『人間学研究所通信 第61号』(”HUMANOLOGY”、2013年1月発行)には、人間学研究所の副所長で、「子どもと自然学会」の顧問(元会長)である、岩田好宏氏が「自然の時代考証について」という題で、投稿されました。大変興味深い内容でしたので、岩田氏の了承もいただき転載させていただきました。内容は以下の通りです。

「自然の時代考証について」

 新春、竹中直人主演テレビ作品「御鑓拝借」があった。いつもとは違って竹中がはしゃぎすぎることなく演じて、終わり方を除けば好感のもてるものだった。ただ一つだけ気になることがあった。幟の骨太に書かれた字が「御鑓拝借」であった。当用漢字前は「拜」ではなかったか、あるいは「拝」も使われていたのか。確認していない。

 1月6日の日曜日の夜、新しい大河ドラマが始まった。また時代考証に悩むことになると思った。大石学さんという優れた歴史家が時代考証を担当しており、建物、衣装、道具類、しぐさ、景観などに十分考証がされるだろうと思っている。屋外で撮影する場合、背景に電信柱や電車、鉄筋コンクリートの建物などが入らないように、十分な配慮がされているのであろうが、果たして動植物まで及んでいるのか。

 これまでの時代劇には、テレビも映画も帰化植物が良く出てきた。もっとも多いのは、ヒメジョオンである。ひどいのになると、劇中重要な意味をもつものとして、この北米産の植物が出てくる。例えば主人公の侍が劇中の出来事を回想して終わるときに口にくわえている場面などであるり、女性が野原の中を歩む場面で、わざわざこの植物の群落が選ばれるというようなこともある。酷い場合には、園芸植物を野原に植えつけたものもある。

 さて、新しい時代劇「八重の桜」はどうか。ついそのようなことを気にしながら見たがやはりあった。二つの場面が気になった。一つは、戊辰戦争の時の福島県の原の中の場面で、外国産の牧草が背景に見られた。二つ目は、主人公の女性が子ども時代に、藩の殿さまの行列を木に登ってみた後、木から下りてくる場面がある。ヒメジョオンと思われる白い花をつけた群落が背景にあった。しかし、考慮したためか、どちらの場面も、動き回る人物に焦点が当てられ、背景のこれらの群落の姿は流れて「ぶれて」いて、鮮明ではなかった。

 日本列島の大部分は、植生からいうと、ブナクラス域であり、特別の環境のところを除いては、草原になりにくい。河川敷であるとか、高山地帯、あるいは海岸の砂丘・岩礁、溶岩地帯などだけで、その他の環境のところでは、草原は人為的以外ではできない。河川敷の植物が育ち、群落をつくり遷移が進行すると、ヨシなどの群落になり、さらにヤナギ、ハンノキなどの疎林になる。しかし、多くの場合はそうならないうちに、大雨による洪水で河川敷は冠水して、これらの植生は破壊される。海岸砂丘では、塩風と飛砂が植物の生育の障害となる。高山地帯は、春から秋にかけて、植物の生育できる期間が短く、多くは、開葉から開花、結実までが短い植物が、生育している。

 畑は作物など草本植物が多く、収穫が終わると里植物が繁茂するが、それらは丈が低い草で、栽培期をむかえると除草、耕しによって姿が消える。萱(カヤ)原は、春の終わりから成長を始めたススキを主とした植生になると、肥料、飼料、屋根の材料を採取するために刈り取られて,遷移はとめられ、冬から春にかけては、カラスノエンドウやハコベ、ホトケノザ、など越冬植物の群落に変わった。このように除草、火入れ、草刈り、放牧という様な人間の行為によって、植生の遷移が中断されたり元に戻されたりして森林までには達することができず、その途中相としての草原になっている。

 そして、こうしたところは外来植物の侵入しやすい環境でもある。戦争場面を撮影するような広大な草原の場面を撮影する場合には、遠景としてとらえ、近写をさけなければならない。それを怠ると、江戸時代でありながら、明治以後日本に入れられた外国産の植物が、場面を占有することもある。花の色が目立つ大きな花の植物も注意しなければならないだろう。それらの多くは、園芸植物が逸出したものである。「八重の桜」の中の戦闘場面は、栃木県那須野の放牧地で撮影されたのではないかと思う。そうだとすると、大半は外国産の牧草の原となっていたのではないか。時期が春の終わりごろだったので、これらの植物は丈を伸ばして繁茂するまでなっていなかったのが幸いしたと思われる。現地を見ていないのでなんともいえない、憶測だけのものになってしまった。

 以上のような内容です。生物学者である岩田氏による観察でこそ、わかることで普通の人は、まったく気がつかないことが多いのですが、みなさんも、ためしに、歴史ドラマを見た時に、どうだろうかと見直してみると思白いかもしれませんね。

 なお、「人間学研究所通信」は、人間学研究所の会員の方々に2,3カ月に一度送られているものです。

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